【写真:エアライフルでカワウを狙う猟友会会員】
樹木の枯死被害などが深刻な竹生島のカワウ対策で、長浜市は4月1日、3月に実施したエアライフルによる駆除の実証実験の結果をまとめた。当初2000羽程度の駆除を目指したが、16日間で捕殺したのは計792羽、発射弾数に占める捕殺率は平均30・5%だった。
地元猟友会に所属する12人に委託し、交代で1日4人が、日の出から午前9時ごろまでと、午後4時すぎから日没にかけて駆除した。シルバー人材センターの会員が調査員として同行し、発射弾数や命中数、命中後のカワウの状況などを調べた。
その結果、発射弾数は計2595発で、命中数は1312発。1日の捕殺数は最高100羽程度だった。期間中の捕殺率は13・7-52・4%。
【写真:樹木の枯死被害の原因になっているカワウ=いずれも竹生島で】
捕殺数や捕殺率は、強風や雨天など天候の影響を受け、日によってばらつきが出た。一方、散弾銃に比べてエアライフルは発射音が小さいことから、いったん飛び去ったカワウが早く戻ってくる効果が確認できたという。
市農林水産課は「捕殺率は大体予想通り。結果を踏まえ、駆除に当たる人数や編成など今後の対策の参考にしたい」としている。 (近藤歩)
【関連ニュース番号:0902/184、2月20日;0903/159、3月20日など】
(4月2日付け中日新聞・電子版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090402/CK2009040202000009.html