日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

阪神淡路震災

2005-01-17 | 仕事・建物
 あの震災から10年が過ぎました。

2週間後の31日に仲間と被害状況を見に行きました。
六甲道の設計事務所に泊めてもらう約束で、6~7人が二手に別れました。
私はニイジマさんと二人、阪神電鉄の青木駅から歩き出しました。
いきなり衝撃的な風景を目の当たりにしました。
倒れた家の前に花束、このなま進んでいいのか? 考えましたが、日常的に行われている様相の給水車を見て、心を決めたことを覚えています。
テレビや新聞とは違うスケール感。
行けども行けども倒壊した家々。
テントでたき火の人達にも出会い、避難所は入り口までで覗くことがためらわれました。
そんな中で、住宅の壊れたところや、不具合カ所をチェック、自分の設計している家との違い驚いたり。
何年かに一度設計をするALC建築物の弱さにぞっとしたり、鉄筋コンクリートのビルの4~6回がすっぽり無くなっているのを見たり。

コンビニのローソンが、何処でも営業して、サンドイッチは多くあるのにおにぎりは売りきれていたり。
三宮の駅近くでは鞄屋さんがしっかり陳列をしていたり、人々はそれなりに動いていました。

さっき出先から帰って集合住宅の入り口で、緑色の「メジロ」を見ました。
神戸の仮設トイレの置かれた公園で一休みしたときにも、2羽のメジロが飛んでいました。
それで当時を思い出しました。

青木~六甲道~三宮~六甲道~青木。
二日間へとへとに歩き回り、帰り道は夕暮れの中、ぞろぞろと荷物を背負った人達の波はまるで避難民。
ところが梅田に着いた途端、煌々とした眩しいばかりの明かりの中、赤い顔をした楽しげな人達を見て、「あんなに大変な事になっているのに!」
随分と腹を立てたものでした。
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