神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)

風吹くままに 流れるままに
(yottin blog)

大相撲9日目を終わって

2024年03月19日 08時05分13秒 | 大相撲
今日(9日目)の相撲を見て「新時代到来」を強く感じた
新入幕尊富士が阿炎をものともせず押し出せば、幕内二場所目の大の里も関脇若元春を圧倒して寄り切った、尊富士全勝キープで単独首位、大の里も勝ち越して単独二位、明日はこの二人が直接対決、まるで横綱同士の優勝決定戦のような高鳴りを私は感じている。
二人共まだ大銀杏を結えない斬バラ髪、こんなことが過去にあっただろうか
大の里の初土俵は去年の五月場所で、今場所が六場所目、年六場所だから、まだ一年経っていない、幕下10枚目格付け出しだから、こうなったがそれは実力を伴っていたことを証明した
9日目で通算53勝15敗、三場所続けて二桁勝利、今場所もあと2勝で二桁、来場所の三役入りは80%見えている
尊富士、初土俵一昨年の九月場所だから今場所が9場所目、こちらもまだ一年半の経験だ
尊富士、序の口からスタートしたフル活動力士、序の口、序二段を全勝優勝で各一場所通過、三段目も6勝1敗で一場所通過、幕下通過は4場所かかったが、十両は13勝の優勝で一場所で通過した天才肌、通算は65勝8敗と大の里に引けを取らない、新入幕連勝9で2位タイを記録した、1位は大鵬の11だという
明日の大の里戦が山場だ

大の里は先場所の終盤に横綱照ノ富士、大関豊昇龍、関脇琴ノ若にあてられて全敗したが、今場所はより早く、より強く、より重い腰、より攻める姿勢になって土俵に上がっている、今場所は大関陣も全力で行かなければ大の里に粉砕されるだろう。

尊富士はまだ関脇以上に当たったことがないが、今日の阿炎を簡単に押し出した力は只者ではない、たぶん大の里戦のあとで大関の一人二人と当たらされるだろう、そこで実力を見てみたい。

今日の相撲を見て、今場所は常に前に圧力をかけ続ける力士の迫力を見せつけられた、それは琴ノ若、尊富士、大の里の三人だ
いずれも前に前に出ていく、そして簡単な引きや叩きにも動じない強さがある、しかも当たりが今までの力士にない凄さだ
大型力士がアメラグ並みのタックルを仕掛けてくるようなものだ。
朝乃山も同じような攻めのスタイルがあるが雑だ、焦りなのか土俵際で叩かれたり打っちゃられたりして星を落とすので、前の三人より劣る。
この三人の直接対決が見たい、三人とも今場所が最強だ、10日目その第一戦が見られる、楽しみだ、互いに一気に持って行こうと激しいぶつかりになるだろう、出遅れた方が押し込まれるだろう、だがどちらも前に出ることしか考えていない、綱引きの逆バージョンの手に汗握る大試合になるはずだ
この二人には息の長い横綱になってもらい栃若、柏鵬、朝白のような横綱同士の激闘を毎場所見せてもらいたい。

照ノ富士という横綱は本当にわからない
ウルトラマンみたいに、ある日突然やってきて世の中を正すと、また飛び去って行く、そんなイメージ
いったいこの横綱の体は、どうなっているんだろう? 毎回書くが「満身創痍」は間違いないだろう、だから無理はきかないと思えば優勝してしまうし、今場所のように前半で休場もする
いったい、いつまで彼は相撲を続けるのか、続けられるのか?
白鵬のような自己主張もないし、弱音も吐かない、無駄ごとも言わない、鶴竜に似ている立派だと思う、願わくば誰ぞ急いで横綱になって、照ノ富士が安心して土俵を去れるようにしてほしい。

でも間違いなく第三世代の波が押し寄せてきて、大関、関脇、小結で長年足踏みしている第二世代を追い抜いていこうとしている
随分とここまで長かった、もう数十年は日本人横綱は誕生しないかと絶望的な思いをしていた、それが去年の後半から一気にたくさんの芽が吹きだした
しかも、多くが日本人力士の若手であるのが嬉しい

琴ノ若26、熱海富士21、王鵬24、平戸海23、大の里23、豪ノ山25、
琴勝峰24、湘南乃海25、北の若23、狼雅25,尊富士24 
そして豊昇龍もまだ24歳なのだ。
結局、大関は貴景勝が令和元年夏から28場所(間に関脇一場所)大関の地位から動いていない、霧島も一気に横綱奪取かと思ったが足踏みしている
そもそも大関陣で照ノ富士に一人も勝ったことがない、これでは恥ずかしくて横綱になれないだろう。
その点、まだ照ノ富士とゼロまたは一二回しか当たっていない若手は大いに勝つ可能性がある、今場所は王鵬が二度目の挑戦で照ノ富士を破った。
まずは霧島、貴景勝と五分以上の相撲を取ることが関門だ

大の里、琴ノ若、尊富士、熱海富士、豊昇龍が横綱最短距離だと思う
そして来年の夏までに決められなければ、いくら強くても正代、御嶽海、貴景勝、高安などと同じ運命をたどるだろう
残念ながら30歳の朝乃山には横綱のチャンスはもうないと見た、27歳の霧島、貴景勝も奇跡が起きない限り横綱はないだろう
若手が大勢あがってきたうえに、幕内上位から関脇まで一発屋の曲者がうようよしている、今日の翠富士がそうだ、負けた豊昇龍が思わず苦笑した、曲者は一場所だけなら大関並みの強さを発揮するから始末に負えない
さあ、大相撲大阪場所も混戦だ、大関、関脇のつぶし合いが始まれば、大の里、尊富士の平幕優勝も大いに可能性が出てくる。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