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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

九州旅行2011年4月29日(前編)・コーヒー

2011-05-05 00:34:34 | 旅行記・G.W.編
4月14日のLPSA木曜ワインサロンで、船戸陽子女流二段からゴールデンウイーク(G.W.)の予定を聞かれた。私はここ数年、G.W.は九州を旅しているのでそう答えたが、日程が定かでないので、発着空港は決まっていなかった。そこで船戸女流二段が推薦した空港が「北九州空港」だった。ここには「銀河鉄道999・メーテル」の人形があるのが、一押しの理由らしい。
メーテルはどうでもいいが、女流棋士ファンランキング1位・船戸女流二段の推奨ならば、私は迷わずそこを選ぶ。後日5月2日が正式に休みになったので、4月29日午前・北九州空港着のANA便をキャンセル待ちしておいた。ANA便にこだわったのは、株主優待券が2枚残っているからである。
ところが待てど暮らせど「お席の用意ができました」のメールが来ない。4月26日、業を煮やした私は、とりあえず大分空港便に1席あった空席を予約する。ところが日付の変わった27日、北九州空港便の空きを知らせるメールがついに届き、ここでちょっと迷った。
船戸女流二段推奨の北九州空港か、先に予約を入れた大分空港か――。ここはやはり船戸女流二段だろう。というわけで、往路は北九州空港に決めた。
29日当日は朝8時半に家を出て、ANAのある羽田空港第2ビルへ向かう。空港に到着するが、G.W.の初日だけあって、チェックイン機には人が並んでいる。しかし電光掲示板を見ると、私の乗るべき飛行機の表示がない。まさか…。
近くにいる案内嬢に聞くと、北九州行きの飛行機はスターフライヤーとの共同運航で、ANAで予約をしても、羽田空港第1から出発するのだという。
バ…バカな! あ、ああそういえば、パソコンで予約をしたとき、搭乗空港は「羽田空港第1」と書いてあった気がする。しかし何てこった…。い、いまから第1空港に行って間に合うのだろうか!?
私は教えられたバスに乗り、第1空港に引き返す。幸いJALのほうはすいていたが、ここでもJAL機でチェックインをしようとするミスを犯してしまった。私は慌てて、スターフライヤーのカウンターに向かう。こういうときは二次的な失敗をするから、せいぜい気を付けなければならない。チェックインには、何とか間に合った。
ところでスターフラーイヤーに乗るのは初めてである。空港好きの北尾まどか女流初段が飛行機の機種までこだわっているのかは分からぬが、どんな飛び方をするのか、スッチー(客室乗務員)はどんな感じか、私自身は興味津々だった。
搭乗アプローチから、これから乗るべき機種が見える。黒を基調としていて、なかなかシックだ。垂直尾翼には「SF」のおシャレなロゴが白抜きされている。
ところでこれ、先日テレビ朝日系で放映された「交渉人The Movie」で、ハイジャックされた飛行機とウリふたつではないか。あれは架空の航空会社と思ったが、実在の会社だったのだ。
搭乗して機内誌を読むと、機内で出すコーヒーは、バリスタの協力を仰いでおり、自信の1杯だという。そんなに自慢のコーヒーなら、是非試したいものだとワクワクしたが、気がつくと、隣に座っていた女の子が手にジュースを持っていた。さらにその横のお母さんは、コーヒーを持っている。
…あれ? あれ!? ま、まさか…!! 私がウトウトしたすきに、スッチーが飲み物を配り終えてしまったのか!?
いやいやちょっと待ってくれよ、こっちはコーヒーを楽しみにしてたのに、そりゃないだろう、それは!
とか胸の内でアピールしても詮無い。たかだかコーヒーじゃないか、といわれても、非売品だと思うとなおさら飲みたくなる。コーヒー好きでなくとも、味わってみたくなる。
私がいらついていると、ひとりのスッチーが私に視線をくれた。
「お飲み物はいかがでしょうか」
おおっ、気が利く!!
私はこれでコーヒーを飲めると喜んだが、そこは素っ気なく
「…じゃあコーヒーを…」
とか言う。この「演技」が我ながらイヤらしい。
大地真央似のスッチーがコーヒーを持ってきてくれる。しかし砂糖とクリームを手渡すとき、私がクリームを落としてしまった。それを拾ったスッチー、なんと別のクリームと取り替えてくれたのだった。
地べたに落としたものは、たとえ清潔でもお客様には提供できません――。
恐らくそんなところではなかったかと思う。ちょっともったいないが、航空会社の厳しい内規を垣間見た気がして、私はすがすがしい気分になった。
ところで、なぜクリームを取り損ねたんだろうと考えてみると、JALやANAは、そもそも砂糖とクリームがセットで袋に入ったものを手渡していたのだ。そのためこちらが取り損ねる危険も少なかった。恐らくスターフライヤーでは節約のため、砂糖とクリームを別々にして渡していたのだろう。それで今回の事態が起こったというわけだった。
もちろん私は、砂糖とクリームを分けることに賛成である。
さてそれだけ苦労して飲んだコーヒーは、まあ、ふつうの味だった。
うん? あれは? 堀越のり似のスッチーである。スターフライヤーもなかなか芸能色が濃いスッチーを揃えている。飛行機の着地も静かで、私はすこぶる満足だった。
いよいよ九州に上陸した。8日間の九州旅行の始まりである。
(つづく)
コメント (2)
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