(254)快癒
四百字詰原稿用紙換算(12)枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
香山房江(40)
170㎝。37話から登場。グラマーでむせかえるような色気を放つ美女。夫をミサイルで爆殺して今は独身。
藤原清吾(70)
紳士然とした老人。235話で試合を観戦していた房江の熱烈なファン。
藤原の息子、達也(40)見るからに誠実そう。
息子の妻、聖子(40) 170㎝。超美人で誠実そう。
石川翔(17)
大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。修一の友人で101話から登場。
悪相の半グレA、B、C(各25)
さらわれた美女(20)
N=ナレーション
Aが足首を押さえて「ぐぬあああーー、あ、脚が・・・」と叫んでのた打ち回っている。
B 「くそ、よくも」と憤怒の形相で脳天目掛けて振り下ろしてきた木刀を修一が斜めにスパッと斬り落とす。
間髪入れず刀のミネで肩を「グシャ」と叩き潰し、Bが「ぐはっ!」と呻く。
注、この時点でA、Bは床に這いつくばっており、残るはCのみ。
スイングせんばかりにゴルフクラブを構えたCと対峙しつつ達也に振り向き、
修一「こいつにこのゴルフクラブで殴られたんじゃろ?」
Bを憎々しげに睨んで、
達也「そうです」
修一「自分の手で仕返ししたい?」
達也が決意を込めた目で頷いたのを心配そうに見て、
聖子(あなた・・・)
修一「わかった。殺さずに生け捕りにしちゃろ」
憤怒の形相のCと対峙し、
修一(ゴルフクラブなど一刀両断できるが)
修一(もし当たり所が悪く国宝級の兼定を刃こぼれさせたら)
修一(今度こそ今子の爺ちゃんに怒られるじゃろうのう・・・)
猛烈なスイングで殴り掛かってきて、
C 「なにをブツブツゆうとるんじゃーっ」
顔面を直撃するかに見えたクラブを腰を落としてスレスレで避けた瞬間にCの腹に切っ先を突き刺した。
「うぶっ」と呻いて両膝をついたCを覚めた目で見て、
修一「すぐには死にゃあせんわいや。おどれは達也さんの獲物じゃけんの」
天井の絵に修一の声、
「わりゃっ、なに死んだふりしちょるんじゃ!」「うーうー呻いちょらんと、三人共はよ仰向けに並ばんかいや」
注、左端からA、B、Cの順に床に仰向けに寝ている。
ゴルフクラブを手にA、B、Cの頭の方に立って無表情で見下ろしてる修一を怯えて見上げ、
A 「俺達をどおする気だ、金なら全部やるぞ」
修一「金?」
部屋の隅に積み上げた段ボール箱を顎で指し、
A 「あの箱に入ってる金を全部やるから見逃してください」といったので石川が箱に目をやる。
石川が積み上げてある段ボール箱を下ろす。
四箱全部床に下ろして石川がふたを開けたら札束がびっしりつめてある。
片膝をついて札束がつまった箱を見て、
房江「修ちゃん、四箱ぜんぶに札束がびっしりつまってるわ」と言うのを藤原一家が見て腰を抜かさんばかりに驚愕している。
修一、房江に頷き返す。
達也にクラブを見せ、
修一「理性のある人がいきなりこれで殴れんじゃろうけん俺が先鞭をつけちゃろ」
言うや間髪置かずフルスイングでAの横っ面を「ガズン」と殴ったら肉片と骨が吹っ飛んで顔の半分がえぐれて即死する。
達也、藤原、驚愕。
聖子の下着が「ジュッ」と濡れたのをスカートの下から煽って見た絵。
陶酔した表情で、
聖子(ひゃっ、また腰にズンときちゃった~)
聖子(こんな残酷な光景を見て興奮する私って変態かしら?)
