先月読み終えた本
安倍龍太郎著「等伯」上下 文春文庫刊
今回の直木賞受賞安倍龍太郎、初めて読む作家
こわごわ上巻を買い、すぐに下巻を買いに走った。
オール読み物で冒頭を読んでいたので違和感なく入れた。
興味を持ったのは、4月の山本兼一著、花鳥の夢だった。
安土桃山時代の絢爛豪華な狩野派永徳の永遠のライバル等伯
永徳にとって目の上のたん瘤、
精進してあがいて超一流になろうとも
悠然と歩いて来る等伯・・このように描かれていた。
等伯にとって永徳はライバルであり、評価の定まった巨匠であり
追い付けなくはない存在・・
しかし、この本では実際はこれ以上でなく、これ以下でもないと思わせる
圧倒的な表現力と洞察力
(調べを尽くし想像の限りを尽くしたのだろうが)
人物像と作品を生み出す深層心理まで書かれている(気がする)
表紙となった「松林図屏風」で目指した13世紀の牧谿(もっけい)
読んでいるさなかの新聞記事「本邦初公開!よみがえった等伯・・」とドンピシャリ
小説でありながら実際に即している、見事な調査力
としか言いようがなかった。
多くの展覧会に行きながら、ボンヤリとしか感じなかった
これからは、心して絵の中に入り込まなくてはならない・・
そんな事を思わせる貴重な本でした。
安倍龍太郎著「等伯」上下 文春文庫刊
今回の直木賞受賞安倍龍太郎、初めて読む作家
こわごわ上巻を買い、すぐに下巻を買いに走った。
オール読み物で冒頭を読んでいたので違和感なく入れた。
興味を持ったのは、4月の山本兼一著、花鳥の夢だった。
安土桃山時代の絢爛豪華な狩野派永徳の永遠のライバル等伯
永徳にとって目の上のたん瘤、
精進してあがいて超一流になろうとも
悠然と歩いて来る等伯・・このように描かれていた。
等伯にとって永徳はライバルであり、評価の定まった巨匠であり
追い付けなくはない存在・・
しかし、この本では実際はこれ以上でなく、これ以下でもないと思わせる
圧倒的な表現力と洞察力
(調べを尽くし想像の限りを尽くしたのだろうが)
人物像と作品を生み出す深層心理まで書かれている(気がする)
表紙となった「松林図屏風」で目指した13世紀の牧谿(もっけい)
読んでいるさなかの新聞記事「本邦初公開!よみがえった等伯・・」とドンピシャリ
小説でありながら実際に即している、見事な調査力
としか言いようがなかった。
多くの展覧会に行きながら、ボンヤリとしか感じなかった
これからは、心して絵の中に入り込まなくてはならない・・
そんな事を思わせる貴重な本でした。
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