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旗の成り立ち

2018年04月06日 | ことば遊び
「其(その)を含む文字の多くには「四角形のもの」「方形のもの」という共通した意味がある。

 現代では「その」と読む「其」は、穀類をあおって殻(から)や塵(ちり)を分け除く農具「箕(み)が元の字。
 上の古代文字のように「箕」は竹を編んで作ることが多いので、「其」に「竹」をかぶせて「箕」という文字ができた。

 古代文字の「其」の上の部分の形が方形をしているので、「其」を含む文字の多くに共通して四角形の意味がある。
 「其」を含む漢字に、「旗」がある。
 「其」を除いた部分は吹き流しをつけた旗竿のこと。それに四角い軍旗をつけたものが「はた」。

 次は、将棋の「棋(き)
 これは「木」と「其」を合わせた字形。つまり「木製の四角形のもの」だから、将棋盤の意味。
 「棋」の古代文字は「棊」という字形で、この「棊」は「棋」の異字体で、同じ文字。

 囲碁将棋の「碁(ご)の文字は、少し後にできた文字なので古代文字はない。
「其」と「石」でできた文字で、もともとの漢字は「棋」で、「棋」が将棋盤も碁盤も意味した。
 後に、碁盤を意味する文字として分化してできたのが「碁」。

   

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6 コメント

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お早うございます (延岡の山歩人K)
2018-04-06 06:40:10
自分も 囲碁や将棋が好きなもので
テレビ「囲碁将棋チャンネル」をよく拝見しています
漢字の成り立ちは 考えもしませんでした(^^)/
旗、棋、碁 の成り立ちについて
ご解説を 伺い
「な~るほど な~」と 思いました。

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(延岡の山歩人K) さん へ (iina)
2018-04-06 08:32:18
まるで造花のようなカリンのお花でした。
                   やさしい色合いの可憐なお花ですね。

     カレン咲き おとぎの国に 可憐花 / iina川柳

     はた(旗)目には 気づきにくいが 以後(囲碁)承知 / iina川柳



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おはようございます (慶喜)
2018-04-06 10:15:07
漢字は凄いですね、広地区域の中国で、言語の異
なる民族を統一するのに共通文字として発達した。
言語の違うもの同士が、字を見るとある程度意味が
理解でき、共通言語の役割を果たす
何でも咀嚼し文化にしてきた日本人、でも日本には
文字の多いですね
「アルファベット」「ローマ字」「漢字」
「ひらがな」「カタカナ」他草書体等くずした文字
>信長との戦い、心情的には謙信に勝たせたかった
ですね
先日のBS朝日で「米沢城」取り上げていました
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(慶喜) さん へ (iina)
2018-04-06 11:00:34
直江兼続は、豊臣秀吉から城主にするからと抜擢されても、上杉景勝に忠義を守りました。
秀吉の上杉家分断に利用しようとしたと思いきや、兼続はなかなかの人物であったようです。

直江兼続を拙宅では、数本も採り上げていますが山形県の長井一の宮である總宮神社(そうみやじんじゃ) にそびえる直江杉をご案内します。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/4a259477b06d3a2411845af9727461ba

兼続は兜に漢字「愛」を前立にあしらっていますが、「愛の成り立ち」は次のようでした。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/fafef5a22e046249db19ee0b86ea1052

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漢字も奥深いですね。 (hide-san)
2018-04-06 18:19:16
調べ始めたら、夜が明けてもけりがつきないほど奥深いですね。

ボクの歳では、とてもおぼつきません。
iinさんのブログで楽しませて頂きます。
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(hide-san) さん へ (iina)
2018-04-07 08:38:15
薄いピンクの枝垂れ桜にピンクの紫モクレン、さらに白い雪柳が一緒に見れるケッコウな龍福寺門前でした。

ことばを呑み込む花々。 それに、切り撮ったモクレンがナイス・ショットです。


4年前にまとめた「漢字の成り立ち」は、次のとおりです。お暇なときにご覧ください。
そんな本販売のチラシに興味をもったのが、本シリーズになりました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/564f92db3baf3e5a4e4ac684c1cc7db0

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