一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

マンデーレッスン・ヨーコVSイッコー(後編)・早かったのね

2010-06-11 00:56:16 | LPSAマンデーレッスン
彼はLPSA金曜サロン・セミレギュラーのIz氏だった。
なぜここに来たのだろう。彼は金曜サロンオンリーだったはずだ。今回のマンデーレッスンは、金曜サロンのみんなには内緒で来たのに、これでは今夜のことが、彼の口からみんなにバレる。折角の計画も、これでパーである。
ともあれ私たちはお互い顔を見合わせ、苦笑した。
Iz氏は大庭美樹女流初段に指導対局を受ける。私は再び、船戸陽子女流二段との指導対局に戻った。船戸女流二段に見とれていては将棋にならないので、ここは盤面に集中する一手である。
少人数、時間はたっぷりある。しかし私が採った作戦は急戦で、駒組が終わったあと、すぐに仕掛けてしまった。本当は持久戦でじっくりねっとり相まみえたかったのに、こればかりは棋風だから、しょうがない。対して船戸女流二段も一歩も引かず、壮絶な攻め合いになった。お互い早指しだから、どんどん指し手が進む。結果、わずか60数手で終局となってしまった。な、なんてことだ。早すぎる…。
あまり気の進まない感想戦に入る。船戸女流二段とお話できるのは楽しいが、それでも限度がある。私が仕掛けて一段落したあとの変化を実戦形式で指し、その感想戦も終了となった。
指導対局も合わせ、都合40分程度だったのではあるまいか。レッスン終了まで、まだ1時間も残っている。
「じゃあ大沢さんは大庭美樹さんと」
ということで、「癒しのミキティ」にも指導対局を指していただくことになった。マンデーレッスンには珍しい、2局目である。船戸女流二段とのそれはやや物足りなかったが、ここはやはりトクをした、と捉えるべきなのだろう。
大庭女流初段との将棋は、4手目に大庭女流初段が趣向を凝らし、これに私が応じたので、緊張感のある力戦形となった。構想力が問われ、神経を遣う将棋だ。
船戸女流二段と、私の横にいた強豪氏との将棋は、当然ながらまだ続いている。いまの私の席からは、彼女のナナメ後方の姿が見える。しかしこのモヤモヤ感は何だろう。
こちらの盤上――。角金交換で駒得になったが、こちらも守備金を剥がされたのは痛く、苦しい形勢と思った。もっとも大庭女流初段も、形勢を悲観していたようである。
船戸女流二段は指導対局の合間にも、お菓子を配ったり、カラになった湯呑みにお茶をついで回ったりするなど、いろいろ忙しい。このあたりは、ソムリエの本能だろうか。
私の将棋は終盤を迎えている。依然として一手負けの形勢だ。とても船戸女流二段の横顔を鑑賞している余裕はない。以降は私も盛り返したが、大庭女流初段の俗手の寄せを見落とし、最後に王手ラッシュを掛けたものの、しっかり上手王に逃げられた。残念。
その直後、Iz氏の指導対局も終了。角落ちだったが、終始Iz氏が優位に進めていたようだ。Iz氏は将棋への取り組みが真面目で、進境著しい。将棋にも厚みが出てきたように思う。5月21日の金曜サロンでは私とも指したが、最終盤まで、私の必敗形だった。Iz氏は人柄もよく、今後の棋力向上を期待できる会員のひとりである。
対局を終えた会員は三々五々退室し、最後はIz氏と私が残った。マンデーレッスンは、8時30分の終了時間になるとカッチリ終わるのだが、大庭女流初段は、時間がオーバーしても、最後まで指してくれた。ありがたいことだった。
船戸女流二段と大庭女流初段と軽く雑談をする。とはいえ、時間も押しているので、1、2分の立ち話である。マンデーレッスンもよろしく、とのことだったが、私が金曜サロンに加えてマンデーレッスンにまで通い出したら、完全なLPSA女流棋士オタクになってしまう。むずかしいところである。
Iz氏とツーショットで食事会をしてもむなしいので、そのままいっしょに帰る。その道すがら、Iz氏に事情聴取をする。と、Iz氏いわく、最初は金曜サロンに1回料金で参加していたのだが、すぐマンデーレッスンにも通うようなったらしい。それからは講師に関係なく、時間の空いた曜日に出向くようになったのだという。
マンデーレッスンは3ヶ月で6回だが、多忙のIz氏は、それでも消化するのがたいへんらしい。まあ、これが世のサラリーマンの一般的な姿であろう。働き盛りなのに、いつもヒマな私が、情けないのだ。
さて、きょう11日のLPSA金曜サロンの2部は、船戸女流二段の担当である。何だかんだ言っても、今回のマンデーレッスンでは、若干頭がスパークして、読みが入っていなかった。今度はしっかり指したいと思う。
コメント (2)
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