先日の将棋連盟のお知らせは、けっこうビックリした。
12日から第74期王将戦の挑戦手合いが始まるが、第75期から、主催者の毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社が撤退するとの発表があったからだ。
もともと毎日新聞は名人戦・順位戦を主催していたが、1949年前後のこと、契約金の関係で、同棋戦が朝日新聞社に移った。その名人戦に対抗して創設した棋戦が王将戦だった。
王将戦は当初こそ一般棋戦だったが、1951年にタイトル戦に昇格した。以降の概略は以前も書いたから割愛するが、大きな変化があったのは、1977年だ。名人戦・順位戦の契約金が朝日新聞社との間でこじれ、また毎日新聞社に戻ってきた。
これで毎日新聞は名人戦と王将戦の2棋戦を持つことになったが、1社ではキツイ。そこでスポニチが王将戦主催に加わり、運営していくことになった。
だが、ネット全盛のいま、新聞社の旗色は悪い。毎日新聞、スポニチも発行部数を落としているはずで、あれから半世紀近くたったいま、2棋戦の運営は再びキツくなった。そこで連盟との協議のすえ、王将戦だけ手放したものだろう。
これ、一般棋戦だったら、そのまま終了となるところ。実際、週刊文春主催の名将戦、日刊ゲンダイ主催のオールスター勝ち抜き戦は、終了となっている。
だが「王将戦」は多くの名勝負とエピソードを紡いできた大棋戦で、おいそれと終了させることはできない。
そこで連盟が単独主催として一時預かりとし、大スポンサーを模索するものと思われる。
個人的には、王将戦はタイトル戦の無料中継がなく、観戦記もタイトル戦のみ。しかも1局あたり4譜と少なく、貧乏人見る将からすると、馴染みのある棋戦とはいえなかった。
そこで新たなスポンサーが現れ、無料中継をしてくれるようになればうれしいのだが、現れるだろうか。
藤井聡太王将が登場する七番勝負のみ特別協賛はできても、棋戦全部となると、相当なおカネがかかる。金持ちの企業でも、二の足を踏んでしまうのだろう。上はA級棋士から下はフリークラスまで、予選・リーグ戦の記譜を提供してもらっても、公開する場がなければ、宝の持ち腐れである。
個人的には大嫌いだが、ソフトバンクあたりが手を挙げてくれれば、さまざまな角度から王将戦を売り出してくれそうなのだが、まあ、やらないだろうなあ。
どうなる王将戦。
12日から第74期王将戦の挑戦手合いが始まるが、第75期から、主催者の毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社が撤退するとの発表があったからだ。
もともと毎日新聞は名人戦・順位戦を主催していたが、1949年前後のこと、契約金の関係で、同棋戦が朝日新聞社に移った。その名人戦に対抗して創設した棋戦が王将戦だった。
王将戦は当初こそ一般棋戦だったが、1951年にタイトル戦に昇格した。以降の概略は以前も書いたから割愛するが、大きな変化があったのは、1977年だ。名人戦・順位戦の契約金が朝日新聞社との間でこじれ、また毎日新聞社に戻ってきた。
これで毎日新聞は名人戦と王将戦の2棋戦を持つことになったが、1社ではキツイ。そこでスポニチが王将戦主催に加わり、運営していくことになった。
だが、ネット全盛のいま、新聞社の旗色は悪い。毎日新聞、スポニチも発行部数を落としているはずで、あれから半世紀近くたったいま、2棋戦の運営は再びキツくなった。そこで連盟との協議のすえ、王将戦だけ手放したものだろう。
これ、一般棋戦だったら、そのまま終了となるところ。実際、週刊文春主催の名将戦、日刊ゲンダイ主催のオールスター勝ち抜き戦は、終了となっている。
だが「王将戦」は多くの名勝負とエピソードを紡いできた大棋戦で、おいそれと終了させることはできない。
そこで連盟が単独主催として一時預かりとし、大スポンサーを模索するものと思われる。
個人的には、王将戦はタイトル戦の無料中継がなく、観戦記もタイトル戦のみ。しかも1局あたり4譜と少なく、貧乏人見る将からすると、馴染みのある棋戦とはいえなかった。
そこで新たなスポンサーが現れ、無料中継をしてくれるようになればうれしいのだが、現れるだろうか。
藤井聡太王将が登場する七番勝負のみ特別協賛はできても、棋戦全部となると、相当なおカネがかかる。金持ちの企業でも、二の足を踏んでしまうのだろう。上はA級棋士から下はフリークラスまで、予選・リーグ戦の記譜を提供してもらっても、公開する場がなければ、宝の持ち腐れである。
個人的には大嫌いだが、ソフトバンクあたりが手を挙げてくれれば、さまざまな角度から王将戦を売り出してくれそうなのだが、まあ、やらないだろうなあ。
どうなる王将戦。