人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

タイヤ小売業界の再編!

2014年08月05日 | タイヤビジネス
私が初めてタイヤを買ったのは 18歳の時です。
日産カーディラーでセールスの仕事に就き 
乗り回していた車(ケンメリ)のタイヤが磨り減っていて
交換の必要が生じて 出入りしていたカーショップの大将に相談したら
ローンを組んで替えることになり 交換場所まで自分で出向いて替えて・・・・・。
ローンを組んだのは穂積町(現瑞穂市) 交換場所は岐南町で
購入した本人が動いてのセルフタイヤ交換?でした。

ちなみにそのカーショップはその後私の職場となり
タイヤの購入者から販売者になったところで
商売の基礎を実地で学んだ所です。 
それからタイヤに関わりが始まって三十六年が過ぎました。
初めて買ったタイヤはグッドイヤーの195-70-14でした。
全て懐かしい記憶です。

                                                    
新品タイヤを購入することから始まった「タイヤ」とのお付き合いも
買い手から売り手へ立場を替え 
それに伴ないタイヤ専門店を経営する個人事業主となり
「タイヤ」を通じて地域社会の毛細血管と一つとして
タイヤが必要な人に供給する役割りを努めさせていただいています。


「タイヤ新報」という業界紙に 
東北地域有力タイヤ販売店がM&Aによって
会社を他の事業主体に譲渡した記事が紹介されています。



数年前 この地方の有力販売店チェーンクラフトさんがやはりM&Aにより異業種のコメ兵さんという
上場企業の傘下に入りました。

昨年にはタイヤネット販売の有力業者オートウェーさんが中古車情報誌のプロトコーポレーションに
M&Aによって傘下に入りました。
そして上記の記事です プロトコーポレーションさんがまたM&Aで販売店を傘下に置きました。
タイヤ小売業界に異業種が株式購入という形でどんどん参入しています。



その理由はタイヤ販売店側からみると 
競争の激化であり売上げを維持し成長しようとすると
資本力という土俵に上がらなければなりません。
この道は株式の上場によって実現するのですが 
その道が足元の業績が上がらない為 厳しくなっているのです。

もともとタイヤ販売店はローカルで地道な商売です。
その中で価格的優位を実現しようと思えば 
広範囲な市場へ打って出て
大量仕入れ大量販売という手法を取るしかありません。
右肩上がりの成長時代ならともかく 
これからの時代は人口も減っていく縮小の時代に踏み込んでいるのですから
買い手の企業があれば 売り手の経営者も「強味がある今の内に」という
判断をしやすい状況なのです。

ある程度の規模がある独立資本の業者ほど
経営の先行きに対する不安感を抱いている証左が
M&Aの多さに顕れています。

小さなタイヤ専業店のオヤジさんの悩みは
後継者がいないということもあってやれるだけやって
廃業の決断をするか否かしかありません。

スモールタイヤ商売は楽しんでやらなければ継続できません。
他の店がやらない中古1本単品販売はその点商売人冥利に尽きます。
週末に連続して「困った」お客様が来店され
当社で中古単品1本をお買い上げになり
喜んで帰られました。

規模の土俵に上がらず 
「お役に立てるとうれしい」土俵を持つだけで
商売が面白くなるのです。


大手や有力な販売店が競争や競合で顔を吊り上げて売ろうとする時代に
楽しく商売をしようと志せば やり方はいくらでもあります。
まさに時代はスモールタイヤ商売万歳になってきました。

他店にない当社独自固有の長所という武器が
沢山あればいつまでもスモールタイヤ商売は
楽しくありがたいのです。

グローバル化と叫ばれれば ローカルの大切さで切り返せば良い。
価格の安さと安さとネットで訴求されても
ローカルにはローカルの緻密さや人間臭さという価値は不変で残ります。
たまには東京へ行きますが 行動範囲は岐阜の5キロ圏内です。
そのローカルで暮らす人が 少しばかりグローバルに憧れても
根っ子はローカルから抜けれません。

競争しない競合しない負け組みで良い 
楽しく商売をすると儲かるのです。
負けるが価値(勝ち)と昔から言います!



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