数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(271)  綾乃の危機

2024-04-22 11:58:25 | 漫画のシナリオ
(271)綾乃の危機

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

綾乃の元夫(50)寿司職人で171話に登場。

N=ナレーション&呟き

   元夫にのしかかられ、綾乃が「やめてっ」と叫んだ時に元夫の身体がふわりと浮き上がった。

   鬼の形相で元夫のベルトと髪の毛を掴んで持ち上げてる修一を見て驚愕し、
綾乃「ち、ちがうのよ、まだ一ミリも入れられてないから信じて」と必死に言い訳する。

   元夫をドサッと落とし、
修一「わかっちょる。綾乃の悲鳴が聞こえたけんのう」と言ったので綾乃がほっと安堵する。

修一「玄関ですれ違った時にどうも怪しいとおもって戻って来たら案の定じゃ」

   元夫の顔面をグリグリ踏みつけ、
修一「こいつは誰じゃ?」

   上体を起こして髪をかきあげながら、
綾乃「(平然と)元夫よ」

修一「(ぽかんとし)へ・・・?」

綾乃「修ちゃんだと思ってうっかりドアを開けたら押し入られたの」

   あ然と修一を見上げて綾乃に、
元夫「・・・ほんとにこの少年がうちに嫌がらせしてたヤクザを始末したのか?」

綾乃「現にあいつら来なくなったでしょ?」

   恐々修一を眺め、
元夫(マジかよ・・・)

   綾乃の手を取って立たせながら、
修一「押し倒されたときに怪我せんかったか綾乃」

   上体を起こして尻をついたまま憎々し気に修一を睨み上げ、
元夫「気安く綾乃って呼び捨てにするな。別れたとはいえ不愉快だ」

修一「(恐縮し)すんません・・・」

   怒りを露わにし、
綾乃「こんな男に修ちゃんが謝らなくていい!」「もっといっぱい呼び捨てにして!」

修一「(戸惑い)いいんかね?」

綾乃「(きっぱりと)いい!私は修ちゃんの女だから!」

   おどけ顔で、
修一「綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、一発させろ」

   おどけて、しなをつくり、
綾乃「一発じゃだめ、脚がつるほどいいのを一杯イカせてくんなきゃいや~」というやり取りを元夫が唖然と見てる絵にN『親子ほど年が離れた少年にべた惚れしてる元妻をみてすっかり毒気を抜かれてしまったーー』