聖子(いや、そうじゃないわ、岩城さんの漢(おとこ)振りに痺れたのよ・・・)
Aを爪先で「ズズ」と向こうに押しのけてBを見下ろし、
修一「さて、次はわれの番じゃ」
聖子「岩城さん、まって。そいつは私にやらせて」
達也「(藤原と共に驚き)君に出来るのか?トラウマになったらどうするんだ?」
修一からクラブを受け取りながら、
聖子「貴男を恐ろしい目に合わせて私達をどん底に突き落としたヤツなんか殺しても後悔しないわ」
フルスイングした聖子を見上げてBが目が飛び出んばかりに慄く。
聖子が突然クラブを振り下ろすのをやめたのでBが、えっ?と言う顔をする。
Bの足の方に回り、
聖子「大勢の女をさらって犯したクソ男が」
股間目掛けてクラブを振り上げ、
聖子「私も・・・」
聖子が無表情でBの股間を「グジャ」と叩き潰した瞬間、Bが「ぎやっ!」と悲鳴を上げる。
尚も股間を「ドズッ、ドズッ」と何度も叩き潰しながら、
聖子「被害者になるとこだった」「お前なんか死ね!」
達也と共にぼう然と聖子を見て、
藤原(聖子さんにこんな激しい一面があったとは・・・)
股間を血まみれにして悶絶死したBの絵。
興奮して肩を喘がせる聖子の肩に手を添えてやってクラブを受け取り、
達也「よくやった。最後のこいつは私が」
フルスイングした達也を見上げて戦慄し、
C 「ま、まてっ!許して、やめろーっ」
別人格になったような狂暴な顔で、
達也「フルスイングしたクラブと射精は止められんのじゃーっ!」と「ボゴッ」と顔の半分をえぐり飛ばす。
意外そうに、
房江(理知的な顔して言うときは言うのね。ま、それほど苦しめられたって事よね)
達也、尚も怒りにまかせて「ガヅッ、ガヅッ、ガヅッ」と殴り続ける。
達也、殴るのをやめ、顔がほぼ無くなったCを「はあ、はあ」と胸を喘がせて見下ろす。
聖子「あなた・・・」と胸を喘がせてる達也の背に身を寄せる。
達也、憑き物が落ちたようにすっきりした顔で聖子に振り向いて頷く。
穏やかな表情で、
修一「どお、スカッとした?」
さっぱりした顔で、
達也「はい。おかげさまで憑き物が落ちたみたいにすっきりしました」というのを見て藤原と聖子が安堵の表情を浮かべる。
修一「そおゆうことなんよ。暴力で受けた心の傷は暴力で百倍返しせにゃ治癒せんのよ」
修一「今後は俺がお宅らを守るけん、なんにも恐れるものはないけんね」
達也「えっ、ずっと私達を守っていただけるんですか?!」
鼻の穴を膨らませて、
修一「勿論でござる。アフターサービスも万全なのでご安心あれ」
聖子と泣かんばかりに喜び、
達也「なんと心強く勇気づけられる言葉か・・・」
むせび泣かんばかりの夫婦を石川と共に微笑ましげに見て、
房江「修ちゃんは、この世で一番頼りになる人よ。知り合いになれてよかったわね」
藤原一家三人が感激して頷き「はい」と応える。
意識朦朧のまま涎を垂らしてベッドに仰向けになってる美女に目をやり、
修一(さて、どうしたものか・・・)
房江と聖子に、
修一「この人に服を着せて外の女子トイレに運んでくれる?やるべき事がすんだら救急車を呼ぶけん」
房江と聖子「はい」と返事して頷く。
〇ビルの外
カローラのトランクに四つ目の段ボール箱をドサッと入れ、
達也「これで全部積み込みました」
頷き、
修一「これにて一件落着。この金は達也さんの慰謝料じゃ」
藤原、聖子と共に驚愕し、
達也「えええーっ?!・・・」
修一「ええーじゃありゃせん」
修一「こいつらのせいで精神をヤラれて会社を首になったんじゃけん当然の権利よ」
修一「派手に使ったら人目を引くけん今迄通り地道に暮らしんさいよ」
房江「修ちゃん、そろそろ死体の後始末しないと」
