日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

金子製材「グレージング柱」

2008-08-27 | 仕事・建物
「木の研究会」秩父見学報告は今日で終わりにします。

金子製材(株)
見学の最大目的は木材の「グレージング(ランク付け)
一般的には目視でされることが多いらしいが
この製材所はコンピューターで行う。

人工乾燥室から出た木材は曲がりなどを直す修正引きの上
中央の機会の中を通り4面同時に表面処理をする。



マイクロ波で材の3点の含水率を測り、平均値を出す



中心部に上からの圧力をかけてヤング係数をだし



インクジェット機で印字



この材はヤング係数90 含水率15


(JAS規格では含水率20%以 ヤング係数(曲げ強度)50以上)

さらに1本1本目視でチェックし梱包して出荷される。



設計事務所や公共建築ではヤング係数・含水率とも指定されることがあるそうだが
これからはそんな仕事が増えてくることだろう。

乾燥に関して苦心したのだろう金子社長の説明には熱がこり
話しは延々とつづき(聞きたかった)
その上サービス満点

コンピューター測定だけでなく音による測定も見せてくれた
小口をコーンと叩き反響で含水率、でなくヤング係数(8/29訂正)がでる。



ところが音の表示と、印字と誤差が出た、
さらに見学者の水分計を当てるとこれも誤差!
「木材は生きている!」
呼吸しているので、置く場所やお天気によっても変る
だからこそ、住環境の調節役として役立つのだろうが
金子社長は狼狽したようだ
「JASでは測定したその時の数値で表示する事になっている」言い訳がでた。
「誤差が出るからJAS規格より厳しい数字で管理している」と
言って欲しかったが・・

目からうろこだらけの秩父の「木の研究会」見学
やじ馬ながら楽しませてもらって感謝感謝!!

あちらこちらで大雨になった21日だったが
幸いにして折り畳み傘のお世話にならずに帰ってきた。
関係の皆さまありがとう!!

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1 コメント

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お詫び訂正 (いちよう)
2008-08-29 09:13:02
引率(?)の松澤さんから訂正が入りました。

「コン・・・と叩いて測定したのは、ヤング係数です。
ただ、そこで印字の含水率と松原さんの測定値が違っているとの騒ぎがあり、ごっちゃになっちゃいましたね。」

失礼しました、おわびして訂正します。
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