地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

味噌づくり3日目

2009年01月10日 | お仕事日記
味噌づくり3日目。

一昨日仕込んだ蒸し米と種麹がジョイントして、みごとに米麹ができた!

米麹ってほんのり甘くてい~い匂い。しかも手を入れるとあったかくて、
顔を近づけてよく見てみるとふわふわの菌糸がお米の表面にびっしりついててかわいい。

幸せなひととき、、、にひたる間もなく35キロの茹でた大豆をひたすらつぶす

ハンドルをまわすと大豆が挽肉みたいにブリブリ出てくるミンチ機で、ねっとりなめらかになるまで。

丸くてぷりぷりした大豆をしゃもじで機械に入れる。
大豆がスクリューにちゃんと噛むように、上からすりこぎで押さえながら
ハンドルをまわす。つぶれた大豆でお皿がいっぱいになったらトロ箱っていうでっかいバットに移す。
入れる、押さえる、まわす、うつす、入れる、押さえる、まわす、うつす、、、、
超単純な作業のようで、ちょっとした力のいれ具合とか姿勢とかにコツがあって、
それをだんだんにつかんでいく。
みんなでする単純作業は楽しいし、あっという間におわっちゃった。

ここまでくればもう一息。
塩と麹とつぶした大豆をまぜる。

そして、ハンバーグみたいに手のひらでポンポンたたいて空気を抜き、樽に投げつける。
思いっきり投げつけるとバシッていい音がしてスカッとしたよ。

こうやって書くと味噌ってファーストフード!?っていうぐらいに、つくるのかんたん。
あとはぜーんぶ麹菌がやってくれるんだね。いったい誰がどうやって作り方を発見(発明?)したんだろう。

大豆35キロ 米30キロ 塩12キロ 合わせて約100キロの味噌が無事、樽に仕込まれました。

自分がつった魚がおいしいように、自分で仕込んだ味噌もありがたくって、おいしいだろうな♪
夏が楽しみです。

[webニュース]農業者・消費者が選ぶ2008農業・農政10大ニュース

2009年01月08日 | 読み聞き日記
ランキングはこちら
http://www.jacom.or.jp/news/news08/nous101s08122608.html

1位は中国産冷凍ギョーザ中毒事件。
これ、2008年だったんですね
もうずいぶん昔のことのような気がするけど。

農水省がはじめた自給率向上運動・フードアクションニッポンは19位とのこと。
そんなのやってたんですね。。。

食糧自給率について気にしている人は、ひろくあまねく多い気がします。
40%といわれているけれど、これは輸入食材を日本で加工した食品も含めての話で、
それを抜くとせいぜい20%ぐらいじゃないかという話も聞きます。
では、みんなの食卓や飲み会やデートや食べ歩きや披露宴を支えている
グローバル食料市場の需給がどうなっているかというと、
アース・ポリシー研究所のレスター・ブラウンのレポートに詳しく出ています。

興味ある方はこちら↓
http://www.es-inc.jp/lib/lester/index.html

私は、金融危機で株価が暴落することよりも、本当に怖いよ。「飢え」が。
もっとも、金融危機で株価暴落→国や企業の財政悪化→通貨の弱体化→購買力の低下→買い負け→飢え
というシナリオも考えられるから、やっぱり金融危機も怖いけど。

そして、じゃあどうすれば自給率が上がるのって考え出すと
この問題が、とてつもなく広く社会に根を張った問題なんだということがわかります。

産業構造、外交、食習慣、雇用、日本史、家族、、、

ま、あたりまえだよね。だってそもそも、人が生きていける、食べていけるため、
自然界にあるものを上手に使って、いのちをつないでいけるために
社会とか国家って存在してるようなものだもん。
また、広く根をはっているからこそ逆に、どこからでも手をつけられる問題なんだよね。

食料=水 食料=土地 食料=お日様 食料=生態系 食料=森羅万象だよ。

食料=スーパーマーケット、食料=ぐるなび、じゃないよ。

物質的に豊かになって、あふれる情報に流されて見えなくなっている
"上手な生かされ方""上手な食べさせてもらい方"を見つめ直すと、きっと心も満たされる。

環境問題も自給率問題も自殺問題もおかしな犯罪の増加も、現代社会にあるいろいろな残念な出来事の原因は、
正しい自然観の喪失にあると思う。
日本は、昔ながらの生活の知恵がまだあちこちに残っていて、四方を海に囲まれていて、八百万の神様という思想がある
生かされ上手な国なんだから、CO2の排出を削減することよりも、正しい自然観に根ざした暮らし方や働き方に気付いて実践できる社会をつくることに一生懸命になったほうがいいんじゃないかと思うんだなー。貧しい小作農だらけで飢饉のたびに餓死者が出ていた昔に戻るのではない、次世代的なやり方で。