修一「うん、そうじゃね」
一人アパッチに跨りながら皆に、
修一「みんなここから離れた方がいいぞ」
アパッチが上昇したので藤原一家が驚愕し、
達也「ええええーーっ、バイクが・・・?」
聖子「うそーっ?!・・・」
ビルの最上階まで上昇して向きを半グレの事務所に向けるアパッチを下から仰ぎ見た絵。
アパッチの射出口から「シュパッ」とミサイルが発射される。
命中して閃光がはしる。
半グレの事務所だけが綺麗さっぱり吹き飛んだのを上から俯瞰した絵。
小さな残骸がパラパラ落ちてくるのを藤原一家がほうけたように見上げている。
夜。達也宅をベランダの外から見た絵に夫婦の会話、
「すごい人と知り合いになったものね。今日の出来事がまだ信じられないわ・・・」
「私もだよ」
ベランダをズームした絵に会話、
「房江さんから岩城さんへと縁をつないでくれたお義父さんに感謝しなきゃ」
「ほんとに。親父でかしたって言いたいよ」
同、室内
夫と向かい合ってテーブルに掛け、リビングの真ん中に積み上げた段ボール箱を悩ましげに見て、
聖子「さっきから考えてるんだけど・・・」
聖子「こんな大金を持った事ないからぜんぜん使い道を思いつかない・・・」
聖子「ねえ、そう思わ・・・」と言い掛けて夫を見たら、妻を欲情の眼差しで凝視していた。
テーブルの下で達也の爪先が聖子のスカートの中に差し入れられる絵。
ポッと頬を染めて恥ずかしそうに、
妻 (あなた・・・こんなイヤらしい目で見つめられるの久し振り・・・)
薄暗い寝室のベッドの横に聖子の衣類が脱ぎ散らかしてある絵に彼女の喘ぎ声「はぁ、はあ、い、イグぅ・・・」
天井のシーリングライトの絵に聖子の喘ぎ声とN「はぁ、はあ、もうだめ・・・お願いだから少し休ませて・・・」N『この夜、半年ぶりに生気を取り戻した夫にボロ雑巾みたいになるまでいっぱい抱かれたーー』
つづく
四百字詰原稿用紙換算(12)枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
香山房江(40)
170㎝。37話から登場。グラマーでむせかえるような色気を放つ美女。夫をミサイルで爆殺して今は独身。
藤原清吾(70)
紳士然とした老人。235話で試合を観戦していた房江の熱烈なファン。
藤原の息子、達也(40)見るからに誠実そう。
息子の妻、聖子(40) 170㎝。超美人で誠実そう。
石川翔(17)
大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。修一の友人で101話から登場。
悪相の半グレA、B、C(各25)
さらわれた美女(20)
N=ナレーション
Aが足首を押さえて「ぐぬあああーー、あ、脚が・・・」と叫んでのた打ち回っている。
B 「くそ、よくも」と憤怒の形相で脳天目掛けて振り下ろしてきた木刀を修一が斜めにスパッと斬り落とす。
間髪入れず刀のミネで肩を「グシャ」と叩き潰し、Bが「ぐはっ!」と呻く。
注、この時点でA、Bは床に這いつくばっており、残るはCのみ。
スイングせんばかりにゴルフクラブを構えたCと対峙しつつ達也に振り向き、
修一「こいつにこのゴルフクラブで殴られたんじゃろ?」
Bを憎々しげに睨んで、
達也「そうです」
修一「自分の手で仕返ししたい?」
達也が決意を込めた目で頷いたのを心配そうに見て、
聖子(あなた・・・)
修一「わかった。殺さずに生け捕りにしちゃろ」
憤怒の形相のCと対峙し、
修一(ゴルフクラブなど一刀両断できるが)
修一(もし当たり所が悪く国宝級の兼定を刃こぼれさせたら)
修一(今度こそ今子の爺ちゃんに怒られるじゃろうのう・・・)
