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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第72期王将戦第2局第1日目

2023-01-21 23:50:28 | 男性棋戦
第72期王将戦第2局が21日から、大阪府高槻市で始まった。
第1局は難しい将棋を藤井聡太王将が勝ち切り、幸先いい1勝。早くも藤井王将の防衛は濃厚で、羽生善治九段が何番入れるかというところ。
第2局は羽生九段の先番で、飛車先の歩を突いてスタートした。以下、相掛かりに進む。私は羽生九段の振り飛車に期待しているが、両対局者とも、まったく眼中ないようだ。
羽生九段は丁寧に指し手を進め、藤井王将もそれに呼応し、湯水のごとく持ち時間を消費してゆく。羽生九段はAIでの研究を取り入れているらしいが、その成果が藤井王将の消費時間に表れている。
1日目も終盤にさしかかったところで、羽生九段に奇手が出た。それは貴重な持駒の金を僻地に打つ手で、私でも躊躇しそうなヘボ手である。
とはいえ明快な狙いがあり、次に銀を取って飛車打ち、が後手玉への詰めろになる。といって後手の受けも存外難しいらしい。それもそのはず、この金打ちはAIも推奨していたという。
羽生九段の特徴のひとつに、愚手に見える手も、平気で指すということがある。羽生九段こそあらゆる手を先入観なしに読む先達で、それで好成績を収めてきた。本局にもその片鱗が窺える。これは羽生九段、有望なのだろうか?
今回のシリーズは、大きな特色がある。それは、「いつもは藤井王将を応援しているが、今回は羽生九段を応援する」将棋ファンの声が多いということだ。
そして、羽生九段はタイトル99期、通算勝利1500越えの大天才なのに、最後は羽生九段が負ける、とも考えている。だからよけい、羽生九段の一手一手に、ファンが固唾を呑むのだ。ここまで目立った悪手はない、この手は素晴らしい、など、羽生九段の指し手に一喜一憂している。これはいままでなかったことだと思う。
藤井王将はAIばりの頭脳を持っている。羽生九段は勝ち切るのは難しいが、さてどうなるか。
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