第35期竜王戦第6局が2日・3日と行われ、藤井聡太竜王が広瀬章人八段に113手で勝ち、4勝2敗で防衛した。
第6局は鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で行われた。ここは「羽生善治九段・永世七冠誕生の地」として知られているが、指宿市自体は私が何回も訪れているので、懐かしい気持ちになった。
将棋は藤井竜王の先手で、角換わり腰掛け銀になった。
藤井竜王が飛車先の歩を交換した手に対し、広瀬八段が角を打って反撃したのが序盤のハイライト。藤井竜王は自然に対応し、激しい攻め合いになった。
しかし広瀬八段のそれが遠巻きに玉を攻めているのに対し、藤井竜王のそれは玉に直接迫っていて、破壊力があった。
終盤は明らかに藤井竜王の勝勢。どうやっても勝ち、の局面を精査するのは、さぞ楽しい時間だったろうと思う。
そして冒頭の通り、藤井竜王の勝ちとなったのだった。
広瀬八段は、残念だった。開幕前は「フルセットまで行きたい」と抱負を述べていたが、わずかに届かず。広瀬八段は5局を終えて精魂尽き果てたか、第6局は藤井竜王が勝つべくして勝ったという印象を受けた。
結果論だが、△3三金型の趣向が実らなかった第2局、優勢の将棋をひっくり返された第3局。このどちらかを広瀬八段が取っていれば、以降は全然違った展開になったと思う。
とはいえ、広瀬八段が藤井竜王に初の「第6局」を指させたことは、殊勲賞に値する。
藤井竜王は竜王初防衛で、タイトルは20歳で通算11期。羽生九段が20歳でタイトル2期、11期目は23歳のときだったから、藤井竜王の記録の凄まじさが分かる。
今回は苦しい防衛だったが、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生九段にも苦しい防衛劇はあった。そこを凌いで、タイトル数を上乗せしてきた。
もはや、藤井竜王に死角なし。藤井竜王が負けるイメージがまったくわかない。藤井旋風はあと何年続くのだろうか。
第6局は鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で行われた。ここは「羽生善治九段・永世七冠誕生の地」として知られているが、指宿市自体は私が何回も訪れているので、懐かしい気持ちになった。
将棋は藤井竜王の先手で、角換わり腰掛け銀になった。
藤井竜王が飛車先の歩を交換した手に対し、広瀬八段が角を打って反撃したのが序盤のハイライト。藤井竜王は自然に対応し、激しい攻め合いになった。
しかし広瀬八段のそれが遠巻きに玉を攻めているのに対し、藤井竜王のそれは玉に直接迫っていて、破壊力があった。
終盤は明らかに藤井竜王の勝勢。どうやっても勝ち、の局面を精査するのは、さぞ楽しい時間だったろうと思う。
そして冒頭の通り、藤井竜王の勝ちとなったのだった。
広瀬八段は、残念だった。開幕前は「フルセットまで行きたい」と抱負を述べていたが、わずかに届かず。広瀬八段は5局を終えて精魂尽き果てたか、第6局は藤井竜王が勝つべくして勝ったという印象を受けた。
結果論だが、△3三金型の趣向が実らなかった第2局、優勢の将棋をひっくり返された第3局。このどちらかを広瀬八段が取っていれば、以降は全然違った展開になったと思う。
とはいえ、広瀬八段が藤井竜王に初の「第6局」を指させたことは、殊勲賞に値する。
藤井竜王は竜王初防衛で、タイトルは20歳で通算11期。羽生九段が20歳でタイトル2期、11期目は23歳のときだったから、藤井竜王の記録の凄まじさが分かる。
今回は苦しい防衛だったが、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生九段にも苦しい防衛劇はあった。そこを凌いで、タイトル数を上乗せしてきた。
もはや、藤井竜王に死角なし。藤井竜王が負けるイメージがまったくわかない。藤井旋風はあと何年続くのだろうか。