日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

映画「私の中のあなた」

2009-10-13 | 趣味・遊び
先週の土曜日の映画「私の中のあなた」
11歳の少女アナは、白血病の姉に臓器を提供するドナーとして、
遺伝子操作によってこの世に生まれた。
キャッチコピーはゾッとするけれど
原題「MY SISTER'S KEEPER」はもっと怖い。

かわいい子ども3人の仲の良い家族
姉・弟の4人家族に姉が白血病を発症
助かる見込みが無くなった所で、骨髄や臓器の供給源の妹を産み育てる。



少しの方法があればあきらめずに突き進む母親(弁護士)
敏腕弁護士その手腕のままが母親にとって変る。
姉至上主義の家庭は弟に変調を来し、夫婦仲もおかしくなる。

病気の子どもは可愛いし、可愛そう、
親心としては病を治してどうにか生き延びて欲しい。
ドナーの子どもを産み育てる事は想像できても
一旦同じ可愛い子どもの顔を見てしまうと
骨髄や臓器を取り上げる事は出来ない(たぶん)とおもう。

壁に突き当たると次の方法を見つけるのが仕事
壁に突き当たったら、家族ぐるみで話し合うのが家庭。
この辺りが分からなかった敏腕主婦

決してドナーの娘が可愛くなかったわけではないし
夫が憎かったわけでもない。
そんなこんなを止めるのが子どもの役
親を裁判に訴える子ども、そこには身体に支障を持つ有名弁護士と
子どもを亡くしたばかりの裁判長

・・という事で、きれいな映像と美しい子供達とボーイフレンド
泣ける映画とうたっているけれど、あまり泣けないのは何故か?
日本人の死生観とずれいるのかも知れない。
「ママは細胞が2個残ってもまだどうにか出きると考える人」ケイ(姉)の台詞

無事ケイは旅立ち、円満な家庭に戻り、妻は元の敏腕弁護士に復帰する。

見終っても何故かスッキリ「良い映画だった」と言いきれない小骨の突き刺さる映画でした。

「私の中のあなた」公式HP
写真は夕やみ迫る芙蓉
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