滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0904/94:人物紹介】「凪の会おうみ」代表、小池薫さん/自死遺族に安心の場を

2009-04-11 23:47:11 | Weblog

【朝日新聞「人物交差点」:「凪の会おうみ」代表 小松薫さん(37)/草津市】

■自死遺族に安心の場を

 穏やかな水面(みなも)のような気持ちになれるように。「凪の会おうみ」という名にそんな願いをこめた。肉親を自殺で失った遺族が痛みを打ち明けられる場として、代表の小松薫さん=草津市=らが約1年半前に設立した。

 02年1月、母が冬の冷たい海に飛び込んだ。突然訪れた死ではない。うつ状態だった母は刃物で自分を傷つけ、度々病院に運ばれた。「どうしたん?」。ベッド脇からかけた声に、母は「もうしない」と答えた。でも、また繰り返す。心配からこみ上げた怒りは、最後には「もうすぐ死んでしまうんだ」と無力感に変わった。

 自殺の理由はわからない。私が殺してしまった、自分のせいかもしれない。自責の念にかられた。

 母の死から4年後、県立精神保健福祉センターで自死遺族支援のフォーラムが開かれると聞いた。当時、まだ心に傷を負った人に起こるフラッシュバックに襲われていた。母の姿が突然脳裏によみがえり、ほとんど人前にも出られなかった。つらくなるかもと思ったが、会場に足が向いた。同じ境遇の4人と出会い、会を立ち上げた。

 3月中旬、医師や看護師らの研修会で「『凪の会おうみ』を知ってほしい」と訴えた。「当事者だらかこそ届く声がある」と実名を顔を明かし、遺族の思いを語りかける。「自死遺族と言ってもそれぞれ。名乗らなくても話さなくてもいい。安心できる場が必要なんです」。会の問い合わせは、同センター(077・567・5010)へ。 (高久潤)

【関連ニュース番号:0903/163、3月20日;0903/246、4月1日など】

(4月11日付け朝日新聞)

【0904/93:選挙】彦根市長選:予定者5人 乱立模様に戸惑い/各陣営、政党色薄める

2009-04-11 23:23:10 | Weblog

 4月19日の告示まで1週間となった彦根市長選は、これまでに5人が立候補を表明する乱立模様となっている。5人の争いとなれば同市長選では過去最多。各陣営は乱戦を制する戦略に頭を悩ませ、「まだ誰かが立つかも」と、うわさに気をもむ。無党派層を狙って、いずれも無所属で立つ各候補は政党色を薄め、間近とされる総選挙の前哨戦とはなりそうもない。(市丸茂樹、高久潤)

 立候補の表明は昨年9月、元県議の大久保貴氏(45)が最初。同12月には現職の獅山向洋氏(68)、今年1月に元市議の辻橋正一氏(61)、輸入販売業の和田裕行氏(38)が続き、4月に入って元市議の伊藤善規氏(60)が名乗りを上げた=写真は表明順。これまで同市長選では、4候補が争ったことが3度あるが、5候補以上が立候補したケースはない。

 立候補予定者を集め、12日午後7時から同市野瀬町のひこね市文化プラザエコーホールで開かれる公開討論会。主催する「『彦根市長選挙公開討論会2009』市民の会」は、参加者4人で準備を進めていた。しかし、5人目の登場により、あわててスケジュールを変更。それぞれの発言時間を短くして乗り切る。

 なぜ、乱立模様になったのか。県内では、草津、高島、米原と現職が敗れる市長選が続く。この流れを背景に、新たな市政を目指す動きが広がった、と見る関係者は多い。「知名度を上げ、2年後の県議選に照準を合わせている人もいるのでは」という市議の声もある。

 「今回の市長選は彦根独自の大きな争点が浮かばず、対立軸が見えにくい」と言うのは、公開討論会でコーディネーターを務める大橋松行・県立大人間文化学部教授(政治社会学)だ。「市を二分するような争点があれば候補者を絞る力も働くが、そうでないところに乱立の要因があるのでは」と話す。

