一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

5月30日のLPSAめいめいトーナメント

2011-06-05 00:16:06 | LPSAマンデーレッスン
5月30日のLPSAは、マンデーレッスンSの新企画「めいめいトーナメント」があった。15時・16時・18時・19時と4回ミニトーナメント戦を行い、それぞれを表彰するというもの。優勝者と準優勝者には賞品も出るので、客にはチャンスがいくらでもある、うれしい企画である。
とはいえ週の初めから疲れる勝負をするほど私は将棋が好きではないので、さすがにこの企画は遠慮するつもりだった。ところが、やっぱり船戸陽女流二段と松尾香織女流初段に「来て来て」と熱く囁かれてしまい、私はいそいそと赴くことになった。もう、どうしようもない。
「小諸そば」で二枚もりを食し、芝浦サロンに入ったのが17時半。と、中倉宏美女流二段が指導対局を行っていた。これは「芝浦サロン」である。前半の指導対局は17時までだが、サービスで延長しているらしい。
マンデーレッスンS担当の、藤森奈津子女流四段、船戸女流二段、松尾女流初段と雑談。船戸女流二段とは3日連続のご対面だ。きょうは髪を束ね、さっぱりしている。船戸女流二段は髪を下ろしているより、上げているほうが魅力的だと思う。緑系の服がとてもよく似合っていた。
藤森女流四段は私のおばにしか見えない、という話になる。しかし藤森女流四段も、
「私と大沢さんは、そんなに歳が離れてませんよ」
と反撃する。「大沢さんはいくつ?」
「45です」
「私は24歳だから。神田さんが28歳らしいから…」
「それは去年の話ですよね。今年は25歳でしょう?」
「うん」
じゃあそれに24を足して…。
「そうか、私と藤森先生はそんなに歳が離れてないんですね。少しだけお姉さんなだけだ」
ヒトは他人を見る時、自分の年齢は考えない。周りだけが歳を取っていると考える。しかし自分もしっかり年齢を重ねているわけで、他者との年齢差は、終生変わることがないのだ。そういった観点で見ると、急に藤森女流四段が恋愛対象になってきた。
「ふ、藤森先生…」
私がゴクリとノドを鳴らすと、対局中の宏美女流二段が、こらえきれずに吹き出した。
18時からめいめいトーナメントの第3戦、すなわちCトーナメントである。T・K氏、Kun氏、Tod氏、Sa氏、私に、船戸女流二段、松尾女流初段、スタッフ氏が参戦した。持ち時間は「10分・30秒」。抽選の結果、私はKun氏との対戦となった。勝ち進めば女流棋士との対戦もあり、負けられない対局である。
将棋はKun氏の石田流三間飛車に私の居飛車穴熊。Kun氏は△5四銀と、早くも速攻の気配だ。△6五銀に▲7七銀。いったんは閉まった▲8八銀を上がるようではつらい。そして△3三桂に▲6六歩が敗着となった。すかさず△4五桂と5七銀取りに跳ばれ、やむない▲4六銀に△5六銀と進出されては、早くも先手敗勢である。以下はいくばくもなく私の投了となった。
久しぶりに居飛車穴熊を指したのだが、駒組がいかにも雑で、うまく指しこなせなかった。穴熊を指すにもウデがいるのだと、勉強になった一局だった。
負けた私は19時からのトーナメント戦に回る。参加者は、同じく負けたT・K氏、Tod氏、Sa氏の計4名。私はSa氏と。Sa氏はマンデーレッスンSが誇るホープで、伸び盛りの若手。Kun氏と並ぶ強豪である。
将棋はSa氏の角交換四間飛車穴熊。
私が考えている最中、お菓子が配られる。宏美女流二段は食べなかったが、いまダイエット中だという。十分スリムなのに、あれ以上やせる必要がどこにあるのだろう。まったく、女心は分からぬ。
私は△5四角と据える。この角が働くかどうかがカギとなる。▲5六歩△同歩▲5五歩に、私は△4六歩と、角道を通しつつ、金取り。これをSa氏が▲4六同金と取ったため、私は△2七角成と銀を取り、攻めが繋がった。▲4六同金では▲5四歩と、ここで角を取られる方がイヤだった。
それでも形勢は難しく、私が△4八金と飛車を取った局面が下。