未熟な精神論だと自分でも思うけど、本当に大切なことだと思う。

味噌づくり 1日目

2009年01月08日 | お仕事日記
今日から3日間は味噌の仕込み

1日目の今日は、7ぶづきにしたお米を35キロ、昨日の晩から一晩水につけてあった。
ここではふだん玄米しか食べないのでお米のとぎ汁というものがない。
昨日のとぎ汁風呂は、味噌のための米麹用に珍しく白めに精米したお米があったから登場したものだったらしい。
これをワンボックスに積んで調理実習室みたいないすみ市の農産物加工施設へ。
施設には中華やさんのちっちゃい火が丸くいっぱい並んだコンロとか、
タイムマシンみたいなでっかい釜とか
直径1センチくらいのビス6本ぐらいでふたを固定する本格的な圧力釜とかがそろってた。

ちろん味噌を手作りするのなんて初めてで、見るものすべてが新鮮です。
文房具&調理器具フェチな私としては、巨大調理器具を眺めてるだけで萌え萌えなわけで。

ここで米を蒸し、蒸し上がった米を作業台に拡げて種麹をまぶす。
種麹は抹茶色の粉。これほんとに生きてるの!?って感じなんだけど、
これをあま~いいい香りがする蒸し米のベッドにふりかけて、
しっかり麹菌が米につくように手で米をもみながらすりすりする。

それはもう、もくもくと。

お米スクラブで、すりすりしている手がすべすべになった。
ってことは私たちの手垢が味噌にブレンドされるってことだよね。それってやっぱりどうなんだろう?

でも気持ちよかった。ほかほかでもちもちおお米に手をつっこんで
むぎゅってつかんで両手にはさんですりすりすりすり。

それがすんだら、自動発酵機なるマシンにお米をセット。
麹が元気いっぱい活躍するために、温度と湿度を一定に保つ機械だ。
二重底みたいになってて、2段目の底は穴がいっぱいあいてる。
1段目の底においたバットにお湯を張り、その湯気が穴を通ってお米のいるところに立ち上るしくみになっている。
40度にセットして、ふたをしめて今日の作業は完了。

さてさて、明日あのふたを空けたら、小さな麹の白い花が咲いているでしょうか???
咲いてますように!

初日。

2009年01月07日 | お仕事日記
朝、なんとなく思い立って江ノ電で鎌倉へ、鶴ヶ岡八幡宮に初詣。
もう7日なので空いているかと思いきや、小町通りと八幡宮は初詣客でにぎわっていた。

5円玉を賽銭箱に投げておみくじをひいた。

結果は吉。
世間は虚、真は己の心にあり、という格言にうなづく。
願望→驚くことでもない。かなう。
縁談→明朗さを好かれて良縁。

噂のイワタコーヒー。お目当ての30分かけて焼き上げるホットケーキは正直イマイチだった。

東高円寺に立ち寄って重くなりすぎないように考えながら必要なものをリュックにつめた。

17時5分JR総武線 東京発千葉行き
17時56分発JR外房線 大原行きに乗り換え
18時57分に長者町に到着
リュックにはマックブックと名刺ファイル、買い置きのクレンジングオイルと化粧水
紙袋には小物を入れる籐のフォルダ。中には東京のアパートを出る時最後に突っ込んだパタゴニアのスニーカー。 

荷物が重い。そして遠い。

千葉から土気あたりまで、帰宅時間の電車は意外とけっこう混んでいた。
特急の止まる駅上総一ノ宮を過ぎたあたりから、1車両にポツポツになったけど。
窓からの景色もたまに明かりが過ぎるくらいでほとんど闇。
太東駅ではドアの隙間から土の匂いがした。
ギャルやら買い物帰りらしき奥さんやらサラリーマンやら制服の高校生やらと一緒に
長者町で下車。

シネマのピックでブラウンズフィールド到着!

