地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

【日経BPネット】なぜか10年新設がない地熱発電 眠れる巨大資源のハードルとは?

2010年03月15日 | 読み聞き日記
グッドニュース!

〈要約〉
・日本の地熱資源の賦存量はインドネシア 米国に次ぐ世界第3位で2347万kW
・設備利用率は平均70%(風力20% 太陽光12%)
・ベースロード電源として利用可能
・初期コスト数百億円が課題
・有望31地点での発電コストは9円~22円
・秋田県湯沢町もNEDOが調査済みで2009年度内に事業化判断→温泉地と共生のパターンがつくれるかの試金石
・調査済み31地点のうち特に条件のいい16地点合計62万kWはkWあたり15円程度で事業化できる。この資産の設備原価償却期間はたったの15年。地熱は40年~50年動くのに。

〈補足〉
しかも!地熱発電所からは潤沢な熱が出る。
地下から噴出して、タービンをまわした後も、水蒸気は十分アッツアツだからね。

八丈島地熱発電の例
http://www.tepco.co.jp/hachijojima-gp/hachijo/g-04-j.html

これはもちろん暖房にも利用できるし、
農業に利用すれば、寒冷地でマンゴー栽培も夢じゃないかも!?
というのは冗談にしても、食料自給率の向上にも寄与するはず。

「地熱で食とエネルギー完全自給の温泉リゾート」できるよ。最高じゃない!?

さらにCO2冷媒にしてヒートポンプで熱を圧縮して温度上げて地熱バーベキューとか♪


ちなみに賦存量2347万kWというのは、原子力発電所23基分です。
仮にすべて活用すれば、
今稼働している原発のうち半分が止められる→放射能ゴミも半分に→再処理の予定はもともと出たゴミのうちの半分のみ
→不要に→再処理工場の運営に「これから」使われる予定の6兆円が浮く

6兆円÷数百億=60以上 ですよ。地熱発電所60個つくれるよ。

すでに、鋼材の値上がりで地熱発電所の建設初期コストは

「1970年代は1kW当たり10万~20万円だったが、鋼材や人件費の上昇で現在は100万円近くかかる」
by日鉄鉱コンサルタント(東京都港区)の野田徹郎顧問

らしいので、
今以上鋼材や原油が値上がりしないうちに、
純国産エネルギーで発電できる発電所をつくっておくべきじゃない?
エネルギーセキュリティ的にも。

で、ここで水素を登場させるならば!

まずはこちらをご覧下さい。

八丈島地熱発電所のホームページに掲載されている
八丈島の電力供給のグラフ。
http://www.tepco.co.jp/hachijojima-gp/hachijo/g-06-j.html

地熱発電は、出力が一定でベースロード電源になるというメリットの反面、
(原子力発電と同じで)需要に応じた出力制御が難しいため、
電力需要の"波"の部分は化石燃料を燃やして発電して調整してます。
つまり、地熱発電を利用する場合は、なんにせよ、
需要の”波”を吸収するための、別の、出力制御が得意な発電方法と
セットである必要があるということのようです。

ということは!

八丈島では化石燃料燃やしてますが、
これを水素にコンバートすればゼロエミッションのシステムができるじゃないか! 

つまり、地熱発電でつくれるだけつくって、そのとき使わない分は
水の電気分解にまわして水素化して貯めておく。
需要が高まるときに、これまでの化石燃料のかわりに水素を燃やして
内燃機関で発電する。

シンプル!

風力や太陽光のように出力が不安定な"波"を水素でならして、
デマンドの"波"に合わせようとすると
需要も供給もどっちも”波””波”で最適化がスゴく難しそう。
(北海道のフレインエナジーはこれにチャレンジしてんだよね)

それよりも、
地熱や海洋温度差発電のような、出力制御が不得意だけど
安定している発電方法で
余った電気を水素化して、その水素を燃やす内燃力発電でデマンドの"波"
に合わせるほうが、シンプルな気がします。

水素はHです。これを3つと空気中の窒素でアンモニア。
これは化学肥料に含まれているチッソ リン酸 カリウム のうちのひとつ。
つまりは農業肥料として使えるし、
アンモニア化することによって水素の運搬もぐーんと効率アップ!

別に夢でもなんでもなく、
やると決めればすぐにできる!

〈引用〉
なぜか10年新設がない地熱発電 眠れる巨大資源のハードルとは?

世界有数の火山大国ニッポン。資源に乏しい国といわれながら、地熱資源はインドネシア、米国に次ぐ世界第3位の賦存(ふそん)量を誇る。だが、この10年、地熱発電所の新設はない。なぜ地熱の活用は進まないのだろうか。

地熱発電は、地下深く井戸を掘り、マグマで温められた熱水と蒸気をくみ上げ、タービンを回して発電する。ひとたび運転を開始すれば、40~50年もの長期間にわたって、天候などに左右されることもなく、安定して発電できる。電力会社自らがかかわっている地熱発電所が多いのも、出力の変動がなく、ベース電源として利用できる利点があるからだ。

 設備利用率は平均で70%だが、国内の地熱発電所の中には90%を優に超えるところもある。風力が約20%、太陽光が約12%であることを考えても、地熱の優位性がわかるだろう。産業技術総合研究所の試算によれば、国内の賦存量は2347万kWにも達するという。

 コストの高さから太陽光や風力の活用には消極的な、電力中央研究所社会経済研究所の杉山大志上席研究員すら、「資源量が豊富な地熱は利用価値がある」と認める。

 だが、地熱発電が長らく停滞を続ける背景には、一筋縄で解決できない課題が山積している。

つづき
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20100215/103205/?P=2

〈補足〉


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