日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

重松清・流星ワゴン\0

2006-02-08 | 読書
 今年の読書本4冊目は、ファンタジックで現実的(?)な読み物。
お話し上手な、重松清氏を読むのは始めてかもしれない。
〈なにぶん乱読派なのではっきりしない)
少し前に出た文庫本の「疾走」は食指が動いたものの、
表紙があまりにも恐い絵柄。
手に取るのもはばかられる迫力に、読む気が失せた。

「流星ワゴン」の表紙は真っ黒の地、腰巻を取ると白地が出てきた。
真ん中上部に白い点、きっと月だろう。
角を取った赤丸は、きっとガソリンスタンド。

「流星ワゴン」のタイトルは、いかにもファンタスティック。
読み進むと、なんのことはない車がホンダの「オデッセイ」だった。

家庭崩壊が進、失職し家に帰りたくなくなった主人公が
「死んでもいいか」と思う事から始まる物語。
「あの時のこうすればよかった」
「あの時が分かれ道」
そんな思いは誰にもある。
気がついていないそんな時に引き戻して考える。
後悔する、反省する、
そんな3人の父親が交錯し、前進し、満足に至る。
ハッピーエンドの道筋。

読後感は満足と同時に
「いいなあ」

私ならどのカ所が分岐点だったのだろう。
あそこか・ココか?
それにしても、本気で「死んでもいいか・・」
と、まだ思ったことが無い。 
〈あったかもしれないけれど忘れた)

そこが幸せなのか、懲りない人間性なのか・・
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