今朝テレビの情報番組で、海上保安庁特殊部隊、いわゆる「海猿」部隊が取り上げられていた。海上保安庁の精鋭部隊で、肉体も精神も頑強な選びぬかれた部員たちが、さらにその肉体や精神を鍛えあげ、人命救助にあたっている。
コーナーの中で、18kgもある酸素ボンベを背負ってプールに飛び込む⇒泳ぐ⇒プールから上がる⇒プールに飛び込む⇒・・・ を30分繰り返す訓練が紹介されていた。ひょろひょろのアナウンサーが酸素ボンベを持とうとしてよろけていたが、18kgと言えば普通の状態で背負ってもかなりずっしりくる重さ。それを背負って普通に泳ぎ、身の丈以上の高さを自力で這い上がってプールから出る。一往復でもかなり体力を消耗する訓練。それを何往復もするのだから過酷なトレーニングと言わざるを得ない。鍛え抜かれているはずの精鋭部隊員でさえ、最後はプールから這い上がれないほど疲労し、腕がプルプル震えていた。
この訓練で何を鍛えているか?
「肉体」
確かに
屈強な肉体がなければ荒れ狂う海に飛び込んで沈みかける船から人を救助することはできない。
しかし、それ以上に
「精神力」
この訓練を通じて過酷な状況にも負けない強靭な精神力を養うのだと言う。
「『つらい』『しんどい』『やめたい』と思っていては、人の命は救えない」
がこの部隊の信条だと紹介するナレーションが、彼らの背中に背負う「もの」の重さを物語っていた。
社員の人生を抱える経営者や子供を養う親も同じはず。
泣き言を言ったり、対峙を恐れて「本質」から目をそらせていても意味がない。行動のベースとなる「気持ち」を鍛えることの重要性を再認識させられた。
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