10日のLPSA麹町サロンin DISで、島井咲緒里女流二段の回に空きが出た。私はその日、特に予定は入っていなかったのだが、前日に当日のバイトが入ることもあるので、簡単に予約はできなかった。実際、サロンに予約をしたものの直前キャンセルになり、違約金2,500円を払ったことが2回もあるのだ。
それで9日の夜まで待って予約をした。この時点で空きが埋まっていたら、それはそれでよいと思った。指導対局料は安くはないし、最近はすっかり出不精になったので、自宅蟄居ならそれもよしである。
何とか予約が通ったので、10日の午後に家を出た。まずは御徒町の多慶屋に行って、ドライブルーベリーを買った。たまの外出なので、用事は一気に済ませるのだ。
続いて有楽町に行き、OKスーパーに寄る。あいやその前に、100円ショップに行っていつものメモ帳を買おうとしたが、対象物がなかった。100円ショップも入れ替わりが激しいが、これは無くなる商品だろうか。
OKスーパーではいつもの飴、せんべいを買った。迷ったのは納豆で、近所のスーパーで買うより13円安いのだが、これを数時間リュックサックに入れて、納豆が痛まないかと案ずる。でも2パック買った。だがおかげで、リュックがパンパンになってしまった。
有楽町線で麹町まで行くと、ゲリラ豪雨が降ってきた。雷もすごい。サロンは地下鉄と直結しているのか分からないが、私はいつも地上に出て、サロンに入る。おかげで傘を使うハメになってしまった。
入室すると、中年の男性が1名だけいた。きょうは満席のはずだが、集まりが悪い。
男性氏は私に「よろしくお願いします」と礼儀正しい。私はこういう挨拶が苦手で、金子タカシ氏が来ようが、mtmt氏が来ようが、いつもスルーである。今回ももぞもぞ返答するだけであった。
「清麗戦は面白い戦いになってますね」
と島井女流二段。きょうは第7期清麗戦第1局・福間香奈清麗VS渡部愛女流四段戦が行われているのだ。
「あああれ、渡部先生が風車みたいな指し方をしてね。福間先生の方も、金を上がってから四間飛車にしたのがどうも……」
と私。対局はもう終わっているだろうが、どちらが勝ったのか。
正確には18時30分になっていないが、駒を並べ、対局が開始された。
初手からの指し手。▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△3二銀▲5六歩△4二飛▲5八金右△6二玉▲6八玉△7二玉▲7八玉△8二玉▲2五歩△3三角▲3六歩(第1図)
男性氏は四枚落ち。初心者には違いないが、定跡をしっかり勉強してきている雰囲気があった。
私の居飛車明示に、島井女流二段は角道を止めて四間飛車。元号は令和だが、島井女流二段は意外に昭和なのだ。
私は玉を移動し、▲3六歩。本当は持久戦にしたかったのだが、それだと時間がかかってしまう。早指しの島井女流二段となら短手数の決着を目指せば、2局指せるかもしれない……という色気を出しての作戦選択だった。

第1図以下の指し手。△9二香▲4六歩△7二金▲1六歩△9一玉▲4七銀△5二金左▲6八銀△8二銀▲5七銀(第2図)
外の雷がものすごい。建物のすぐ外で鳴っているみたいだ。島井女流二段は「ここは地下鉄直結だから私は濡れなかったけど……」と言う。なんだか、傘をさしてきた私がバカみたいだ。
島井女流二段は△9二香。やはりこうでなくちゃいけない。
そこで私は▲4六歩。すると島井女流二段は「仕方ないか」とつぶやき△7二金と備えた。
さすがの用心で、ここ△9一玉では▲4五歩の仕掛けがある。以下△同歩▲3三角成に△同桂は▲2二角。△同銀は▲6五角(参考A図)で角成が約束され、下手有利となる。

私は▲4七銀から▲5七銀と、二枚銀の構え。好機の▲4五歩を狙っているようだが、そうではなく、別の狙いがあった。

第2図以下の指し手。△7一金▲5五歩△7四歩▲5六銀右△6四歩▲3七桂△6三金▲6八金直△7二飛▲6六角△4三銀▲4五歩△5四歩▲2四歩△同歩▲5四歩△7五歩
このあたりで、女性が入室した。颯爽、という感じでキャリアウーマン風だが、その彼女が将棋盤の前に座ったから驚いた。彼女が3人目の生徒だったのだ。麹町サロンで女性の生徒と会うのは、初めてである。
島井女流二段は△7一金と引いた。これも島井流で、この形なら△6二金左と指せば穴熊が完成するのだが、島井女流二段は△7一金から△7二飛と反攻するのが好きなのだ。だから一手損でも金を引いたわけだ。
私は▲5五歩と、中央位取りを採った。急戦を目指していながら流れの遅い手だが、無理に強攻して形勢を損ねては意味がない。やっぱりじっくり指そうと思った。
女性は四枚落ちだった。どの手合いでも、わざわざ教わりに来るのはいいことである。
島井女流二段も、手取り足取り教える。ああ、そのパターンか……。私はとても、イヤな予感がした。
島井女流二段は△6四歩から△6三金、そして△7二飛と、当初の構想を実現させた。
△7五歩を拒否して、私は▲6六角。そして頃はよしと▲4五歩と突いた。これを△同歩なら▲同桂とし、△5一角と逃げれば▲5四歩で、下手の調子がいい。だから上手も△5四歩と反発し、もう後戻りはできなくなった。
私は▲2四歩と突き捨てる。「抜かりないですね」と島井女流二段がつぶやく。
△2四同歩に▲5四歩。そこで△7五歩が我が道を行く手で、私は思わず長考してしまった。

