一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「第31回将棋ペンクラブ大賞贈呈式」に行く(4)

2019-09-25 12:12:45 | 将棋ペンクラブ

金子タカシ氏の指摘で、木村晋介会長が恐る恐る▲7七銀と置いた。上手は△6七玉。そうか、これで1手詰か!
▲5六角! 見事?木村会長が詰ました。

しかし、この局面に誘導した渡部愛女流三段も見事である。指導対局で下手が上手に勝つのは大変だ。やはりプロは強い。
本会場に戻ると、お開きの時間になった。締めの言葉は、上野裕和六段にお願いすることになった。
「どうも、上野です。先ほどは失礼しました。窪田さんが長く話されると思ってトイレに行ったんですが、窪田さんの話が早く終わってしまって、間に合いませんでした。
受賞者の皆さんのスピーチは笑いあり涙ありで、とてもいいものでした。とくに北野新太さんの言葉がよかった。将棋の諸先輩方がいろいろなことで頑張ってくださったお陰で、私たちも将棋が指せる。改めて頭の下がる思いでした。
では恒例の三本締めをやらせていただきます。私は音頭をやったことがないんですが、これは、皆様のご健勝をお祈りして、と言えばいいんでしょうか。三本締めも地方によって違うんですが、よーお、チャチャチャンチャチャチャン、チャチャチャン、チャンを3回でよろしいんでしょうか? よろしいですね? では!!」
チャチャチャンチャチャチャン、チャチャチャン、チャン!!×3
上野六段のレクチャー?のお陰で、楽しい締めになった。
「いやあー、やっぱり上野さんいいよ」「あの人こそ理事になるべきだよ」
という声が飛ぶ。マジでまた、理事に立候補してほしい。
これにて散会である。私は最後に、田中幸道氏に声を掛けさせていただいた。
「私は田中先生の観戦記のファンでして、先生は観戦記の大賞を獲れる実力がおありと思っています。来年も期待しております」
そう言うと、田中氏は名刺をくださった。恐縮である。
これにて私も帰るところだが、ひげめがね氏が私を二次会に誘う。関東交流会での二次会参加は相当記憶にないが、ひげめがね氏の強い勧めもあり、参加することにした。
受付では幹事氏らがだらだらと残っている。会場で最後のひとりがいなくなるまで確認しなければならないのだ。
In氏は安食総子女流初段と伊藤明日香女流初段の直筆扇子を披露していた。どちらもイラスト入りの1点モノで、仮に販売したら15,000円くらいになるのではないか。なんでこれをIn氏が持っているのだろう。幹事連中は意外に棋士の繋がりが多い。
ひとりエレベーターで降りる時、湯川博士氏に会った。神保町での二次会に誘われたが、今回はお断りするよりない。
私たちは、地下の「NEW TOKYO」が二次会会場である。先客は木村会長、M氏、バトルロイヤル風間氏、美馬氏。それと将棋関係の席で時々拝見する紳士氏だった。
私たちはおもに生ビールを頼む。
後に三上氏、Was氏、Kan氏、Akuさん、ゴトゲン氏、Tag氏が入店し、総勢13名の豪華版となった。ではここで、席の配置を記しておこう。

