1日に第80期B級2組順位戦の最終戦が行われた。
結果は澤田真吾七段、中村太地七段、丸山忠久九段が勝って、実力者の昇級となった。
その一方で、深浦康市九段は3勝7敗と、さびしい成績だった。最終戦は降級点の決まっている藤井猛九段とで、勝って辛くも降級点を免れた。
しかし深浦九段、この前までA級にいたと思うのだが、なんでこんなところにいるのか。
では、深浦九段の成績を確認しておこう。2017年度からで、順位戦の成績と、年度成績を記す。
第76期 A級 5勝5敗 21勝16敗
第77期 A級 2勝7敗 18勝21敗
第78期 B級1組 7勝5敗 22勝17敗
第79期 B級1組 3勝9敗 12勝19敗
第80期 B級2組 3勝7敗 18勝18敗
第77期に2勝7敗でA級から降級。これは時の運だから仕方ないとして、第79期はB級1組で3勝9敗、参加13名中最下位で降級した。実力者・深浦九段がこんな成績を取るとは信じられない。
だがこの5年間、年度成績から順位戦の成績を引くとほぼ5割以上で、要するに順位戦だけ成績が悪かったことになる。他棋戦はそこそこ勝っているのだ。
たとえば今年度、深浦九段は藤井聡太竜王に、2回勝っていなかったか?
1局目は昨年5月6日の第69期王座戦挑戦者決定トーナメント。相居飛車の将棋で、105手まで深浦九段が勝った。
実はこの勝利は大きく、「たられば」の話をすれば、仮にこの将棋に藤井二冠が勝っていたら、2回戦以降は飯島栄治八段、佐藤康光九段、木村一基九段と当たった。そのいずれにも勝った可能性が高く、となれば永瀬拓矢王座にも勝って、いまごろは六冠になっていたかもしれないのだ。
そして2局目は私たちも目にした第71回NHK杯戦で、10月31日に放送された。相雁木の将棋から、深浦九段がガンガン攻め、95手まで快勝。対局後は藤井三冠が悔しさで顔を突っ伏すという異様な光景が映された。
藤井竜王からの勝利は10勝分に換算されるので(ウソ)、深浦九段はある意味、最強棋士に認識された。それがどうしてB級2組で降級点スレスレ? 訳が分からないのである。
まあよい、藤井竜王にさえ勝てば、ほかの棋士に全敗したとしても、はるかに魅力がある。
結果は澤田真吾七段、中村太地七段、丸山忠久九段が勝って、実力者の昇級となった。
その一方で、深浦康市九段は3勝7敗と、さびしい成績だった。最終戦は降級点の決まっている藤井猛九段とで、勝って辛くも降級点を免れた。
しかし深浦九段、この前までA級にいたと思うのだが、なんでこんなところにいるのか。
では、深浦九段の成績を確認しておこう。2017年度からで、順位戦の成績と、年度成績を記す。
第76期 A級 5勝5敗 21勝16敗
第77期 A級 2勝7敗 18勝21敗
第78期 B級1組 7勝5敗 22勝17敗
第79期 B級1組 3勝9敗 12勝19敗
第80期 B級2組 3勝7敗 18勝18敗
第77期に2勝7敗でA級から降級。これは時の運だから仕方ないとして、第79期はB級1組で3勝9敗、参加13名中最下位で降級した。実力者・深浦九段がこんな成績を取るとは信じられない。
だがこの5年間、年度成績から順位戦の成績を引くとほぼ5割以上で、要するに順位戦だけ成績が悪かったことになる。他棋戦はそこそこ勝っているのだ。
たとえば今年度、深浦九段は藤井聡太竜王に、2回勝っていなかったか?
1局目は昨年5月6日の第69期王座戦挑戦者決定トーナメント。相居飛車の将棋で、105手まで深浦九段が勝った。
実はこの勝利は大きく、「たられば」の話をすれば、仮にこの将棋に藤井二冠が勝っていたら、2回戦以降は飯島栄治八段、佐藤康光九段、木村一基九段と当たった。そのいずれにも勝った可能性が高く、となれば永瀬拓矢王座にも勝って、いまごろは六冠になっていたかもしれないのだ。
そして2局目は私たちも目にした第71回NHK杯戦で、10月31日に放送された。相雁木の将棋から、深浦九段がガンガン攻め、95手まで快勝。対局後は藤井三冠が悔しさで顔を突っ伏すという異様な光景が映された。
藤井竜王からの勝利は10勝分に換算されるので(ウソ)、深浦九段はある意味、最強棋士に認識された。それがどうしてB級2組で降級点スレスレ? 訳が分からないのである。
まあよい、藤井竜王にさえ勝てば、ほかの棋士に全敗したとしても、はるかに魅力がある。