TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

カバー曲ネタ POLICE編最終回

2004-12-09 23:33:46 | Weblog
POLICEのカバー曲ネタの最後です。

PRIMUSってご存知ですか?このバンド、ジャンル分けが非常に難しいのですが、ハードロックを基本としながらFUNKの要素も取り入れつつも、プログレだったり、しまいにゃカントリー・ブルーグラスまで何でもありのとにかく「ヘン」な3人組ジャムバンドです。RED HOT CHILI PEPPERSに近い感じもありますが、そこまでの過激さ、押し付けがましさもなく、飄々としたところにその特徴があります。LES CLAYPOOLなる人物が鼻から出すような声でめちゃくちゃ早口に唄いながら(まるでお経)バカテクベースを披露します。またこのバカテクベースを変態的かつ脱力的に弾くものですから、まあとにかくおかしなバンドなわけです。代表曲である「TOMMY THE CAT」なんかなかなかカッコよくてヘビーなFUNKナンバーなんですが、途中のベースソロを聴いたらへなへな気が抜けてしまいます。
このバンドを初めて知ったのはMTVで見た「WYNONA'S BIG BROWN BEAVER」のPVです。全身西部劇風の被り物の3人がコミカルにそしてバカテクに演奏する様を見てすぐにCDを買いに走ってしまいました。最初は一瞬RUSHの覆面バンドか?と思うくらいRUSHをイメージさせるものがあったのですが、当たらずとも遠からず、LESはRUSHファンだそうで、PRIMUSのデビューアルバムではRUSHのインストの名曲「YYZ」をパロっているだけでなく、RUSHのギタリストALEX LIFESONのソロアルバム「VICTOR」にもゲスト参加したりしてます。ちなみに私にとってのIDOLベーシストはナルチョ、LEVEL42のMARK KING、そしてこのLES CLAYPOOLだったりします。
話を元に戻して、このPRIMUSのカバーアルバム「RHINOPLASTY」(横にカタカナでネセソトナニツキノハって書いてあります)でPOLICEのインスト「BEHIND MY CAMEL」をカバーしています。(実はこのアルバムではSTANLEY CLARKEの「SILLY PUTTY」なんてFUSIONの曲のカバーも入ってたりしますが。)なんでまたPOLICEのインストをカバーしたのかと思ったら「STINGの歌はムズいのでやめた」んだそうです。とはいえこの曲は特有のオフザケを封印して真面目に演奏しています。かなり原曲を忠実に再現しています。POLICEにインストがあるというのも意外な面ですが、ANDY SUMMERSの曲と聞くと、なるほどって感じです。とにかくこのPRIMUS、FUSIONファンにはあまり縁のない存在ですが、ジャンルにとらわれない音楽センスはなかなか侮りがたいものがあります。
と思ってたらこのLES CLAYPOOL、POLICEのドラマーSTEWART COPELANDとPHISHのTREY ANASTASIOと、これまた3人組で新たなユニットOYSTERHEADをその後(2001年)結成しています。POLICE解散後は結構地味だったSTEWARTですが、久々に表舞台に顔を出してきましたね。もちろんこのバンドでもLESの変態ベースとすっとんきょうなボーカルは健在です。
ご参考まで
OYSTERHEADのHP http://www.oysterhead.com/
LES CLAYPOOLのHP http://www.lesclaypool.com/
PRIMUSの公式HP http://www.primussucks.com/ なんちゅうアドレスじゃ。
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カバー曲ネタ POLICE編その3

2004-12-09 00:30:33 | J-FUSION
POLICEのカバー曲ネタ、続いては西脇辰弥です。
西脇辰弥はキーボーディスト・サウンドプロデューサーとして知られていますが、クロマチックハーモニカの名手でもあります。そのハーモニカをメインにFUSIONサウンドに取り入れて2001年に制作されたソロアルバム「SOUND OF GRAVITY」に「WHEN THE WORLD IS RUNNING DOWN~(タイトル長いのでカット)」が収録されています。原曲は破壊的な加速感のある曲でしたが、ここでは正反対でやたらもっちゃりしたスローテンポな曲にアレンジされています。もちろん全体にハーモニカのサウンドを絡ませながら、滅多にないことのようですが本人が唄ってます。POLICEの曲っていろいろといじり甲斐があるのね~と感心します。
お次は熱帯倶楽部~SPIRIT OF RHYTHM~。2ndアルバム「DOUBLE EDGE」に「KING OF PAIN」がカバーされています。熱帯倶楽部というのはご存知熱帯JAZZ楽団の派生バンドで、カルロス菅野、森村献、梶原順(今は古川望に代わったようだけど)神保彰、藤陵雅裕、コモブチキイチロウ、美座良彦がそのメンバーです。熱帯JAZZ楽団がホーンセクションをメインにしたバンド名の通りJAZZの楽曲が中心なのに対し、熱帯倶楽部はラテンロック・フュージョンをイメージしてるバンドです。これまた「KING OF PAIN」とは渋い選曲ですね。イントロではお家芸のパーカッションをバックに主旋をSAXが奏でています。タイトル通りのもの哀しいメロディが、このアルバムの最後の曲としての名残惜しさを演出しています。
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