地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

三宅洋平さんについて思うこと。

2013年07月12日 | 読み聞き日記
選挙の話です。

知ってる人が選挙に出てる!という話です。

この人。三宅洋平さんです。

三宅洋平街頭ライブ@新宿西口2/2 2013年7月5日




先週あたりから、私のFacebookのタイムライン上でこの人が増殖。笑
「散見」から「常駐」へ。どんどん増えています。

みんな、興奮気味に「ビバ!三宅洋平さん!」(ざっくりまとめると)と言っています。

彼が展開している独自の遊説の手法「選挙フェス」の様子を
YOU TUBEで全部見たら、何かが乗りうつったというコメントも見ました。笑
すごい。

だからといって、三宅洋平さんが当選するかどうかは、
まるでわからない、ということは、前回の選挙で学びました。

三宅洋平さんが今や時の人になっているのは、
せまいせま~い私のタイムラインの世界の話なのかもしれません。

私自身、彼に投票するかどうか、まだわかりません。

あ。で。知っていると言っても、
沖縄に来てからあちこちで何度も見かけた、とか
仲良くさせてもらってる友達のうちの何人かが三宅さんと友達、とか
一度、二言三言、話をしたことがある、とか
そんな感じです。

最初に見て、初めて存在を知ったのは、2012年3月11日の「てぃだのわ祭」でした。
UAさんが音頭をとって、開催して大盛況だった、音楽のお祭りでした。

そのステージ上で、三宅洋平さんは、
「あんたがメディアなんだよ!あんたメディア」と叫んでいました。

私は、そうだ、そうだ!と思いました。

いつの日か、とんでもないスーパーヒーローが彗星のごとく現れて
このクサクサするようなよのなかを変えてくれる。
ヒーローの正義と特別な力が悪を駆逐する。

というのは、おとぎ話で。

「ひとりひとりが変える力」を持っているし
それを本人の努力だったり心がけだったりで、
使わないと!

みんな客席で見てないで、いいかげんピッチに下りろよ!

ということを、私は強烈に、思っていたからです。そのころ。

あんたメディアっていう言葉は、
そういう私の思いを代弁してくれていて、
しかも、その言葉を考えついただけじゃなく、
観衆に向かってマイクを通してデカい声で叫んでくれてる人がいる。

いい!

これが、私の第一印象です。

言葉が研ぎ澄まされている人だなあ、と、
研ぎ澄まされているんだけど、
それは俳句とかすでに世に出まわった名コピーみたいな
古典的な研ぎ澄まされ方ではなくて、
「今まさに本人の中から出てきた」という新鮮さや勢いもある。

この人の言葉の力、すごい!と思いました。

その後、気になってYOU TUBE で検索したら、たくさん音楽クリップが出て来て、
私の一番のお気に入りは「Life Is Beatful」。

仕事のかたわら、ヘビーローテーションしていました。

特に好きな歌詞は、

「人生はまるで夢ではなく 人生はまさに夢そのもの」とか
「失われたものは取り戻せ あの日あの心のままに」とか。

で、三宅洋平さんなんかすごい!とFacebookでつぶやいたら、
大好きな谷崎テトラさんが、
「三宅洋平かっこいいよね」とコメントしてくれたので、

テトラさんも好きなんだ!とうれしくなり、
ますます好きになりました 笑

それから、リクルート時代の先輩から
「実は同期なんだよ、『おれは音楽でやってく』って言ってすぐ辞めちゃったけど」
というびっくりコメントも届き、ますます興味がわきました

ま、基本、アウトローが好きなので 笑。好きだし、理解できる気がするので。

メッセージを研ぎ澄まして、しかもメロディとリズムに乗せて
伝えられるなんて、うらやましい!正直、嫉妬するわ~、とも思いました。

(なんだ、結局、そういうことかよ、三宅洋平讃歌か、と思った方、
 まあまあ、そう結論を急がずに 笑)

そんなわけなので、三宅洋平さんが「おかしいことをおかしいとみんなが言うよのなかにしたいぜ。一億総メンドクサイ国民になろうぜ!」と言って、立候補したことには、勝手に納得。

生来、そういう魂してる人だと思う。

つまり、思いつきや気まぐれやひやかしでは、少なくとも、絶対に、ないと思うよ。


ところで、立候補するのって大変なんだよ。
供託金300万円払わないと、立候補できないの。
憲法で25歳以上の日本人なら万人に被投票権が保障されてるはずなのに、
これじゃ金持ちしか立候補できないじゃんね。
欧米は、9万円とかなの。日本だけなの300万円なんて。
おかしいことはほかにもあって、在日朝鮮人の人の中には、
いまだに投票権がない人も多いんだよ。
税金は払い続けてるのに、投票も立候補もできないの。
これはほんとに、おかしい。


三宅さんは何かのときに、
「議員になるのは、日直みたいなもんだから。」と
これまた、至極納得!なことを言っていたことがある。

政治家が、一部の特別な人のものだったり、
人と人や、団体と団体の利害関係を強化するための道具になっているのは
やっぱりおかしい。と私は思っているので、
みんなで順番にやろうぜっていうのは、これまた納得。

