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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

服部七段、悪夢の連敗

2025-02-18 23:15:26 | 将棋雑記
1月21日に、「服部六段、年度最高勝率新記録なるか」という記事を書いた。
当時の戦績は「33勝4敗.892」。最高勝率(.855)の更新は十分あり得る、ということで締めくくった。
その後服部六段は、順位戦B級2組で藤井猛九段に勝つなど3連勝。B級1組に昇級昇段を決め、年度成績は36勝4敗、勝率は9割の大台に乗せた。これはいよいよ58年ぶりの大記録更新か、と将棋界は騒然となったのである。
ところが服部新七段は、12日の朝日杯本戦準決勝で井田明宏五段に屈した。いまの服部七段なら誰と当たっても勝ちそうな気がしたが、現実の対井田五段の成績は、この対局の前まで5勝4敗だった。そう簡単に勝てる相手ではなかったのである。
そして次の王将戦一次予選でも、柵木幹太四段に敗れてしまった。
柵木四段は、西山朋佳女流三冠の棋士編入試験でアンカーを務めた棋士だ。そこで西山女流三冠を破り、プロ棋士の世界の厳しさを見せつけた。このときの勝利が、自身の勝ち運も呼び寄せたような気もするのだ。
対して服部七段は、この連敗は想定外だっただろう。これで36勝6敗.857となり、以後は6勝1敗ペースを守らねばならなくなった。数字のマジックは不思議で、この前まで勝率9割だったのに、いざ6勝1敗ペースを課されると、とてつもなく高い壁に思えるのだ。
果たして服部七段は、17日の王座戦二次予選で、出口若武六段に敗れてしまった。
まあ、そういう流れになるのである。タラレバをあえて書くが、朝日杯の井田五段に勝っていたら、上記の2局も勝っていたのではないか。勝負事とはそういうものである。
ともあれこれで、36勝7敗.837。最高勝率を狙うには、今後6連勝が必要となった。そして今年度の対局予定は以下のごとくである。

第38期竜王戦ランキング戦3組1回戦 梶浦宏孝七段(21日)
第83期B級2組順位戦 高崎一生七段(3月5日)
第51期棋王戦予選2回戦 牧野光則六段
第96期棋聖戦本戦1回戦
第56期新人王戦3回戦 高橋佑二郎四段or内山あや女流初段
第33期銀河戦Dブロック6回戦

こうしてみると、全勝は十分あり得るが、誰に負けてもおかしくない、とも思える。
たいへんな展開になってしまった。
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