猛烈なスイングで殴り掛かってきて、
C 「なにをブツブツゆうとるんじゃーっ」
顔面を直撃するかに見えたクラブを腰を落としてスレスレで避けた瞬間にCの腹に切っ先を突き刺した。
「うぶっ」と呻いて両膝をついたCを覚めた目で見て、
修一「すぐには死にゃあせんわいや。おどれは達也さんの獲物じゃけんの」
天井の絵に修一の声、
「わりゃっ、なに死んだふりしちょるんじゃ!」「うーうー呻いちょらんと、三人共はよ仰向けに並ばんかいや」
注、左端からA、B、Cの順に床に仰向けに寝ている。
ゴルフクラブを手にA、B、Cの頭の方に立って無表情で見下ろしてる修一を怯えて見上げ、
A 「俺達をどおする気だ、金なら全部やるぞ」
修一「金?」
部屋の隅に積み上げた段ボール箱を顎で指し、
A 「あの箱に入ってる金を全部やるから見逃してください」といったので石川が箱に目をやる。
石川が積み上げてある段ボール箱を下ろす。
四箱全部床に下ろして石川がふたを開けたら札束がびっしりつめてある。
片膝をついて札束がつまった箱を見て、
房江「修ちゃん、四箱ぜんぶに札束がびっしりつまってるわ」と言うのを藤原一家が見て腰を抜かさんばかりに驚愕している。
修一、房江に頷き返す。
達也にクラブを見せ、
修一「理性のある人がいきなりこれで殴れんじゃろうけん俺が先鞭をつけちゃろ」
言うや間髪置かずフルスイングでAの横っ面を「ガズン」と殴ったら肉片と骨が吹っ飛んで顔の半分がえぐれて即死する。
達也、藤原、驚愕。
聖子の下着が「ジュッ」と濡れたのをスカートの下から煽って見た絵。
陶酔した表情で、
聖子(ひゃっ、また腰にズンときちゃった~)
聖子(こんな残酷な光景を見て興奮する私って変態かしら?)
聖子(いや、そうじゃないわ、岩城さんの漢(おとこ)振りに痺れたのよ・・・)
Aを爪先で「ズズ」と向こうに押しのけてBを見下ろし、
修一「さて、次はわれの番じゃ」
聖子「岩城さん、まって。そいつは私にやらせて」
達也「(藤原と共に驚き)君に出来るのか?トラウマになったらどうするんだ?」
修一からクラブを受け取りながら、
聖子「貴男を恐ろしい目に合わせて私達をどん底に突き落としたヤツなんか殺しても後悔しないわ」
フルスイングした聖子を見上げてBが目が飛び出んばかりに慄く。
聖子が突然クラブを振り下ろすのをやめたのでBが、えっ?と言う顔をする。
Bの足の方に回り、
聖子「大勢の女をさらって犯したクソ男が」
股間目掛けてクラブを振り上げ、
聖子「私も・・・」
聖子が無表情でBの股間を「グジャ」と叩き潰した瞬間、Bが「ぎやっ!」と悲鳴を上げる。
尚も股間を「ドズッ、ドズッ」と何度も叩き潰しながら、
聖子「被害者になるとこだった」「お前なんか死ね!」
達也と共にぼう然と聖子を見て、
藤原(聖子さんにこんな激しい一面があったとは・・・)
股間を血まみれにして悶絶死したBの絵。
興奮して肩を喘がせる聖子の肩に手を添えてやってクラブを受け取り、
達也「よくやった。最後のこいつは私が」
フルスイングした達也を見上げて戦慄し、
C 「ま、まてっ!許して、やめろーっ」
別人格になったような狂暴な顔で、
達也「フルスイングしたクラブと射精は止められんのじゃーっ!」と「ボゴッ」と顔の半分をえぐり飛ばす。
意外そうに、
房江(理知的な顔して言うときは言うのね。ま、それほど苦しめられたって事よね)
達也、尚も怒りにまかせて「ガヅッ、ガヅッ、ガヅッ」と殴り続ける。
達也、殴るのをやめ、顔がほぼ無くなったCを「はあ、はあ」と胸を喘がせて見下ろす。
聖子「あなた・・・」と胸を喘がせてる達也の背に身を寄せる。
