8月31日に読者から、「伊奈祐介七段があと4連勝でフリークラスを脱出する」という情報をいただいた。当日対局の王位戦予選に負けたためそれは遠のいたが、とりあえず戦績を見てみよう。
■2019年度
5月7日 第91期棋聖戦一次予選1回戦 ○山本真也六段
5月7日 第91期棋聖戦一次予選2回戦 ○安用寺孝功六段
6月11日 第91期棋聖戦一次予選3回戦 ●藤井聡太七段
7月12日 第13回朝日杯一次予選1回戦 ○伊藤博文七段
7月12日 第13回朝日杯一次予選2回戦 ○船江恒平六段
7月18日 第5期叡王戦六段戦1回戦 ●近藤誠也六段
7月か8月 第28期銀河戦予選1回戦 ○黒田尭之四段
7月か8月 第28期銀河戦予選決勝 ○小林裕士七段
8月21日 第61期王位戦予選1回戦 ○南芳一九段
8月29日 第28期銀河戦Aブロック1回戦 ●斎藤明日斗四段
9月3日 第68期王座戦一次予選1回戦 ○東和男八段
9月20日 第13回朝日杯一次予選3回戦 ●大橋貴洸五段
9月25日 第61期王位戦予選2回戦 ●谷川浩司九段
10月1日 第68期王座戦一次予選2回戦 ○南芳一九段
10月23日 第32期竜王戦ランキング戦5組残留決定戦 ○神谷広志八段
(↑伊奈六段、勝星で七段に昇段)
11月1日 第68期王座戦一次予選3回戦 ○宮田敦史七段
12月13日 第33期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ●村田顕弘六段
12月20日 第68期王座戦一次予選4回戦 ●高野智史五段
12月26日 第46期棋王戦予選1回戦 ●石川優太四段
1月15日 第70期王将戦一次予選1回戦 ○井上慶太九段
2月19日 第70回NHK杯予選1回戦 ○浦野真彦八段
2月19日 第70回NHK杯予選2回戦 ○黒田尭之四段
2月19日 第70回NHK杯予選決勝 ●小林裕士七段
3月4日 第70期王将戦一次予選2回戦 ●村山慈明七段
3月24日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○中村亮介六段
(15勝10敗)
■2020年度
4月15日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ○竹内雄悟五段
5月29日 第92期棋聖戦一次予選1回戦 ○里見香奈女流四冠
6月17日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦3回戦 ●窪田義行七段
7月1日 第92期棋聖戦一次予選2回戦 ●豊川孝弘七段
7月13日 第14回朝日杯一次予選1回戦 ○脇謙二八段
7月13日 第14回朝日杯一次予選2回戦 ○畠山成幸八段
8月31日 第62期王位戦予選1回戦 ●長沼洋七段(勝星で八段に)
(4勝3敗)
2019年度(令和元年度)から長沼七段戦の前まで、「19勝12敗」。なるほど、ここから4連勝すれば「23勝12敗.657」で、フリークラス脱出が叶う。しかし長沼七段戦は負け。
今年度里見女流四冠に勝った時点で「17勝10敗」だったが、この時が順位戦復帰にいちばん近かったようだ。フリークラス脱出は1回負けると、それを取り返すため2回勝たなければならない。伊奈七段は、今後6連勝が必要となった。
改めて伊奈七段は、1998年4月四段。奨励会三段リーグで「次点2回」になりフリークラス入りした、初のケースだ。
だが伊奈四段は下り坂の棋士と違い、バリバリの若手だったから、フリークラス脱出は時間の問題だった。2001年5月、「20勝10敗.657」の成績を挙げ、順位戦C級2組に昇級した。
C級2組順位戦では4年目の2005年度に8勝2敗の成績を取るも、頭ハネで昇級を逸した。
これで落胆したか、伊奈六段は2013年度の順位戦で3つめの降級点を取り、フリークラスに降級してしまう。この降級はかなり痛かった。
だが伊奈六段は2014年12月の王位戦予選で豊島将之七段に勝ちリーグ入りを決め、実力のあるところを見せた。
2019年10月、勝星累積で七段昇段。六段昇段が2008年5月だったから、11年5ヶ月で150勝。途中から順位戦不参加で年平均13勝は、よく勝ったほうである。
だが伊奈七段もフリークラス7年目。このままズルズルいったら、48歳での引退になってしまう。
現在は「いい所取り」を目指すしかないが、その星取りが難しい。2018年度最終は○●●で終えたから、直近の星で活かすしかない。前年度の最終6局から起算すれば、「8勝5敗」となる。6連勝は難しいにしても、「残り12勝5敗」を目指して戦ってみるのはどうか。
ちなみに現在確定の対局は以下である。
第14回朝日杯一次予選3回戦 船江恒平六段
第69期王座戦一次予選1回戦 山本真也六段
