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2008年08月12日 | ことば遊び
世界の中心は中国だというのが中華思想。その中国の中核を占めるのが「漢」。「漢字」の「漢」だ。

字典で「漢」を引くと、『「漢中の地にある川の名」とあり、漢の高祖・劉邦が、はじめに漢中に都したから、この時代を「漢」と呼んだ。(「漢」の起源)』とある。

地図で中国を見ると、まず「黄河」と「長江」の二大河川が目に付く。その中ほどに「漢水」という川があり、この辺りを中国の真ん中『中原』といい、ここを舞台に天下取りの戦乱が繰り返された。
そのため、覇権を握る戦いのことを『中原に鹿(鹿は多くの人が求める帝位のたとえ)をう』といった。
この漢水の中流域に、「漢中」がある。「三国志」等々で有名。漢水は、山峡下りの終点・武漢で長江に注いでいる。

「漢」の字は、元々左側「シ」に、右側は革と火を合わせた字で、動物の全身の皮を張って乾かす様子を表す。
「漢」は、「さんずい=水」と、音を表す「漢」の右字(乾いて水がない)を合わせた字で、当時水の少なかった「漢水」を指していた。
ちなみに、夜空にかかる水のない川「天の川」のことも「漢」という。



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2 コメント

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トラックバックありがとう! (wangchai)
2008-08-13 05:29:49
おはようございます。
中華思想の話、大変参考になりました。
長江と黄河の間の川のことは知りませんでした。世界史は大好きなジャンルだけに少し興味を持って勉強します。

あと参考にになったのは「谷」のところ、私の名前の中に使っている「裕」があり、そういうことかと感心しました。香港の中国系百貨店に「裕華国貨」というのがありますが、つながりを考えてしまいました。
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コメント、TBに お礼 (iina)
2008-08-13 08:08:24
(wangchai)さん へ
漢字の成り立ちとか語源が役立ち、なによりです。
こんな話は、興味深いですね。

TB(閑話ノート)さん へ
北京五輪開会式に、天安門広場から鳥の巣まで、“巨人”が歩いて近づく
様子を表現していた花火は合成映像だったそうです。
ショーとしてエスカレートしていくものですね。
それに、単にスポーツの祭典であるべきですが、中国五輪に批評的なブログが多いです。


TB(ぼけ~~~っと人生充電記!)さん へ
聖火リレーに懐かしい名前と往時を偲んでいますが、詳しいですね。
いままで五輪開催国をあまり云々することは少なかったように思いますが、
隣国・中国への目は、厳しいものがあります。
もちろん頭の中では、綴っておられることがかすめますが・・・。
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