達也、憑き物が落ちたようにすっきりした顔で聖子に振り向いて頷く。
穏やかな表情で、
修一「どお、スカッとした?」
さっぱりした顔で、
達也「はい。おかげさまで憑き物が落ちたみたいにすっきりしました」というのを見て藤原と聖子が安堵の表情を浮かべる。
修一「そおゆうことなんよ。暴力で受けた心の傷は暴力で百倍返しせにゃ治癒せんのよ」
修一「今後は俺がお宅らを守るけん、なんにも恐れるものはないけんね」
達也「えっ、ずっと私達を守っていただけるんですか?!」
鼻の穴を膨らませて、
修一「勿論でござる。アフターサービスも万全なのでご安心あれ」
聖子と泣かんばかりに喜び、
達也「なんと心強く勇気づけられる言葉か・・・」
むせび泣かんばかりの夫婦を石川と共に微笑ましげに見て、
房江「修ちゃんは、この世で一番頼りになる人よ。知り合いになれてよかったわね」
藤原一家三人が感激して頷き「はい」と応える。
意識朦朧のまま涎を垂らしてベッドに仰向けになってる美女に目をやり、
修一(さて、どうしたものか・・・)
房江と聖子に、
修一「この人に服を着せて外の女子トイレに運んでくれる?やるべき事がすんだら救急車を呼ぶけん」
房江と聖子「はい」と返事して頷く。
〇ビルの外
カローラのトランクに四つ目の段ボール箱をドサッと入れ、
達也「これで全部積み込みました」
頷き、
修一「これにて一件落着。この金は達也さんの慰謝料じゃ」
藤原、聖子と共に驚愕し、
達也「えええーっ?!・・・」
修一「ええーじゃありゃせん」
修一「こいつらのせいで精神をヤラれて会社を首になったんじゃけん当然の権利よ」
修一「派手に使ったら人目を引くけん今迄通り地道に暮らしんさいよ」
房江「修ちゃん、そろそろ死体の後始末しないと」
修一「うん、そうじゃね」
一人アパッチに跨りながら皆に、
修一「みんなここから離れた方がいいぞ」
アパッチが上昇したので藤原一家が驚愕し、
達也「ええええーーっ、バイクが・・・?」
聖子「うそーっ?!・・・」
ビルの最上階まで上昇して向きを半グレの事務所に向けるアパッチを下から仰ぎ見た絵。
アパッチの射出口から「シュパッ」とミサイルが発射される。
命中して閃光がはしる。
半グレの事務所だけが綺麗さっぱり吹き飛んだのを上から俯瞰した絵。
小さな残骸がパラパラ落ちてくるのを藤原一家がほうけたように見上げている。
夜。達也宅をベランダの外から見た絵に夫婦の会話、
「すごい人と知り合いになったものね。今日の出来事がまだ信じられないわ・・・」
「私もだよ」
ベランダをズームした絵に会話、
「房江さんから岩城さんへと縁をつないでくれたお義父さんに感謝しなきゃ」
「ほんとに。親父でかしたって言いたいよ」
同、室内
夫と向かい合ってテーブルに掛け、リビングの真ん中に積み上げた段ボール箱を悩ましげに見て、
聖子「さっきから考えてるんだけど・・・」
聖子「こんな大金を持った事ないからぜんぜん使い道を思いつかない・・・」
聖子「ねえ、そう思わ・・・」と言い掛けて夫を見たら、妻を欲情の眼差しで凝視していた。
テーブルの下で達也の爪先が聖子のスカートの中に差し入れられる絵。
ポッと頬を染めて恥ずかしそうに、
妻 (あなた・・・こんなイヤらしい目で見つめられるの久し振り・・・)
薄暗い寝室のベッドの横に聖子の衣類が脱ぎ散らかしてある絵に彼女の喘ぎ声「はぁ、はあ、い、イグぅ・・・」
天井のシーリングライトの絵に聖子の喘ぎ声とN「はぁ、はあ、もうだめ・・・お願いだから少し休ませて・・・」N『この夜、半年ぶりに生気を取り戻した夫にボロ雑巾みたいになるまでいっぱい抱かれたーー』
つづく