数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(216)  早苗の孤独

2022-03-14 12:06:43 | 漫画のシナリオ
(216)早苗の孤独

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起
ちあがるように書いてあります。季節の設定は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)170㎝。清楚な美人でスタイル抜群の体育教師。長い髪をひっつめて束ねている。テコンドー二段。209話から登場


N=ナレーション


   早苗宅室内。ノーブラのタンクトップから覗くへそのアップ。

   ジーンズの短パンから尻の肉がはみでた絵のアップ。

   照れながら立ってポーズをとり、
早苗「これでご満足?」

   早苗の肢体に惚れ惚れ見惚れ、
修一「ウエストも足首もキュッとくびれて、ものすごいスタイルじゃわ・・・」

   嬉しそうにベッドに掛け、
早苗「見た瞬間にヤリたいと思った?」

修一「いや」と首を振る。

   血相を変え、
早苗「えっ!?・・・」

早苗「(焦り)この格好が気にいらないの?それとも締まり具合が不満なの?」

修一「いや、そうじゃなくてーー」

早苗「(焦り)じゃあ、なんなの?!」

早苗「私に気に入らないとこがあったら言って!一秒で直すから」

修一「あのねー」

   早苗、緊張のあまりゴクリと喉を鳴らしてツバを飲む。

修一「早苗みたいな目を瞠る美人が俺を相手にしてくれる訳がないとハナから諦めて妄想すらせんと言う意味」

早苗「(ほっと安堵し)なんだ、そういう事か」

   ドサッと背からベッドに倒れ、
早苗「ショック死するとこだったわ」

   ベッドに倒れたまま、
早苗(修ちゃんは自分をブサイクと思ってるみたいだけど全然そんな事ないし・・・)

早苗(ある種の女には宗教的なほど崇拝される事に気づいてないんだよね。その例が私だけど・・・)

   倒れてる短パンの隙間からTバックが見えてる絵のアップに修一の声、
  「なんでそんな恰好をさせたか分かる?」

   ベッドから起き上がりながら、
早苗「修ちゃんが見たいからでしょ?」

修一「それもあるが早苗の見事なスタイルと卑猥なへそをみんなに見せびらかせたいからなんよ」

早苗「(歓喜し)きゃっ、感動!」

早苗「(頬を染め)そんなふうに思ってもらえて嬉しい」(修ちゃんのためにもっと綺麗になんなきゃ・・・)

   無言で室内を見渡しながら、
修一「立ち入ったことを聞くが」

修一「収入は教員の給料だけか?」

早苗「五年前に死んだ父が三千万残してくれたけど、それには手をつけずお給料だけでなんとかやり繰りしてる」

早苗「母が死んだ後も父と同居してたんだけど賃貸に住んでて良かったとつくづく思ったわ」

修一「ほう、なんで?」

早苗「もし持家だったら相続税や固定資産税、その他もろもろの維持費で私が破産してたもの」

修一「(頷き)ほかに身内はおらんのん?」

   寂しげに首を振り、
早苗「一人もいない」

早苗「お嫁にいけなかったら孤独死が待ってるだけね・・・」と切なげに言う。

   タンクトップから覗くへそのアップに早苗の声、
  「考えないようにしてても、つい考えてしまうんだけど・・・」

   深刻な顔で、
早苗「死後何か月後かに腐乱死体で見つかるのを想像したら不安で居たたまれなくなるの・・・」

   思い当たった顔をし、
修一(天涯孤独で頼れる者がいないから自分の身は自分で守るしかないと防衛本能が過剰になったのか・・・)

修一(家をみた瞬間に感じた違和感の原因がやっと分かったわ)

修一(やっぱり時には遠慮せずに立ち入った事を聞くのも大事なことじゃのう)

   短パンの奥にチラっとパンツが見える絵のアップに修一の呟き、
  (こりゃしばらく頻繁に会って早苗には俺がついてるって事を分からせてやらにゃならんのう・・・)

