昨日書いたブログポジティブな社会。で、
派閥をつくらない若者たちのことを書いた。
境界線をつくらないことがポジティブな社会づくりにつながる。
と書いたけれど、それってけっこう難しい。
そして、
できてしまった境界線を溶かすことはもっと難しい。
と思う。
ところが、意外な方法で境界線を溶かす動きがあることを、
谷崎テトラさんのメールで知った。
このブログを読んでくれている人にも、ぜひ知ってもらいたいので、
転載します。
以下転載-----------------------------------------------------------------------
日中関係が気になる。
最近、面白い記事を見た。
尖閣における衝突問題以降、2 国間関係が険悪な日本・中華人民共和国であるが、中国国内の反日デモで叫ばれる「日本鬼子(リーベングイズ)」という日本人/国への罵倒に対して、斜めに受けて「日本 鬼子 (ひのもと おにこ) って萌えキャラ作って中国人を萌え萌えにしようぜ」と中国へ返すという草の根プロジェクトができたらしい。
http://www16.atwiki.jp/hinomotooniko/pages/22.html
http://blog.livedoor.jp/kashikou/archives/51593329.html
blog『「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む』というサイトで、この萌えキャラ群を見た中国人側の反応が紹介されている。
• こう来るとは全く思いもしなかった。あの国はやはりよく分からん……
• こんな手を打ってくるとは。あの国はまずオタクから何とかした方がいいんじゃないか?
• こっちは罵声を送っていたはずなのに返ってきたのは萌えキャラ……なんかもう、無力感に苛まされる……
• やべぇ……日本はやっぱりやべぇ国だよ。ちょっと負けを認めるべきなのかもしれない。
• あ、基本は黒髪ロングでお願いします。
• 日本鬼子が萌えキャラだと ? こうなったらあいつらをどう呼べばいいんだ ? JAP ? それともキモオタ ?
反日の怒りの矛先が変なところに、いってしまう、こういう脱力系のプロジェクト。。
じつはガチな反戦運動よりも、案外、効果を発するのかもしれない。
戦わずに、萌えさせる。
憎悪をユーモアで打ち返す。
エンタメ、アートによって、虚をついていくのも日本流かもしれない。
鬼と言えば、中国でつくられた反戦映画で『鬼がきた!!』という作品がある。
反戦映画ということで、反日映画と思っていたが、逆に中国では上映禁止になっていたそうだ。(今も?)
映画『鬼がきた!!』
http://www.youtube.com/watch?v=Qb6-lT8lMw4
「鬼がきた!!」 この映画の舞台は、日本に占領された中国の寒村。
「鬼」とはもちろん日本兵のこと。ある村で日本兵が捕虜になるんだけど、平和な村ではその扱いに困る。通訳できるのは一人だけ。日本兵は典型的な日本軍人でひとり中国人への憎悪をむきだしにしている。日本兵は通訳を通して罵倒するんだけど、中国人通訳は口汚い言葉をやわらかく翻訳し、日本兵の意図とは別に村人はどんどん友好的になっていく。日本兵は通訳に中国語の罵倒語を習うんだけど、通訳は良い言葉を逆の意味で教える。
日本兵は中国人を侮辱するつもりで
「お兄さんお姉さん明けましておめでとうございます!!」
と、いうような感じ。
そうして、だんだん両者は友好的になっていく。
昨日、政策メッセの帰り、そんな話になった。
漆原さんから、三国志の諸葛孔明が直前でにらみ合う敵を前にして、戦うかわりに兵士に門の掃除をさせたというエピソードを聞いた。
戦いの勝利とは相手を打ち負かすことでなく、戦いを回避させ、両者の益となればそれが良いに決まってる。
非戦を戦略的に伝えることも国益であるはずだ。
日中関係の悪化はグローバルに見れば、日中双方にデメリットしかない。
田中優さんから「ブーゲンビル島のタニス」のエピソードを聞いたことがある。
http://blog.livedoor.jp/tetra_/archives/52302895.html
20年近く内戦が続いていたブーゲンビルでは、双方疲れ果て、もはや兵士はなんのために戦っていたのかわからなく
最前線の兵士タニスは、敵に会うと銃を空にむけて発砲し、笑顔で手を振るという行動をつづける。
そこから最前線の兵士同士で対話が生まれ、休戦、そして停戦へと進んでいく。
対話こそが鍵なのだ。
そのためには、奇策と思われることもたまには良いのではないか。
谷崎テトラ
構成作家/音楽プロデユーサー
ワールドシフトネットワークジャパン
http://worldshift.jp./
-------------------------------------------------------------------転載ここまで
