先日ある会社の15周年Aniversaryで「いっこく堂」の芸を観た。
彼の得意分野は腹話術。腹話術とは唇をほとんど動かさずに音声を発し、他の人やものがしゃべったり音を出したりしているように聞こえさせる芸のこと。「唇をほとんど動かさずにはっきりと聞き取りやすく音声を発すること」は彼にとってもはや当り前の域。さらに、この状態(ほとんど口を動かさない)でモノまねをする。これがまた似てる!さらにさらに、音声が遅れて聞こえてくる芸に至っては、すごいの一言。
テレビで観ている時から「芸人の『芸』とはこの人みたいなんを言うんやんなぁ~」と思っていたが、目の当たりにして、改めて彼の芸の素晴らしさを実感した。
ここまでだったら、「彼の芸はやっぱりすごかった」で終わり。
でも、それ以上のすごさを感じた。
それは、
彼が、会場にいる人の中から無作為に一人を選んで壇上で掛け合いを始めた時のこと・・・。選ばれたのは、恰幅のいい四十台とおぼしき男性。(後に、生命保険会社のライフプランナーだと聞いた)
この二人のやりとりが絶妙でむっちゃ面白かった。むっちゃ笑った。
ただ、私がすごいと思ったのは、そのかけあいが面白かったことではない。たくさんの中から「彼」を選んだこと。その目利きがすごい!この掛け合いは相方がこの人だからはまった。と言うよりこの人のために考えてきたのではないかと思うほどだった。
この『目利き力』も能力、いや芸の一部・・・。
あっぱれ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます