(283)夢のメガネ
四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。
登場人物
詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。
梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。
石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。
里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。
お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。
メイド(25)170㎝。CAの格好をした美人。
N=ナレーション&呟き
前部のカバーを外して並べたリードの一方にミサイルがカチャ、カチャ、カチャと渦巻き状に装填される絵。
それを皆が興味深げに眺めており、皆から一歩後ろに下がった所に石川と立ってたリンが、
リン「さっきB1が屋敷を警戒飛行してましたが・・・」
リン「もし敵が頑丈なブルドーザーやクレーン車で突入してきたらどう対処するんですか?」
石川「B1といっしょにオニヤンマが飛んでるのを見ましたか?」
リン「(訝し気に)は、はい・・・」
石川「いいものをお見せしましょう」とリンをシャッターの前に誘う。
壁一面がシャッターになってる所に向かって、
石川「開け」と命令したら「スー」とシャッターが上に開いたのでリンが驚く。
注、シャッターが開くと壁一面にオニヤンマより一回り大きな百機のトンボが羽を上に畳んで隙間なくびっしり並んでいる。
それを見て驚愕し、
リン「えっ、あれはロボットだったんですか?・・・」
石川「(頷き) 羽がソーラシステムになってて永遠に飛べるB2という自爆AIロボットです」
えっという顔で驚き、
リン「自爆AIロボット・・・?」
B2の目のアップに石川の声、
「この目は一万m上空からでも地上の人間の顔を識別できる高性能カメラでーー」
走行中の戦車を追跡してたB2が戦車の側面に張り付いた絵に石川の声、
「ターゲットが戦車であろうと胴体の爆薬で半径10m以内のものを」
B2が「シュパッ」と爆発して戦車が跡形もなく霧散した絵に石川の声、
「跡形もなく元素分裂させられます」
呆気に取られてるリンの側に皆が興味深げに集まってくる。
石川「標的が地球の裏側にいても顔を認識させて座標を入力すれば自力で飛んでいって抹殺できる究極の兵器です」
リン「(驚愕し)だとすれば・・・」
リン「攻撃される前に敵の指導者を暗殺して戦争を未然に防げぐことができますよね・・・?」
慈愛に満ちた表情で頷き、
石川「リンさんがなにを考えてるか想像がつきますが」
石川「ぼくと修ちゃんが台湾を守るから、リンさんはなにも心配しなくて大丈夫ですよ」
リン、梅花、詠晴が驚愕した絵にN『全台湾人の不安を払拭してくれた石川の心強い言葉にリン達は胸を突かれたーー』
リン、感極まり涙を浮かべて顔をくしゃくしゃにする。
両手で顔を覆って嗚咽するリンを詠晴と共に抱きしめ、
梅花「(涙ぐみ)あなた・・・」
詠晴「(涙ぐみ)パパ、すごい人達と出会えたね・・・」と感激してるのを早苗達が慈愛に満ちた表情で見守る。
慈愛に満ちた表情で早苗に、
里香「修ちゃんと石川くんが助っ人なら世界最強ですよね」
早苗「(すまして)わたしもいるしね」
B2がびっしり並んだその端の方に置いてあった眼鏡を取り出して、
石川「兵器だけじゃなく、こんなのも開発中なんですよ」
注、黒縁の眼鏡のツルはやや太く、内側のこめかみに当たる部分に骨伝導装置が埋め込んでありレンズは薄い色がついている。
眼鏡のツルを広げて見せ、
石川「この試作品は重すぎるからもっと軽量化しなきゃなんないんだけど」
興味深げに見て、
修一「女の下着が透けて見える眼鏡?」
むっとし、
石川「ぼくがそんな物をつくると思う?」
恥じ入り、
修一「ごめん。つい願望がぽろりと・・・」
里香、口を押さえて「ぷっ」と吹く。
石川「全盲の人でも見える眼鏡で、骨伝導装置が埋め込んであって難聴の人でも音が聞こえるんだよ」
皆と共にひどく驚き、
修一「えっ!?」
感動し、
修一「まさに夢のような眼鏡じゃないか、石川君が兵器以外にもそんな研究もしてたとは・・・」
眼鏡を見つめて沈思し、
修一(もし・・・)
眼鏡のアップに修一のN『これが完成したら目や耳の不自由な人達はどんなに喜ぶだろうーー』
感動して石川の顔を両手で挟んで両頬にキスし、
修一「たのむ!」と言ったので皆が驚く。
頬を染めてあ然としてる石川に、
修一「この眼鏡を一日も早く完成させて一人でも多くの人を助けてあげてくれ」
涙目で石川を抱きしめ、
修一「俺は粗野で腕力でしか人を救えんが」
修一「石川君は科学で障害者の人たちを助けてあげてくれ、たのむ!」
慈しむような目で修一を見て、
早苗(修ちゃんはちっとも粗野じゃないし、情が深くて誰よりもデリケートだよ・・・)
早苗と共に目尻を拭い、
里香(ぐすん、修ちゃん、これ以上惚れさせないで・・・)
慈しむように修一の背中をポンポンしてやり、
石川「がんばって一日も早く完成させるからまかせといて」
腕で目頭を押さえて「うぐうう」と嗚咽を漏らし、
リン(なんて優しく思いやりのある人なんだ、わたしは心底、岩城さんに惚れましたよ・・・)
梅花と詠晴も感動して涙ぐんでるとき後ろから「翔様、A1の離陸準備が整いました」と声がした。
詠晴と皆が振り向くと、お春が艶然と笑みを浮かべて立っている。
注、お春はCAのように髪をひっつめてお団子にし、ほぼブラジャーに近いタンクトップと陰毛と割れ目がくっきり透けた超極薄の白
いパツパツのタイツにスニーカー姿である。
お春の股間を見て驚き、
詠晴(ひえっ!!)
陰毛が透け、性器にタイツがズブリと食い込んだ股間のアップに詠晴の呟き、
(ひ、ひょっとしてノーパン?・・・)
詠晴(こんな際どい恰好をして、修ちゃんの気を引くためとしか思えない・・・)
石川「(優しい表情で)もし皆さんがよろしければ遊覧飛行にお誘いしようと思って」
皆が「おおー」と歓喜する。
操縦席の外観を斜め下から煽って見た絵。
ワクワクして真っ先に左前部にあるタラップを上がりながら、
里香「中はどんなになってんだろう」
注、外開きのドアの内側がタラップ(五段の階段)になってる機内はファーストクラス並の豪華な席が左右に五席ずつあり、奥にトイレ
とギャレイ(調理室)がある。操縦席は二座ある。CAの格好をしたメイドの服装は白い半袖ブラウスにパツパツの超ミニスカートであ
る。
メイドがギャレイの横に立ってお辞儀をして迎える機内を見て驚き、
里香「おおー、すんごい。まさに大富豪のプライベートジェット機だねー」と里香の後に乗り込んできた者達も機内を見て驚く。
先に掛けてたリンが、修一が刀を持って入ってきたのを目にして驚き、
リン(え、なぜ刀を・・・?)
修一、足の間に刀を立てて座席に座る。
最後にリュックを持った早苗が、
早苗「よっこらしょ」と言って座席に座る。
左斜め前の早苗の足の横に置いたリュックを見て、
リン(ただの遊覧飛行なのになんの荷物なんだろ・・・)
注、右側前から修一、詠晴、梅花、リンが座り、広めの通路を隔てた左側前に石川、里香、早苗が着座している。
「ギューーン」と出力を上げたエンジンの絵。
客室との仕切りがない操縦席から後ろの皆に振り向き(お春は超小型ヘッドホンをつけている)、
お春「離陸しますのでシートベルトをお締めください」
お春を見て驚き、
修一「おっ、お春がパイロットか」
修一「お春、離陸するときにはボーディングミュージックがいるだろうが」と言った修一を見て石川が微笑む。※ボーディングミュー
ジック=離陸前に機内で流れる曲。
優しい表情で振り向き、
お春「どんな曲がよろしいですか?」
修一「キャセイでかかるバリーホワイトのラブテーマと言いたいところじゃが」
修一「今日はリンさん達に敬意を表してエバー航空でかかる雨夜花(ウヤホエ)を頼む」
リン一家が修一を見て驚く。
嬉しそうに修一に会釈し
リン「お心遣い感謝いたします」
お春「(優しい笑みを浮かべて)承知いたしました」と液晶パネルにタッチする。
窓の上のスピーカーから♪が流れてきたのを聴き、
詠晴(修ちゃんは、なんて細やかな心遣いができる人なんだろ)
うっとり聴きほれ、
詠晴(この曲を聴いたら台湾が恋しくなっちゃった・・・)
「ギュューン」とエンジンの出力が上がって機体がフワリと浮き上がる。
垂直に5m上昇し、エンジンが水平に可動する。
A1が急上昇してゆくのをロングで描いた絵。
窓から外を見て歓喜し、
里香「すんごい。戦闘機みたいな急上昇ーっ」
雲の上を巡航する機体を上から俯瞰した絵。
ワゴンをひいた美人のメイドからシャンパンを注がれて恐縮し、
リン「ありがとう」
修一に、
メイド「お飲み物はなにになさいますか?」
すました顔で、
修一「おれはお子ちゃまじゃけん、カルピス!」
注、修一より後ろの席の者は既にそれぞれ飲み物を飲んでいる。
クスッと笑んで、
メイド「カルピスはあいにく。アイスコーヒーかオレンジジュースでは?」N『修一は、美人でいい匂いがする彼女をちょっとからか
いたくなった』
修一「じゃあ、お姉さんの搾りたてのミルク」と言う修一を見て早苗が苦笑する。
頬を染めて艶然と、
メイド「承知いたしました。ではギャレイで絞ってまいります」
メイドがギャレイに入って「シャー」とカーテンを閉めたのを見て驚き、
早苗(え、ええーっ!??)
平然と石川に振り向き、
お春「翔さま、まもなく日本の領海を出ますが」
石川「(平然と)構わないよ」
石川「今日は日本の領海を侵犯する艦隊をすべて殲滅するつもりだから」
早苗「(嬉しそうに)おっ!」
リン、梅花、ギョッと驚愕し、
リン「か、艦隊を殲滅?!・・・」
つづく
四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。
登場人物
詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。
梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。
石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。
里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。
お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。
メイド(25)170㎝。CAの格好をした美人。
N=ナレーション&呟き
前部のカバーを外して並べたリードの一方にミサイルがカチャ、カチャ、カチャと渦巻き状に装填される絵。
それを皆が興味深げに眺めており、皆から一歩後ろに下がった所に石川と立ってたリンが、
リン「さっきB1が屋敷を警戒飛行してましたが・・・」
リン「もし敵が頑丈なブルドーザーやクレーン車で突入してきたらどう対処するんですか?」
石川「B1といっしょにオニヤンマが飛んでるのを見ましたか?」
リン「(訝し気に)は、はい・・・」
石川「いいものをお見せしましょう」とリンをシャッターの前に誘う。
壁一面がシャッターになってる所に向かって、
石川「開け」と命令したら「スー」とシャッターが上に開いたのでリンが驚く。
注、シャッターが開くと壁一面にオニヤンマより一回り大きな百機のトンボが羽を上に畳んで隙間なくびっしり並んでいる。
それを見て驚愕し、
リン「えっ、あれはロボットだったんですか?・・・」
石川「(頷き) 羽がソーラシステムになってて永遠に飛べるB2という自爆AIロボットです」
えっという顔で驚き、
リン「自爆AIロボット・・・?」
B2の目のアップに石川の声、
「この目は一万m上空からでも地上の人間の顔を識別できる高性能カメラでーー」
走行中の戦車を追跡してたB2が戦車の側面に張り付いた絵に石川の声、
「ターゲットが戦車であろうと胴体の爆薬で半径10m以内のものを」
B2が「シュパッ」と爆発して戦車が跡形もなく霧散した絵に石川の声、
「跡形もなく元素分裂させられます」
呆気に取られてるリンの側に皆が興味深げに集まってくる。
石川「標的が地球の裏側にいても顔を認識させて座標を入力すれば自力で飛んでいって抹殺できる究極の兵器です」
リン「(驚愕し)だとすれば・・・」
リン「攻撃される前に敵の指導者を暗殺して戦争を未然に防げぐことができますよね・・・?」
慈愛に満ちた表情で頷き、
石川「リンさんがなにを考えてるか想像がつきますが」
石川「ぼくと修ちゃんが台湾を守るから、リンさんはなにも心配しなくて大丈夫ですよ」
リン、梅花、詠晴が驚愕した絵にN『全台湾人の不安を払拭してくれた石川の心強い言葉にリン達は胸を突かれたーー』
リン、感極まり涙を浮かべて顔をくしゃくしゃにする。
両手で顔を覆って嗚咽するリンを詠晴と共に抱きしめ、
梅花「(涙ぐみ)あなた・・・」
詠晴「(涙ぐみ)パパ、すごい人達と出会えたね・・・」と感激してるのを早苗達が慈愛に満ちた表情で見守る。
慈愛に満ちた表情で早苗に、
里香「修ちゃんと石川くんが助っ人なら世界最強ですよね」
早苗「(すまして)わたしもいるしね」
B2がびっしり並んだその端の方に置いてあった眼鏡を取り出して、
石川「兵器だけじゃなく、こんなのも開発中なんですよ」
注、黒縁の眼鏡のツルはやや太く、内側のこめかみに当たる部分に骨伝導装置が埋め込んでありレンズは薄い色がついている。
眼鏡のツルを広げて見せ、
石川「この試作品は重すぎるからもっと軽量化しなきゃなんないんだけど」
興味深げに見て、
修一「女の下着が透けて見える眼鏡?」
むっとし、
石川「ぼくがそんな物をつくると思う?」
恥じ入り、
修一「ごめん。つい願望がぽろりと・・・」
里香、口を押さえて「ぷっ」と吹く。
石川「全盲の人でも見える眼鏡で、骨伝導装置が埋め込んであって難聴の人でも音が聞こえるんだよ」
皆と共にひどく驚き、
修一「えっ!?」
感動し、
修一「まさに夢のような眼鏡じゃないか、石川君が兵器以外にもそんな研究もしてたとは・・・」
眼鏡を見つめて沈思し、
修一(もし・・・)
眼鏡のアップに修一のN『これが完成したら目や耳の不自由な人達はどんなに喜ぶだろうーー』
感動して石川の顔を両手で挟んで両頬にキスし、
修一「たのむ!」と言ったので皆が驚く。
頬を染めてあ然としてる石川に、
修一「この眼鏡を一日も早く完成させて一人でも多くの人を助けてあげてくれ」
涙目で石川を抱きしめ、
修一「俺は粗野で腕力でしか人を救えんが」
修一「石川君は科学で障害者の人たちを助けてあげてくれ、たのむ!」
慈しむような目で修一を見て、
早苗(修ちゃんはちっとも粗野じゃないし、情が深くて誰よりもデリケートだよ・・・)
早苗と共に目尻を拭い、
里香(ぐすん、修ちゃん、これ以上惚れさせないで・・・)
慈しむように修一の背中をポンポンしてやり、
石川「がんばって一日も早く完成させるからまかせといて」
腕で目頭を押さえて「うぐうう」と嗚咽を漏らし、
リン(なんて優しく思いやりのある人なんだ、わたしは心底、岩城さんに惚れましたよ・・・)
梅花と詠晴も感動して涙ぐんでるとき後ろから「翔様、A1の離陸準備が整いました」と声がした。
詠晴と皆が振り向くと、お春が艶然と笑みを浮かべて立っている。
注、お春はCAのように髪をひっつめてお団子にし、ほぼブラジャーに近いタンクトップと陰毛と割れ目がくっきり透けた超極薄の白
いパツパツのタイツにスニーカー姿である。
お春の股間を見て驚き、
詠晴(ひえっ!!)
陰毛が透け、性器にタイツがズブリと食い込んだ股間のアップに詠晴の呟き、
(ひ、ひょっとしてノーパン?・・・)
詠晴(こんな際どい恰好をして、修ちゃんの気を引くためとしか思えない・・・)
石川「(優しい表情で)もし皆さんがよろしければ遊覧飛行にお誘いしようと思って」
皆が「おおー」と歓喜する。
操縦席の外観を斜め下から煽って見た絵。
ワクワクして真っ先に左前部にあるタラップを上がりながら、
里香「中はどんなになってんだろう」
注、外開きのドアの内側がタラップ(五段の階段)になってる機内はファーストクラス並の豪華な席が左右に五席ずつあり、奥にトイレ
とギャレイ(調理室)がある。操縦席は二座ある。CAの格好をしたメイドの服装は白い半袖ブラウスにパツパツの超ミニスカートであ
る。
メイドがギャレイの横に立ってお辞儀をして迎える機内を見て驚き、
里香「おおー、すんごい。まさに大富豪のプライベートジェット機だねー」と里香の後に乗り込んできた者達も機内を見て驚く。
先に掛けてたリンが、修一が刀を持って入ってきたのを目にして驚き、
リン(え、なぜ刀を・・・?)
修一、足の間に刀を立てて座席に座る。
最後にリュックを持った早苗が、
早苗「よっこらしょ」と言って座席に座る。
左斜め前の早苗の足の横に置いたリュックを見て、
リン(ただの遊覧飛行なのになんの荷物なんだろ・・・)
注、右側前から修一、詠晴、梅花、リンが座り、広めの通路を隔てた左側前に石川、里香、早苗が着座している。
「ギューーン」と出力を上げたエンジンの絵。
客室との仕切りがない操縦席から後ろの皆に振り向き(お春は超小型ヘッドホンをつけている)、
お春「離陸しますのでシートベルトをお締めください」
お春を見て驚き、
修一「おっ、お春がパイロットか」
修一「お春、離陸するときにはボーディングミュージックがいるだろうが」と言った修一を見て石川が微笑む。※ボーディングミュー
ジック=離陸前に機内で流れる曲。
優しい表情で振り向き、
お春「どんな曲がよろしいですか?」
修一「キャセイでかかるバリーホワイトのラブテーマと言いたいところじゃが」
修一「今日はリンさん達に敬意を表してエバー航空でかかる雨夜花(ウヤホエ)を頼む」
リン一家が修一を見て驚く。
嬉しそうに修一に会釈し
リン「お心遣い感謝いたします」
お春「(優しい笑みを浮かべて)承知いたしました」と液晶パネルにタッチする。
窓の上のスピーカーから♪が流れてきたのを聴き、
詠晴(修ちゃんは、なんて細やかな心遣いができる人なんだろ)
うっとり聴きほれ、
詠晴(この曲を聴いたら台湾が恋しくなっちゃった・・・)
「ギュューン」とエンジンの出力が上がって機体がフワリと浮き上がる。
垂直に5m上昇し、エンジンが水平に可動する。
A1が急上昇してゆくのをロングで描いた絵。
窓から外を見て歓喜し、
里香「すんごい。戦闘機みたいな急上昇ーっ」
雲の上を巡航する機体を上から俯瞰した絵。
ワゴンをひいた美人のメイドからシャンパンを注がれて恐縮し、
リン「ありがとう」
修一に、
メイド「お飲み物はなにになさいますか?」
すました顔で、
修一「おれはお子ちゃまじゃけん、カルピス!」
注、修一より後ろの席の者は既にそれぞれ飲み物を飲んでいる。
クスッと笑んで、
メイド「カルピスはあいにく。アイスコーヒーかオレンジジュースでは?」N『修一は、美人でいい匂いがする彼女をちょっとからか
いたくなった』
修一「じゃあ、お姉さんの搾りたてのミルク」と言う修一を見て早苗が苦笑する。
頬を染めて艶然と、
メイド「承知いたしました。ではギャレイで絞ってまいります」
メイドがギャレイに入って「シャー」とカーテンを閉めたのを見て驚き、
早苗(え、ええーっ!??)
平然と石川に振り向き、
お春「翔さま、まもなく日本の領海を出ますが」
石川「(平然と)構わないよ」
石川「今日は日本の領海を侵犯する艦隊をすべて殲滅するつもりだから」
早苗「(嬉しそうに)おっ!」
リン、梅花、ギョッと驚愕し、
リン「か、艦隊を殲滅?!・・・」
つづく
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