   ベッドにかけてる早苗の両足の形のいい指のアップに呟き、
  (そうじゃ、なかよしクラブに入れて孤独を感じる暇がないほど忙しくさせるのも手かも・・・)

   早苗の長い脚のアップに修一の呟き、
  (美人でスタイル抜群じゃけんモデルの仕事がなんぼでもあろうで)

   タンクトップの上部に覗く胸の谷間のアップに修一の声、
  「ちょっと提案があるんじゃがね」

   顔を輝かせ、
早苗「なあに?アナルでやりたいの?」

  「くっ」と吹き、
修一「それは今晩試すとしてじゃね」

修一「なかよしクラブに入る?」

早苗「(驚愕し)えーっ!」「あの超美人ぞろいの?!・・・」

早苗「(不安げに)すごく嬉しいけど・・・」

早苗「私みたいなブスでも入れるの?」

   冷ややかな目で、
修一「白々しいのう、本気でブスとは思ってなかろうが?」

   照れて、
早苗「てへ」「そこそこかなとは思ってるけど・・・」

   冷ややかな目で睨み、
修一「本心は?」

   頬を染めて照れ、
早苗「かなりイケてると思う・・・」



   空の絵にN『修一の家に戻る前に晩御飯の食材を買いにスーパーに寄った』

   大型スーパーの外観。

   駐輪場に停めたアパッチの絵。

   食品売り場店内の絵。

注、早苗はノーブラのへそ出しタンクトップに短パン、スニーカー姿。

   短パンの片方から尻の肉がはみ出た絵のアップ。

   カートを押す修一に腕を組んだ早苗の後ろを歩く男性客達が、欲情の眼差しで尻に見惚れている。

   早苗のへその絵のアップ。

   二人と行き交う客達が早苗のへそを欲情の眼差しで見るが二人は意にも介さず楽しそうに買物している。



   夕方。修一宅をベランダからの視点で描いた絵。

   同、室内

   キッチンで料理を作る早苗の尻のアップ。

   楽しそうに♪を口ずさみながら味噌汁の味をみる早苗を、机の椅子に掛けた修一が微笑ましげに眺めてる。

   机の上に並んだ味噌汁、出し巻卵、アジの開き等のアップに修一の声、
  「おおー、すごいご馳走じゃね」

  「こんなに気合い入れて料理したの久しぶりだわ」

   2人向かい合って楽しそうに話しながら食べている絵。

   美味そうに食べながら、
修一「愛しい早苗が一生懸命作ってくれたと思うたらどれを食べても泣きそうになるわ」

   早苗、目にぶわっと涙を盛り上げて凍りついたように修一を見る。

   涙を見られたくなくて、さっと顔を背けた瞬間、大粒の涙が宙に飛ぶ。

   手の甲で涙を拭いながら、
早苗「修ちゃん・・・」

修一「うん?」

早苗「わたし、一人ぼっちじゃないよね?ぜったい孤独死なんかしないよね?」

   優しく笑んで頷き、
修一「俺が四六時中早苗のことを思っちょるし見張っちょるけんね」

   向かい合って掛けた2人のテーブルの下の足の絵に修一の声、
  「もし早苗が熱を出したらすっとんでって看病して飯も作っちゃるし」

   同様の早苗の足のアップに声、
  「大病にかかったら俺の全財産をつっこんで最高の治療を受けさせちゃるけん、なーんも心配せんでええんよ」

   小指で目じりを拭いながら笑み、
早苗「修ちゃんに愛されてるのが分かったら今までの不安が一気に吹っ飛んじゃった・・・」

修一「おれは最強じゃけん、心強かろうが?」

   修一宅をベランダからの視点で描いた絵に2人の会話、
  「うん。もっと早く修ちゃんと出会いたかった。そしたらウジウジ不安にさいなまれて美貌を損なう事もなかったのに・・・」

  「白々しいのう、また謙遜ですかー?」

  「ちがうったら、本気で言ってんだからーっ」
   
     つづく

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