もし1敗をするようなら、「年度18勝12敗」に舵を切る手もある。
■2019年度
5月7日 第91期棋聖戦一次予選1回戦 ○山本真也六段
5月7日 第91期棋聖戦一次予選2回戦 ○安用寺孝功六段
6月11日 第91期棋聖戦一次予選3回戦 ●藤井聡太七段
7月12日 第13回朝日杯一次予選1回戦 ○伊藤博文七段
7月12日 第13回朝日杯一次予選2回戦 ○船江恒平六段
7月18日 第5期叡王戦六段戦1回戦 ●近藤誠也六段
7月か8月 第28期銀河戦予選1回戦 ○黒田尭之四段
7月か8月 第28期銀河戦予選決勝 ○小林裕士七段
8月21日 第61期王位戦予選1回戦 ○南芳一九段
8月29日 第28期銀河戦Aブロック1回戦 ●斎藤明日斗四段
9月3日 第68期王座戦一次予選1回戦 ○東和男八段
9月20日 第13回朝日杯一次予選3回戦 ●大橋貴洸五段
9月25日 第61期王位戦予選2回戦 ●谷川浩司九段
10月1日 第68期王座戦一次予選2回戦 ○南芳一九段
10月23日 第32期竜王戦ランキング戦5組残留決定戦 ○神谷広志八段
(↑伊奈六段、勝星で七段に昇段)
11月1日 第68期王座戦一次予選3回戦 ○宮田敦史七段
12月13日 第33期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ●村田顕弘六段
12月20日 第68期王座戦一次予選4回戦 ●高野智史五段
12月26日 第46期棋王戦予選1回戦 ●石川優太四段
1月15日 第70期王将戦一次予選1回戦 ○井上慶太九段
2月19日 第70回NHK杯予選1回戦 ○浦野真彦八段
2月19日 第70回NHK杯予選2回戦 ○黒田尭之四段
2月19日 第70回NHK杯予選決勝 ●小林裕士七段
3月4日 第70期王将戦一次予選2回戦 ●村山慈明七段
3月24日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○中村亮介六段
(15勝10敗)
■2020年度
4月15日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ○竹内雄悟五段
5月29日 第92期棋聖戦一次予選1回戦 ○里見香奈女流四冠
6月17日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦3回戦 ●窪田義行七段
7月1日 第92期棋聖戦一次予選2回戦 ●豊川孝弘七段
7月13日 第14回朝日杯一次予選1回戦 ○脇謙二八段
7月13日 第14回朝日杯一次予選2回戦 ○畠山成幸八段
8月31日 第62期王位戦予選1回戦 ●長沼洋七段(勝星で八段に)
(4勝3敗)
2019年度(令和元年度)から長沼七段戦の前まで、「19勝12敗」。なるほど、ここから4連勝すれば「23勝12敗.657」で、フリークラス脱出が叶う。しかし長沼七段戦は負け。
今年度里見女流四冠に勝った時点で「17勝10敗」だったが、この時が順位戦復帰にいちばん近かったようだ。フリークラス脱出は1回負けると、それを取り返すため2回勝たなければならない。伊奈七段は、今後6連勝が必要となった。
改めて伊奈七段は、1998年4月四段。奨励会三段リーグで「次点2回」になりフリークラス入りした、初のケースだ。
だが伊奈四段は下り坂の棋士と違い、バリバリの若手だったから、フリークラス脱出は時間の問題だった。2001年5月、「20勝10敗.657」の成績を挙げ、順位戦C級2組に昇級した。
C級2組順位戦では4年目の2005年度に8勝2敗の成績を取るも、頭ハネで昇級を逸した。
これで落胆したか、伊奈六段は2013年度の順位戦で3つめの降級点を取り、フリークラスに降級してしまう。この降級はかなり痛かった。
だが伊奈六段は2014年12月の王位戦予選で豊島将之七段に勝ちリーグ入りを決め、実力のあるところを見せた。
2019年10月、勝星累積で七段昇段。六段昇段が2008年5月だったから、11年5ヶ月で150勝。途中から順位戦不参加で年平均13勝は、よく勝ったほうである。
だが伊奈七段もフリークラス7年目。このままズルズルいったら、48歳での引退になってしまう。
現在は「いい所取り」を目指すしかないが、その星取りが難しい。2018年度最終は○●●で終えたから、直近の星で活かすしかない。前年度の最終6局から起算すれば、「8勝5敗」となる。6連勝は難しいにしても、「残り12勝5敗」を目指して戦ってみるのはどうか。
ちなみに現在確定の対局は以下である。
第14回朝日杯一次予選3回戦 船江恒平六段
第69期王座戦一次予選1回戦 山本真也六段
もし1敗をするようなら、「年度18勝12敗」に舵を切る手もある。
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