数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(217)  プレゼント

2022-03-28 11:47:37 | 漫画のシナリオ
(217)プレゼント

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節の設定は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。清楚な美人でスタイル抜群の体育教師。長い髪をひっつめて束ねている。テコンドー二段。

N=ナレーション


○早苗宅

   レーザーを張り巡らせた手前に風防とSHADの40リットルのリアボックスをつけたリード125を停め、修一が立っている絵の大ゴマ。

注、リードのシートの上に白のジェットヘルメットが二つ並べてある。

   後方からタンタンタンとエンジン音が聞こえ、修一が、おっと嬉しそうに振り向く。

   百m先にいる修一に気づき、
早苗「きゃっ、修ちゃんだ!」

   グイッとアクセルを握る手のアップ。

   早苗、グオーンとぶっ飛ばす。

   修一の側にキッと停まる。

   ツナギを着て大きめのショルダーバッグを肩に斜め掛けにした早苗がメグロから降りる。

早苗「待った?」と言いながらメットの顎紐をカチッと外す。

   メットを脱ぎかけながら、
早苗「メールで来るのを知らせてくれたらぶっ飛ばして帰ってきたのにー」

   メットを脱ぎ頭を振って長い髪をフワリと降ろす美しい早苗の絵にN『会うたびに修一の愛と思いやりが心に染み入りーー』

   輝くような笑顔の早苗の絵にN『全身から幸せオーラを発散するようになった早苗は美貌に更に磨きがかかりまぶしいくらいだった』

   リードに気づき、
早苗「このリードは修ちゃんの?」

   リードのキーを手渡し、
修一「はい、早苗ちゃんにプレゼントね」

早苗「きゃっ嬉しいっ!」

   メグロの絵に早苗の声、
  「メグロは荷物を積めないから、荷物が入るスクーターが欲しかったの」

修一「じゃろ?メグロにティッシュやトイレットペーパーは積めんけんね」

   シートを開けて大きな荷室を見せ、
修一「こんなけ荷室があったらそのバッグとメットが余裕で入るしリアボックスもついとるけん旅行でも行けるぞ」

   自慢げに、
修一「ゆうちょくが石川君に改造してもらったこのリードは、ただのスクーターではありませんよ」

   シートの上に二つ並べた一方のヘルメットを指し、
修一「リードに乗る時はこのメットを被らんと命令できんけんね」

早苗「へー、なにか知らないけどメットで命令できるなんてパイロットのメットみたいですごい・・・」

早苗「またがってみてもいい?」

   頷いて早苗のバッグのショルダーを掴み、
修一「バッグを持っちょこ」

   バッグを首から抜いて手渡し、
早苗「ありがとう」

   バッグを受け取った瞬間にずしっときたので驚き、
修一「こんな重たいバッグを担いで通勤してるのか、鉄アレイでも入っちょるんか?」

早苗「ぷっ」と吹く。

   バッグの重さを推し量りながら、
修一「こりゃ肩が凝ってしょうがなかろうが?それが心配じゃわ」

早苗「そうなの。だからスクーターが欲しかったの」

   ノーヘルで嬉しそうにリードに跨り、
早苗「これも空を飛んだり出来るの?」

修一「(苦笑し)そりゃできんが賢い風防がついちょる」と言う修一はバッグを肩に掛けてメットを2つ持っている。

修一「ま、今から試運転したら分かるわ」

   リードから降りて、
早苗「楽しみだわ、着替えたらすぐ運転したい」

   嬉しそうに頷き、
修一「うん。喜んでもらえてよかったわ」

   メグロとリードが二台並んでる絵。

   玄関でハーフブーツを脱ぎながら、
早苗「すぐに着替えるから待っててね」

   修一、早苗が脱いだブーツを欲情の目で凝視(早苗は奥に行っていない)。

   室内、天井部の絵。

   ヘソが出たタンクトップと短パンに着替えて出てきて、
早苗「おまた・・・」と言いかけ絶句する。

   修一が玄関内に胡坐をかいて座り早苗のブーツの内側を陶酔したように嗅いでいる。

   羞恥に赤面し、
早苗「あ・・・新たな匂いを発見ですか?・・・」

修一「(昂奮した顔で)うん。勃起したわ」

   上目使いで反応を伺うように、
早苗「私がブスでも嗅ぎたい?」

修一「ブスとか美人とか関係ない」

修一「早苗の肌に密着してた物全てが愛しいから嗅ぎたいんじゃ」

修一「俺と出会う前の早苗が一人で過ごしてきた時間も愛おしい」

   早苗、虚を突かれた表情をする。

修一「出来る事なら時間を遡ってずっと側にいてやりたかったわい」

   早苗、ズキューンと心を貫かれる。

   目尻を濡らして修一の頬を両手で挟んでキスし、
早苗「もう貴男って人は・・・」

修一「忘れん内にもう一つプレゼントね」と小箱を出す。

   嬉しそうに顔を輝かせて小箱を持ち、
早苗「まだあるの?何かしら・・・」

   蓋を開けるとB1と毒液を充填した胴体2本がスペアで入っている。

   興味津津に指で触れ、
早苗「・・・もしかしたらロボット?」

修一「正式名はB1じゃが、早苗が好きな名前をつけりゃええよ」

修一「石川君が発明したスズメバチ型ロボットで早苗の命令しか聞かんようにセットしてある」

早苗「(驚き)マジでーー?!」

修一「この前おれのスマホに早苗の声を録音させたじゃろ?」

   早苗、こくっと頷く。

修一「あれはB1に早苗の声紋を憶えさせるためじゃったんじゃ」

   掌に乗せ興味津津に眺め、
早苗「で、このビーちゃんは何が出来るの?」

修一「早苗に害意を抱く者が百m圏内に接近したらそいつの脳波を察知して攻撃される前に迎撃する」

早苗「(驚愕し)えええーっ!」

早苗「そんな事ができたら無敵じゃないー?!」

   早苗の掌のB1のアップに修一の声、
  「刺された瞬間にアナフィラキシーショックで即死。一回毒液を充填したら20人殺れるけんね」

   箱の中の胴体のアップに修一の声、
  「スペア―が2本あるけん60人は殺れるって事じゃね」

修一「それと羽はソーラシステムで蓄電もできるから永遠に飛べる。まっ、そんなとこかね」

   掌のB1を愛しげに見つめ、
修一「こんなすごい秘密兵器、どこに隠して持ち歩こうかな・・・」

   逡巡する早苗を興味深げに見て、
修一(さて、どこに隠すか・・・?)

早苗「そうだ!」と閃く。

   タンクトップの上部を下に引っ張って乳房を露わにし、
早苗「胸の間に隠れてなさい」と命令する。

   感心し、
修一(なるほど、女は色々と隠し場所があるもんじゃわ・・・)

   B1、掌から飛び立つ。

   そして尻から胸の谷間に潜り込む。

   タンクトップに完全に隠れたのを見て、
早苗「よし。ここなら絶対人に見られないわ」

   B1を羨ましそうに見て、
修一「俺もそこに隠れたい・・・」

早苗「(頬を染め)修ちゃんはもっと下の匂いが強いとこの方がいいんでしょ?」

修一「(照れ)ま、まあね・・・」
   
   2人、家から出てくるが、早苗はタオルでぐるぐる巻きにした銃をもっている。

   早苗、銃をリードのリアボックスにしまう。

   それを修一が無言で凝視。

      つづく

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