先手・Sa氏:1七歩、1八香、1九玉、2七歩、2九桂、3七歩、5五歩、5六金、6六歩、7六歩、7七桂、8六歩、9六歩、9八角、9九香 持駒:角、銀2、歩
後手・一公:1一香、1三歩、3二玉、3三桂、3四銀、3五歩、4二金、4三金、4五歩、4八金、6三歩、6四銀、7四歩、8一桂、8二飛、8四歩、9一香、9三歩 持駒:飛、歩2

ここから▲4四歩△同金▲7一角△2八歩▲4四角成△2九歩成▲同玉△4九飛▲2八玉△3九飛成まで、私の勝ち。
▲4四歩に△同金が逸機で、ここは金を1枚損してでも△2八歩と指すべきだった。先手は▲4三歩成から▲2八玉しかないが、△3八飛▲1九玉に再び△2八歩と打って先手玉は必至。
先手は△2八歩と打たせてはいけないのだ。よって、▲4四歩で▲2八銀と守っておけば、先手が有望だったと思う。
Dトーナメント決勝戦はT・K氏と。T氏は居飛車系の知識が豊富で、強豪のひとりだ。
CトーナメントはKun氏が松尾女流初段を降し、船戸女流二段と決勝戦を争うことになった。2局も女流棋士と指せるとは豪勢だが、私の相手も厳しい。
私の先手で▲7六歩△3四歩▲6六歩に、T氏は△3二飛。居飛車党のT氏が飛車を振るのは珍しい。以下私の大作戦負けになり、一時は投了も考えたが、負けを覚悟して指していたら、いつの間にか逆転していた。最後は着実に寄せて私の勝ち。
CトーナメントはKun氏が船戸女流二段に勝ち、嬉しい優勝。なぜか「本気」の女流棋士2人を撃破したのだから、この優勝は価値がある。
一方、DトーナメントのT・K氏とSa氏は前半のA・Bトーナメントから指しており、かなり疲労があったことは否めない。私は僥倖の優勝だった。
私は松尾香織プレゼンツの賞品をいただき、最後はみんなで記念撮影。
この企画は賞品の数が多く、講師陣の拘束時間を考えれば、LPSAの赤字だろう。それでも何とか客を集めようと努めるマンデーレッスンSの講師陣には、頭が下がる。今回のマンデーレッスンS・スピンオフ企画第2弾が、今後も定着することを祈る。
放課後は、Kun氏、Tod氏とサイゼリヤへ。29日もKun、Is、Kazの3氏とサイゼリヤだった。Kun氏とは28日の将棋ペンクラブ関東交流会二次会でもいっしょだったので、これで3日連続、食事に同席したことになる。もし27日の木曜ワインサロンにふたりが出席していたら、ちょっとアレだった。
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4 コメント

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あっぱれ! (セサミン)
2011-06-05 06:05:55
3日連続で将棋を指すために出掛けて行くとは将棋バカの鑑です。そんな大沢親分にあっぱれを上げたいと思います。
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4日連続 (一公)
2011-06-06 01:24:48
>セサミンさん
5月27日(金)のLPSA芝浦サロンにもお邪魔しているので、4日連続になります。26日の木曜ワインサロンにもお邪魔していれば、5日連続になるところでした。もう、どうしようもありません。
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自覚 (Guten Tag)
2011-06-10 21:33:07
> もう、どうしようもない。
> もう、どうしようもありません。

まったくそのとおりだと思います。
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どうしようもない (一公)
2011-06-11 00:44:06
>Guten Tagさん
本当にどうしようもありません。
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