辛島です。
先日亡くなった祖母は、享年94歳。
今年の夏頃まで非常に元気で、私は「94歳なのに驚異的に元気な祖母」が
自慢だった。
耳は少し遠くなっていたが、足腰は丈夫でいっさい曲がっておらず、
まったくボケもせず92歳から携帯を持つようになり、女子高生のような
絵文字満載のメールが届くようになった。
私もよくしゃべり、よく笑うタイプだが、祖母は私よりよくしゃべりよく笑っていた。
戦争中の話も笑い話に変えていたし、
ムカついた時の話も笑い話に変えていた。
思い返して一番に思い出した記憶が、小学校の時、親戚一同で食事に行った時のこと。
確か祖母の喜寿祝いだったハズ。
すべて食べ終わり、お会計するタイミングで、祖母は「すごいトイレ我慢してましてん~」
と言いながらトイレに行った。
私が「そんな事デカい声で言わんでも(笑)」と笑っていたら、おばさんに
「あれは主役の自分がお会計の邪魔にならんように気を遣って
お手洗いに行ったことを、隠そうとしてあぁ言ったんやで。まぁわかるもんやけど、一応な」
と言われた。
「気遣い」というものを意識したことがなかった小学生にとっては、インパクトがあったようで
17年ほど経っているが、よく覚えている。
私は祖母のそういう「さりげない気遣いができるところ」を尊敬している。
戦争の話も、ムカついた話も笑い話に変えるパワーと、聞く人を主体に話すところを尊敬している。
祖母の孫として、恥ずかしくない生き方をしなくては。
おばあちゃん、孫はそう思ってるよー。
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