 次々と増える立候補予定者に、政党も戸惑いを隠せない。自民党彦根市連絡協議会は5日、獅山氏の推薦を決めた。ただ、政党色を抑えたい獅山氏の意向をくみ、党県連の推薦はしない方針だ。

(4月11日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000904110003


 民主は2月末、候補の絞り込みに乗り出した。しかし、同市選出の県議らが別々の立候補予定者を応援していることから、3月下旬に一本化を断念、自主投票になった。


 前回は獅山氏を応援した共産は10日、現在の市政運営を批判し、今回は自主投票にすると発表した。


【0904/92:県内政党動向】自民公募に19人 / 衆院滋賀4区候補者

2009-04-11 23:09:46 | Weblog

 衆院滋賀4区の候補者を全国公募している自民党滋賀県連は4月10日、締め切り日の同日夕までに19人の応募があったことを明らかにした。県連関係者は「予想以上の応募数で、活気が出る」と歓迎している。

 県連幹部によると、応募者の職業や年代、住所などは「応募書類の入った封筒はまだ開封していない」として、現時点では不明としている。

 辻村克幹事長は「多くて5人ぐらいの応募と思っていたが、予想以上だ。選考作業は難しくなるが、活気が出るので喜ばしい」と話した。

 4区支部幹事長の家森茂樹県議も、「募集は短期間(10日間)だったが、門戸を広げて全国公募にしたのが要因では」と分析した。

 県連は、当初の予定通り今月中旬の候補者決定を目指すといい、12日に県連や党県第4選挙区支部の役員でつくる選考委員会を開き、絞り込みの詳しい方法などを決める。

 滋賀4区の自民党の立候補予定者をめぐっては、今期限りでの引退を表明した現職の岩永峯一元農相の後継として、同氏の3男がいったんは決まったが、峯一氏の政治資金問題を受けて立候補を撤回していた。

【関連ニュース番号:0903/129、3月16日;0903/165、3月20日など】

(4月11日付け京都新聞・電子版:同日付け朝日なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009041100037&genre=A1&area=S00

【0904/91:自衛隊動向】陸自大津駐屯地:「良識ある社会人に」に、入隊式に588人

2009-04-11 23:01:01 | Weblog

 大津市際川1の陸上自衛隊大津駐屯地で4月10日、入隊式があり、新入隊員が真新しい緑の制服に身を包み式に臨んだ。一般陸曹候補生481人と、一般女子隊員107人の計588人が入隊した。

 式では新入隊員全員が「日本国憲法及び法令を順守し、危険を顧みず職務の遂行に努める」と宣誓。中部方面混成団の濱崎哲郎団長が「良識のある社会人として、たくましい自衛官になるよう教育課程に励んでほしい」と激励した。

 新入隊員は小銃を使った戦闘訓練など3カ月間の前期課程教育を受け、自衛官としての基礎を身につける。

 この日、入隊した高松香奈子二等陸士(18)は「災害派遣で救助活動をしたい」と話していた。【後藤由耶】

(4月11日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090411ddlk25040611000c.html

【0904/90:汚職】旧信楽町の汚職:元町助役、2審も実刑 しょく罪寄付は考慮/大阪高裁

2009-04-11 22:52:58 | Weblog

 信楽町(現甲賀市)の町有林売却を巡る汚職事件で、受託収賄と第三者供賄罪に問われた元町助役、服部純一郎被告(67)に対し、大阪高裁は4月10日、懲役2年8月、追徴金1000万円とした1審大津地裁判決を破棄し、懲役2年2月、追徴金1000万円を言い渡した。森岡安広裁判長は、服部被告が08年11月の1審判決後、200万円をしょく罪寄付したことなどを考慮して減軽した。

 高裁判決によると、服部被告は助役だった03年2月、大津市の不動産業者から町有林の早期購入を依頼され、当時の町長らに売却を働きかけた見返りに現金1000万円を受け取ったほか、親類の土地・建物を相場より約4000万円高く買い取らせた。【北川仁士】

【関連ニュース番号:0811/17、08年11月4日;0902/115、2月13日など】

(4月11日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090411ddlk25040597000c.html