   ゴト Aku Tag ヒゲ 美馬 バトル

三上 Kan Was 一公 紳士 木村 M

テーブルは1列にピッタリくっついいるのだが、私の右には河が流れているようである。こういうことは飲み会の席でよくある。
先に運ばれてきたビールで、先行乾杯。本日2度目のビールだが、まあこれも美味かった。
つまみは「だだちゃ豆」など数品を頼む。だだちゃ豆は前夜のケンミンショーで紹介されていたから、食すのが楽しみだ。
みなはワイワイ歓談する。私は自ら話すこともないので、しずかに拝聴するのみだ。
店内の2ヶ所には大型テレビが設置してあり、現在はラグビーワールドカップが映されている。これは今日から開幕なのだ。
日本チームが好プレーをするたび、客が一体となって盛り上がる。ニュースでよくやるスポーツバーみたいだ。ただ水を注すようだが、私はみなでワイワイするのが苦手で、ここでも沈黙する。
そういえば、贈呈式会場ではWas氏が、私をリーチ・マイケルに似ていると言った。たしか同じことをブルーベリー氏にコメントされたこともある(註:ブルーベリー氏から指摘があり、私の勘違いでした)。私自身は似てないと思っていて、むしろ高校時代の同級生にそっくりである。彼と私は馬が合い、卒業後も何度も会っていたが、私と彼とは顔が違う。だがベースは同じだったのかもしれない。
だだちゃ豆がきた。期待していたが、一口ほおばると、それほどの味でもなかった。いやもちろん美味かったが、私の期待値が大きすぎたか。
Was氏に右の紳士氏のことを聞かれ、ハッと思い出した。
「元週刊将棋編集長のOgawa氏じゃないでしょうか」
実際そうだったようである。
二次会開始30分ほどで、木村会長が味良く退席。かなりの額の飲み代を置いていってくださった。
私はWas氏に、離職のことで説教される。
「あんたせっかく就職したのに辞めちゃうなんて、バカだよ」
「おっしゃるとおりです。まったく、バカなことをしました」
Was氏は自身の仕事も相当大変そうで、それゆえ私の身勝手な行動が我慢ならなかったのだろう。こんこんと説教された。それは私の心に響いた。
現在舗装中の「盤上の向日葵」の話になる。原作は柚月裕子さんで、昨年の将棋ペンクラブ大賞文芸大賞優秀賞を獲得した。ただし新聞等では「本屋大賞2位受賞」としか書かれてないのが不愉快だ。
私はドラマをまだ観てないのだが、相当いい出来のようである。
やがて三上氏も退席。三上氏も切れ味がいい。
ひげめがね氏は楽しそうだ。今夜宿を取った甲斐があるというものだろう。
Ogawa氏は週刊将棋の思い出話に花を咲かせていて、私は何となく聞いているだけである。でもある時、何かのタイミングで「ねえ大沢さん!」とOgawa氏が言った。
Ogawa氏が私を認識していたことに驚いた。私は人前で目立たぬよう生きてきたつもりだが、LPSAのイベントに参加するなどして、知らず知らずのうちに面を晒していたのだろう。
もうラストオーダーも終わったが、金子タカシ夫妻が来てくれた。お2人は別の二次会に参加していたということだ。
その後も歓談は続き、散会となる。締めは関東の一本締めである。
「よーオッ!!」ポン!!
こうして皆が楽しめるのも、ふだん仕事をしているからだ。私も早く就職しなければと思った。
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5 コメント

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就職? (Unknown)
2019-09-26 06:32:30
無理でしょ。
働かざる者食うべからず。
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Unknown (Unknown)
2019-09-26 12:33:10
一公さん
いつも拝見しております
選ばなければ仕事は幾らでも有りますよ

返信する
Unknown (一公)
2019-09-26 23:44:55
>Unknownさん
無理ですか。

>Unknownさん
まだ、仕事選びたいんですよ。
返信する
似ていないシリーズ (ブルーベリー)
2019-10-01 09:37:58
近藤春菜風に言えば「リーチ・マイケルじゃねぇ~よ!」
似てると書いたのは森永 卓郎だよ!
3、4年前だと思いますが、正確には分かりません。
顔というより全体の雰囲気です。体脂肪率の高いオタク系。
マニアックな収集癖。物に対する執着心です。
いつも誰々に似ていると書いてる人間が、逆に同じことを書かれたら
どう感じるのだろうと思ったのが、投稿した理由です。
森永氏はダイエットした結果、物欲も痩せたように見えるので
今は似てるとは思いません。
大沢さんがダイエットをしたら、また似るのかも知れませんけど(笑)
これはあくまでも個人の感想です。
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失礼しました (一公)
2019-10-01 21:40:21
>ブルーベリーさん
森永卓郎でしたか。これは失礼しました。うろ覚えで書いてはいけません。
森永卓郎は、確かに体型は似ていますね。いまは森永卓郎もリバウンドしてるんじゃないでしょうか。
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