地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

[雑誌]日経ビジネス臨時増刊 徹底予測2009

2008年12月24日 | 読み聞き日記
気になったトピックス

■本田宗一郎の言葉
「人間はね、一人ひとりみんな違っているからいいんだよ。みんな同じなら、社長は人を雇わずにロボットをいっぱい買って仕事させてりゃいいでしょう」
1991年初頭 同誌インタビューにて

以下感想。

リーダーとしてすばらしい考え方だと思った。でも、そのホンダも円高と自動車の需要低迷で期間従業員計1210人を削減を発表、福井社長が「その先に正社員の削減だってないわけではない」と発言している。その前には、F1からの撤退も決めた。期間従業員よりもっと弱い、フリーランスの立場にある私は、他人事と思えない。

ひとりひとり違う人間が能力を発揮して働ける社会にするためには、これまで日本経済を牽引してきたリーダー企業が早く新しい産業構造を確立するべきだし、働き手もまた、大企業にぶら下がってれば安心というサラリーマン気質を捨て、自分の能力とトコトン向き合うべきだ。本来、「会社員」という職業はないはず。リストラされた多くの人は、"歯車労働"から"百姓労働"へ、働き方が進化するチャンスととらえてほしい。そして政府とメディアは、彼らのモチベーションとスキルを高めるサポートをするべきだ。もう一度、決して犯罪に走らないように。

何をどうやってつくって誰にどう売るか、未来の産業構造について示唆に富む言葉が同じ記事から。

■森精機製作所の森雅彦社長
「世界では1家に1台、1人に1個、必要とされるものがダメになっている。地域に1つ、国に1つのものは好調だ」

■同誌編集長のまとめ
「G20参加国が足並みを揃えて需要刺激のための財政発動に踏み切っていくことで、2009年は公益尊重の条件にかなう官需が世界経済を下支えする」

2人の考えを、「より多くの人に価値を提供するモノやサービスが勝つ」と解釈するなら、そんなの当たり前じゃん、って話だよね。経済とはそもそも、誰かに役にたつ人やものが対価を得るというしくみ。価値の受け渡しの道具に過ぎないお金の一人歩きが招いた金融危機で、世界経済が原点に立ち返るのなら、金融危機はめでたいことだ!と思います。 

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