本来政治家って、「先生」とか言われて崇め奉られてるものじゃなくて、
まさに、公僕。ご苦労な立場だよ。

だって、みんなの意見を聞いて、「これが総意だ」という
ひとつの答えを決めるのって、すごい大変なことじゃない 笑

ちょっとした会議だって、そうなんだもん。

私はとっても器の小さい人間なので、
会社で会議の進行とかしてても、
「わかってない人は黙ってて!」とか、
「まぜっかえさないで!面倒くさいなあ、もう」とか思うときもあります。

それはきっと国会という会議も同じでしょう。
と想像してみる。

国会議員は選出された地域の「総意」の代弁者で、
国会は彼らが持ち寄った意見を、交換をして、議論して、利害関係を調整して
全体最適な結論を導き出すための公器であるはずだけど、
人間がやってる限り、一筋縄ではいかないだろうなあ。

時間が限られてる中で、いろんなことを決めなきゃいけないという状況の中で、
どうやって「議論をつくす」のか。「議論をつくした」って誰が決めるのかな。
やっぱり、声が大きい人の声が通るのかな。
その「声」というのは、ついてる「バック」の大きさだったりする。(んじゃないかなあ?)
好き嫌いだって、ある。

しかも、決めることのテーマは多岐にわたっていて、
国土交通省 厚生労働省 文部科学省 経済産業省 資源エネルギー庁 観光庁 外務省 財務省 総務省 防衛省 なんやかんやで高級官僚が日夜扱っているだけ、情報も膨大。

全部の情報に目を通して自分の意見を持つことがまず、不可能に近いように思われるよ。

そんな、めんどくさい、何かをかたちにするのが難しそうな、苦労が報われなさそうな世界に、
300万円も払って(当選すればナントカ準備金が支給されて相殺はされるらしい)
打って出るって、本当にご苦労だと思います。

だからって、「よくわかんないから、やってる人たちにおまかせ!」
ってなると、「すでにやってる、手慣れた人たち」の好きなようにやられちゃう。

金持ちのじじいばっかで話しあって、金持ちのじじいに都合のいい法律ができて、
いつのまにか消費税上げられたりしちゃう。

あとさ、
何期も国会議員ばっかりやって、自分の生活設計がその上に乗っかっちゃってる人は
サラリーマンがおいそれと会社を辞められないのと同じで、
その居場所を守ろうとする心理が強力にはたらくようになるってことも
容易に想像がつくよね。で、地位を盤石なものにするために、
「長いものにまかれよう」とかってことになっていきそうだよね。
次の選挙で失職したらやだから、選挙の互助組織である政党の方針には逆らわないってことに。


だから、大変だからこそ、そうならないためにも、
なるべくみんなで手分けするほうがいいんだよね。

なのに出馬するための供託金300万円って、やっぱりおかしいよね。

これが10万円ぐらいだったら、「私もそのうち、立候補しようかな」って気になるのに。
友達のなかで、「あの人いいんじゃない?」って思う人いたら、
飲みながらでも「次あたり出たら?」なんて話するのに。

ただし、300万円のことはおいておいたとしても、
これって、文化とか風土でもあるよね。政治に対する感覚においての。

一生に一度ぐらいはディズニーランドに行くもんだ、とか
一生に一度ぐらいは、富士山にのぼりたいな、とか 笑
もしくは、結婚はだいたい一生に一度が相場だよね。個人差あるけど、とか笑
(これ、最近は二度ぐらいが相場になってきてない?そんなことない?)

なんで?って言われても、よく考えたらわかんないけど、なんとなく。
これが文化だよね。

そして、文化ってどんどん変わるよね。

だから、

一生に一度ぐらいは立候補 があたり前になったらいいよね。

ということを、三宅洋平さんが身を以てはじめようとしているとしたら、
私はその考えにとても共感するし、支持します。


実は、彼が立候補するという話は、この2月ぐらいに聞いて知っていた。

正直、アンチヒーロー的な側面があんまり強かったり、
音楽の生演奏という特別な技能を持った人だからこそできるパフォーマンスで
聴衆を魅了している側面が強調されすぎてしまうとしたら、
結果的に「普通の人」と政治の距離は変わらない、むしろ
逆効果だったりしない?とちょっとテンション低めに受け取ってました。

※アンチヒーロー的側面が強い っていうのは、
今のよのなか気に入らないぜ!→ 革命家 三宅洋平がオレ等のヒーローだぜ
っていう思考回路で「今のよのなか気に入らない人」の支持を集めるっていう意味。

でも、杞憂だったかもしれません。

YOU TUBEを見た私の感想は、
34歳の等身大の、「この社会で一緒に生きてるみんな」への思いが、
まっすぐに伝わってくる ってことだけ。
そして、言っていることがとても「まっとうだ」ということ。
陰謀史観も展開してないし、アーティストぶってもいない 笑
発信するメッセージやスタンスが、受け取る人の立場や心理を考えて
チューニングされている。

Facebookのタイムラインにあふれかえる三宅洋平さんを電子の力で眺めさせてもらいながら、
私はいま、そんなことを考えています。

こういうことを考えるきっかけをくれた三宅洋平さんに感謝と敬服を感じつつ。

いずれにしても、選挙、誰に託すか、まじめに調べて考えないとね。

投票日はもう、来週だ!

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