明日から3日間で味噌の仕込みをする予定。

寝床のティパの寒さは、キャンプだと思えば楽しい。
ダウンコートを着て、足下に「まめたん」を仕込む。
「まめたん」は、釜で焼いた炭が中に入っていて、
不思議と時間がたつほどに温かくなるアンカ。
これも昔ながらの生活道具なのかしら。
とにかく、湯たんぽは朝には冷たくなってるし
電気アンカや電気毛布はとってもエネルギーを食うけど
まめたんはそこらへんのもんだいもクリアしてる優秀グッズだ。

お風呂のお湯が白かったのはお米のとぎ汁を入れたから。
お湯が白いとそこはかとなく優雅な気分になるのは私だけ??
静ちゃんの牛乳風呂みたいでした。

[新聞]1月7日朝日新聞政策面

2009年01月07日 | 読み聞き日記
「緑の雇用」提案 温暖化対策で100万人

斉藤環境大臣がオバマのグリーン・ニューディール(緑の内需)にならって
温暖化対策投資を拡げ100万人規模の雇用を創出する構想の策定に乗り出す。

3月までに具体策をまとめる方針で国民からもアイデアを募るとのこと。

報告を受け了解した麻生首相は「日本の社会の在り方を根底から変えるような提案をすべき」と
構想を省エネ設備や太陽光発電の導入促進からさらに拡げるように指示したそうです。

環境大臣が示した主な案は上記以外に
・省エネ家電・次世代自動車の購入支援
・環境企業への無利子融資制度の創設
・自動車の共同利用の促進
・貸し自転車システムの整備

パブリックコメントかなにかで募るんだろうか?

人と自然の関わりをテーマにするグリーン・ライターとしては、こういうチャンスに建設的で効果的な具体案を提案したいものです。

温暖化対策を景気回復の起爆剤とする政策をめぐっては
オバマが今後10年間で再生可能エネルギーに15兆円で500万人の雇用創出
民主党が250万人の雇用創出
公明党が今後3年間で10兆円規模の環境エネルギー投資

を掲げています。

オバマのグリーン・ニューディールを受けた米国民間企業の動きはいかに?
気になるところ。

[TV]NHKでノーベル賞の番組

2009年01月05日 | 読み聞き日記
あけましておめでとうございます。

新年1本目はNHKのドキュメンタリー番組から。

ノーベル賞科学者と彼らの業績を紹介する番組の最後で、
去年、物理学賞を授賞した南部陽一郎氏から後輩の科学者へのメッセージが流れた。

論語からの引用で、
「学んで思わざれば則ちくらし。 思うて学ばざれば則ちあやうし。」

南部氏は、現在では常識となっている「自発的対称性の破れ」を40年も前に提唱した人物。大きな業績を残しているにもかかわらず授賞しなかった理由を、ノーベル財団は「南部は正しかったが、あまりに早すぎた」と説明している。

それほどまでに先進的で独創的な科学者が、先人がすでに研究し獲得した「知識を学ぶ」ことの大切さを説いたことに、「学ぶ」ということの本質を見た。

勉強して得た知識について自分の頭で考えなければ整理されない。その一方で、自分の頭で考えるばかりで勉強しなければ、独善的で偏った考えを持つことになる。

もっといい社会をつくりたい。だからまず、自分が変化になる!とかって意気込んで、ちょっと人と違う生き方をしてるような気分になる時、いつのまにか独善的、ひとりよがりになっていることがある。

それは、雑誌の企画ひとつとってみても同じで、「自分にしかできない独創的な企画」とかって思いこんでエゴ丸出しなアイデアを出しても、その分野における深い知識や読者ニーズへの理解がなければスコンと無視されて終わる。

未来の社会について考えるのはわくわくするし楽しいことだけれど、それを、他人の評価を得られる形に現実化するには、過去に未来の理想社会を思い描いた先人が残した知識を、もっと勉強しないと!と思った。

自分の考えを補強する都合のいい情報を集めているだけでは、本物にはなれない。

大事なことを再確認させてもらいました。

同じコーナーで同時授賞した小林氏が選んだのは
フィロソフィーの語源であるラテン語の「フィロソフィア」。
「愛される知」を意味する言葉だった。

「愛される知」 ステキな言葉じゃない?

警察発表の事件たれながしのニュースやら下らなすぎるバラエティだらけで
好きになれないけど、たまにはテレビもいいですね。