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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

改姓の理由

2024-01-05 23:35:13 | 将棋雑考
2024年は能登大地震、羽田空港での炎上と、大波乱の幕開けとなった。そんな中、将棋界での大ニュースといえば、里見香奈女流四冠の結婚報告であろう。
言うまでもなく里見女流四冠は、女流棋界の顔である。よって私は、里見女流四冠が勝負の世界に身を捧げ、結婚とは無縁に生きるものと認識していた。それが結婚とは……。
だがそう言われてみれば、最近の里見女流四冠はメガネからコンタクトレンズに替え、妙に綺麗になっていた。ひろみGoの名曲を引くまでもなく、「恋する女は綺麗」なのである。その美貌の陰には、愛する男性がいたわけだ。
いずれにしてもめでたいことなのだが、私はどこかでその結婚をよろこべないところがある。私は里見女流四冠と面識はないし、今後も目にすることがないだろう。だがそうした歪んだ感慨を抱くのは、私がいい歳をしてチョンガ―だからだろう。
それはともかく、意外なことがひとつある。里見女流四冠はファイティングネームも変えたのだ。「福間香奈」とはなんぞや。情報によると、旦那さんの福間氏は、元奨励会員・福間健太氏とのことだった。
それで思い出した。福間氏は、元奨励会三段である。2014年4月から始まった第55回三段リーグでは序盤から飛ばし、15局を終えた時点で13勝2敗。3局を残してマジック1とした。
ところがそこから悪夢の3連敗。四段昇段はならず、涙を呑んだ。当時ネットでは大きな話題になったものである。
リーグ戦がなかったころなら、13勝2敗の成績は、四段昇段規定を余裕でクリアしている。ところがリーグ戦ゆえ18局まで戦わなければならないところに、今回の悲劇があった。否、13勝5敗だって、本来なら昇段レベルなのだ。福間奨励会三段は、本当に巡り合わせが悪かった。
福間奨励会三段は第56回も参加したが、6勝12敗で昇段ならず。このときすでに26歳で、年齢制限により、この回をもって退会となった。
その福間元奨励会三段と里見女流四冠が結婚したとなると、改姓の理由も見えてくる。すなわち、里見女流四冠は「福間」の名前を、将棋界に残したかったのではないか。そして「福間」の名前を背負うことで、対局時にも福間氏と二人がかり指している暗示をかけたかったのかもしれない。
名前にはある種の力が潜んでいる。「里見香奈」は将棋界で脅威のファイティングネームであり、それを放棄することは勝ち運を逃すことにも繋がると見ていたのだが、上の考えに倣えば、「福間香奈」も相当な存在感である。今後の福間香奈女流四冠の活躍に期待したい。
福間先生、あらためてご結婚、おめでとうございます。
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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ただのおっさん)
2024-01-06 01:36:22
一公さんらしい無理筋では?
私は単に旦那さまへの愛情だと。
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Unknown (TOM)
2024-01-06 08:52:51
あ……いや一公さんそれはちと……

それよりも結婚→のち出産→家庭優先でのパワーダウンの方が自分は気になるのですが?
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テクニック (一公)
2024-01-06 19:20:14
>ただのおっさんさん
>TOMさん
それを言ったらミもフタもありません。
無理に考察して、一本の記事にするのがテクニックです。
ただ結婚して弱くなる例は、矢内先生や岩根先生など前例があるので、福間先生にも注意が必要でしょう。
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Unknown (TOM)
2024-01-14 11:03:42
一公さん、昨日女流名人戦の前夜祭で香奈さん「指輪はなるべくつけたまま〜」とコメントしてたから、これは旦那と共に闘うともとれるので案外一公さんの考察は当たってるかも。
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幸せいっぱい (一公)
2024-01-16 21:56:21
>TOMさん
そうでしたか。
まあなんにしても、いまの福間先生は幸せいっぱいですね。
あやかりたいです。
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