   あ然と綾乃を見上げて、
元夫「お前がこんな色狂いになるとは・・・」

   諦観したように立ち上がり、
元夫「気が抜けたから帰るわ・・・」

  ドアから出てゆく元夫の背に冷ややかに、
綾乃「色狂いは人間のエネルギーの源!!もう二度とこないで!」

   「カチャ」と鍵を閉める綾乃の背をぽかんと見て、
修一「綾乃って案外キツイとこがあるんじゃね」

   振り向いて真顔で、
綾乃「それほど傷つけられたってことよ」

   修一にキスしながら、
綾乃「ここで後ろから入れる?それともベッドに行く?」

   キスしながら綾乃を後ろから抱きしめてズボンのファスナーを降ろし、
修一「ベッドにいくまで待てんわい、間一髪でやられてたかと思ったら超興奮して・・・」

   綾乃が玄関の壁に両手をつきバックで挿入されて揺れてる二人の膝から下の絵に彼女の悶え声、
   「うふん、その気持ちわかるわ・・・」

   突かれて揺れながら快感に眉尻を歪め、
綾乃「うう、もう私の最盛期は終わったと思ってたけど・・・」

   綾乃の内腿に愛液がツッと垂れ流れた絵のアップに彼女の声、
   「修ちゃんと出会ってまだいけるって自信をもてるようになったの・・・」

   尚も快感に悶え、
綾乃「修ちゃんと別れたら、ただのおばさんになっちゃうから捨てちゃいやよ・・・」

   二人の揺れてる膝から下の絵に会話、
  「綾乃は永遠に最盛期じゃし俺の宝じゃ」

  「うれしい・・・」



   工場や倉庫群がある工業団地の絵。

   平屋の大きく綺麗な倉庫の横開きの大きな扉が開いてる横にリンのトライクとアパッチが停めてある絵。

注、倉庫内はお茶の袋が入った段ボール箱が奥から扉の手前までびっしり積み上げてある。リンはアロハに短パン。梅花は横に深くスリットが入ったチャイナドレス着用。

   同、倉庫内

   リン夫妻と共に段ボール箱の山を見て驚嘆し、
修一「これ全部うちが注文を受けたやつ?・・・」

   段ボール箱の山を見て鼻高々に、
リン「そうです。これでも注文の二割にも満たず、お茶を満載した次のコンテナ船が高雄港から日本に向かってます」

   腕組みをして遠くを見るような目で山積みの箱を眺め、
修一「へー、コンテナ船がはるばる台湾の香りを運んでくるのか・・・」

修一「なんか頭の中に『雨夜花』や『阿里山の姑娘』の歌が流れてきたわ・・・」

   夫妻、驚きに目を見張って修一を見る。

リン「(意外そうに)台湾のそんな古い歌をなぜ岩城さんが知ってるんですか?・・・」

修一「おれは台湾が好きじゃけん色々と興味があるんよ。『雨夜花』なんか聴いたら泣きそうになるわ・・・」と言って山積みの箱を眺める修一の後頭部を夫妻が呆然として見てる。

梅花「(切迫した様にリンに)あなた、台湾に味方してくれる岩城さんから絶対離れたらだめよ。国連より岩城さんの方が頼りになるから」

   感激で目を潤ませて、
リン「う、うん。岩城さんが台湾が好きだったとは・・・」

   箱から取り出したお茶を一つ手に持って眺め、
修一「このお茶のパッケージのことで一つ提案があるんじゃがね」

リン「(少し驚き)なんでしょう?何でもおっしゃって下さい」

   高山茶のパッケージに丸くカットした梅花の顔が大きく印刷してある絵に修一の声、
   「ほかの台湾産のお茶と間違われんように奥さんの顔を商標にして裏にも『リン茶畑謹製』と大きく書いたらどうかね」

   恥ずかしそうに照れ、
梅花「ええ~私の顔をですか~?」

リン「(感嘆し)それは素晴らしいアイデアです!」

リン「お茶のパッケージはどこも似かよってるから妻の顔を商標にしたら他社のと間違われるのを防げます」

修一「それに奥さんの商標を見ただけで老化予防に効く気がして購買欲をそそるじゃろ」

梅花「(頬を染め)大勢の人に顔を知られるのは恥ずかしいわ~」

   すました顔で、
修一「もうとっくに知られちょります」

   梅花のドレスのスリットが割れて艶めかしい太腿と下着が少し見えてる絵に修一の声、
   「いま日本中で奥さんの若さと美貌が話題になってて、なかよしクラブの新メンバーだと思われちょります」

   赤面して羞恥に身をよじり、
梅花「えーっ、あんな若く美しい方達と一緒にしたら皆さんが迷惑なさるわ~」

   つくづく感心し、
リン「本当にいいアドバイスをいただきました。さっそくカメラマンを呼んで妻の写真を撮ってもらいます」

   ポケットから携帯を出しながら、
修一「その必要はござらぬ」

   携帯の画面を夫妻に見せ、
修一「このあいだ撮った動画からいい表情のカットを抜き取ったからこれを使ったらどう?」

リン「(オーバーに驚き)おおー、すごい美人。なんという名前の女優さんですか?」

   ポっと頬を染めて照れ、
梅花「あなた~、岩城さんの前で恥ずかしいわ」

修一「(微笑まし気に笑み)むふ、夫婦仲が良いのは、ええ光景じゃね」

   スマホを持って修一に、
リン「その写真を私のスマホに送信していただけますか。台湾の本社に送ってすぐにパッケージに印刷させますから」

   携帯を操作しながら、
修一「了解。即断即決、善は急げじゃけんね」

   つくづく感心し、
リン「この間の動画といい此度の商標の事といい、本当に岩城さんは商才がありますね」(娘と一緒になってくれたらうちも安泰なんだが・・・)と呟いた時、後ろから「パパ」と声がした。

   リンと修一が振り向くと、み目麗しいスタイル抜群の詠晴(ヨンチン)が魅惑的な笑みをたたえて立っていた。

注、詠晴(ヨンチン)はノースリーブに白い下着がチラ見えする超ミニスカートに踵の低いパンプス姿である。

           つづく
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