(つづく)
それで9日の夜まで待って予約をした。この時点で空きが埋まっていたら、それはそれでよいと思った。指導対局料は安くはないし、最近はすっかり出不精になったので、自宅蟄居ならそれもよしである。
何とか予約が通ったので、10日の午後に家を出た。まずは御徒町の多慶屋に行って、ドライブルーベリーを買った。たまの外出なので、用事は一気に済ませるのだ。
続いて有楽町に行き、OKスーパーに寄る。あいやその前に、100円ショップに行っていつものメモ帳を買おうとしたが、対象物がなかった。100円ショップも入れ替わりが激しいが、これは無くなる商品だろうか。
OKスーパーではいつもの飴、せんべいを買った。迷ったのは納豆で、近所のスーパーで買うより13円安いのだが、これを数時間リュックサックに入れて、納豆が痛まないかと案ずる。でも2パック買った。だがおかげで、リュックがパンパンになってしまった。
有楽町線で麹町まで行くと、ゲリラ豪雨が降ってきた。雷もすごい。サロンは地下鉄と直結しているのか分からないが、私はいつも地上に出て、サロンに入る。おかげで傘を使うハメになってしまった。
入室すると、中年の男性が1名だけいた。きょうは満席のはずだが、集まりが悪い。
男性氏は私に「よろしくお願いします」と礼儀正しい。私はこういう挨拶が苦手で、金子タカシ氏が来ようが、mtmt氏が来ようが、いつもスルーである。今回ももぞもぞ返答するだけであった。
「清麗戦は面白い戦いになってますね」
と島井女流二段。きょうは第7期清麗戦第1局・福間香奈清麗VS渡部愛女流四段戦が行われているのだ。
「あああれ、渡部先生が風車みたいな指し方をしてね。福間先生の方も、金を上がってから四間飛車にしたのがどうも……」
と私。対局はもう終わっているだろうが、どちらが勝ったのか。
正確には18時30分になっていないが、駒を並べ、対局が開始された。
初手からの指し手。▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△3二銀▲5六歩△4二飛▲5八金右△6二玉▲6八玉△7二玉▲7八玉△8二玉▲2五歩△3三角▲3六歩(第1図)
男性氏は四枚落ち。初心者には違いないが、定跡をしっかり勉強してきている雰囲気があった。
私の居飛車明示に、島井女流二段は角道を止めて四間飛車。元号は令和だが、島井女流二段は意外に昭和なのだ。
私は玉を移動し、▲3六歩。本当は持久戦にしたかったのだが、それだと時間がかかってしまう。早指しの島井女流二段となら短手数の決着を目指せば、2局指せるかもしれない……という色気を出しての作戦選択だった。

第1図以下の指し手。△9二香▲4六歩△7二金▲1六歩△9一玉▲4七銀△5二金左▲6八銀△8二銀▲5七銀(第2図)
外の雷がものすごい。建物のすぐ外で鳴っているみたいだ。島井女流二段は「ここは地下鉄直結だから私は濡れなかったけど……」と言う。なんだか、傘をさしてきた私がバカみたいだ。
島井女流二段は△9二香。やはりこうでなくちゃいけない。
そこで私は▲4六歩。すると島井女流二段は「仕方ないか」とつぶやき△7二金と備えた。
さすがの用心で、ここ△9一玉では▲4五歩の仕掛けがある。以下△同歩▲3三角成に△同桂は▲2二角。△同銀は▲6五角(参考A図)で角成が約束され、下手有利となる。

私は▲4七銀から▲5七銀と、二枚銀の構え。好機の▲4五歩を狙っているようだが、そうではなく、別の狙いがあった。

第2図以下の指し手。△7一金▲5五歩△7四歩▲5六銀右△6四歩▲3七桂△6三金▲6八金直△7二飛▲6六角△4三銀▲4五歩△5四歩▲2四歩△同歩▲5四歩△7五歩
このあたりで、女性が入室した。颯爽、という感じでキャリアウーマン風だが、その彼女が将棋盤の前に座ったから驚いた。彼女が3人目の生徒だったのだ。麹町サロンで女性の生徒と会うのは、初めてである。
島井女流二段は△7一金と引いた。これも島井流で、この形なら△6二金左と指せば穴熊が完成するのだが、島井女流二段は△7一金から△7二飛と反攻するのが好きなのだ。だから一手損でも金を引いたわけだ。
私は▲5五歩と、中央位取りを採った。急戦を目指していながら流れの遅い手だが、無理に強攻して形勢を損ねては意味がない。やっぱりじっくり指そうと思った。
女性は四枚落ちだった。どの手合いでも、わざわざ教わりに来るのはいいことである。
島井女流二段も、手取り足取り教える。ああ、そのパターンか……。私はとても、イヤな予感がした。
島井女流二段は△6四歩から△6三金、そして△7二飛と、当初の構想を実現させた。
△7五歩を拒否して、私は▲6六角。そして頃はよしと▲4五歩と突いた。これを△同歩なら▲同桂とし、△5一角と逃げれば▲5四歩で、下手の調子がいい。だから上手も△5四歩と反発し、もう後戻りはできなくなった。
私は▲2四歩と突き捨てる。「抜かりないですね」と島井女流二段がつぶやく。
△2四同歩に▲5四歩。そこで△7五歩が我が道を行く手で、私は思わず長考してしまった。

(つづく)