派閥をつくらない若者たちのことを書いた。
境界線をつくらないことがポジティブな社会づくりにつながる。
と書いたけれど、それってけっこう難しい。
そして、
できてしまった境界線を溶かすことはもっと難しい。
と思う。
ところが、意外な方法で境界線を溶かす動きがあることを、
谷崎テトラさんのメールで知った。
このブログを読んでくれている人にも、ぜひ知ってもらいたいので、
転載します。
以下転載-----------------------------------------------------------------------
日中関係が気になる。
最近、面白い記事を見た。
尖閣における衝突問題以降、2 国間関係が険悪な日本・中華人民共和国であるが、中国国内の反日デモで叫ばれる「日本鬼子(リーベングイズ)」という日本人/国への罵倒に対して、斜めに受けて「日本 鬼子 (ひのもと おにこ) って萌えキャラ作って中国人を萌え萌えにしようぜ」と中国へ返すという草の根プロジェクトができたらしい。
http://www16.atwiki.jp/hinomotooniko/pages/22.html
http://blog.livedoor.jp/kashikou/archives/51593329.html
blog『「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む』というサイトで、この萌えキャラ群を見た中国人側の反応が紹介されている。
• こう来るとは全く思いもしなかった。あの国はやはりよく分からん……
• こんな手を打ってくるとは。あの国はまずオタクから何とかした方がいいんじゃないか?
• こっちは罵声を送っていたはずなのに返ってきたのは萌えキャラ……なんかもう、無力感に苛まされる……
• やべぇ……日本はやっぱりやべぇ国だよ。ちょっと負けを認めるべきなのかもしれない。
• あ、基本は黒髪ロングでお願いします。
• 日本鬼子が萌えキャラだと ? こうなったらあいつらをどう呼べばいいんだ ? JAP ? それともキモオタ ?
反日の怒りの矛先が変なところに、いってしまう、こういう脱力系のプロジェクト。。
じつはガチな反戦運動よりも、案外、効果を発するのかもしれない。
戦わずに、萌えさせる。
憎悪をユーモアで打ち返す。
エンタメ、アートによって、虚をついていくのも日本流かもしれない。
鬼と言えば、中国でつくられた反戦映画で『鬼がきた!!』という作品がある。
反戦映画ということで、反日映画と思っていたが、逆に中国では上映禁止になっていたそうだ。(今も?)
映画『鬼がきた!!』
http://www.youtube.com/watch?v=Qb6-lT8lMw4
「鬼がきた!!」 この映画の舞台は、日本に占領された中国の寒村。
「鬼」とはもちろん日本兵のこと。ある村で日本兵が捕虜になるんだけど、平和な村ではその扱いに困る。通訳できるのは一人だけ。日本兵は典型的な日本軍人でひとり中国人への憎悪をむきだしにしている。日本兵は通訳を通して罵倒するんだけど、中国人通訳は口汚い言葉をやわらかく翻訳し、日本兵の意図とは別に村人はどんどん友好的になっていく。日本兵は通訳に中国語の罵倒語を習うんだけど、通訳は良い言葉を逆の意味で教える。
日本兵は中国人を侮辱するつもりで
「お兄さんお姉さん明けましておめでとうございます!!」
と、いうような感じ。
そうして、だんだん両者は友好的になっていく。
昨日、政策メッセの帰り、そんな話になった。
漆原さんから、三国志の諸葛孔明が直前でにらみ合う敵を前にして、戦うかわりに兵士に門の掃除をさせたというエピソードを聞いた。
戦いの勝利とは相手を打ち負かすことでなく、戦いを回避させ、両者の益となればそれが良いに決まってる。
非戦を戦略的に伝えることも国益であるはずだ。
日中関係の悪化はグローバルに見れば、日中双方にデメリットしかない。
田中優さんから「ブーゲンビル島のタニス」のエピソードを聞いたことがある。
http://blog.livedoor.jp/tetra_/archives/52302895.html
20年近く内戦が続いていたブーゲンビルでは、双方疲れ果て、もはや兵士はなんのために戦っていたのかわからなく
最前線の兵士タニスは、敵に会うと銃を空にむけて発砲し、笑顔で手を振るという行動をつづける。
そこから最前線の兵士同士で対話が生まれ、休戦、そして停戦へと進んでいく。
対話こそが鍵なのだ。
そのためには、奇策と思われることもたまには良いのではないか。
谷崎テトラ
構成作家/音楽プロデユーサー
ワールドシフトネットワークジャパン
http://worldshift.jp./
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