日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

浅田次郎「きんぴか」

2009-01-24 | 読書
年明けの読書はパトリシアコーンウエル「ドクタースカーペッター」で始まっていたが
ネタ切れか無理やり若返らせたのが不人気なのか、発行が止まってしまった。
代わりに眉目秀麗な「捜査官ガラーノ」
相対する地区検事のモニークが出世欲の塊の策士
好かれる人物でないのが人気のでない元ではないだろうか・・

それはともかく、年初2冊目の(1冊目は「ヒルダよ眠れ」)
人気作家浅田次郎「きんぴか」の文庫本3冊組
「長編悪漢小説」小さく入っているが
これは文字で書いた「劇画」そのもの
「長編痛快小説」の方が似合いそう。



時代遅れの正義感と身に付いた不器用さ
アラフォー3人の明るい復讐劇と言うべきか
心の中の葛藤は詰め腹を切らされた元代議士秘書だけで
後の二人は思うがママ、考えるより行動に出る人達
元自衛隊が戦車や迫撃砲を持ち出しヤクザと政治家の関係を撃墜し
真っ直ぐなヤクザがそれ故にうっとうしがられたり人気を博したり
元代議士秘書がスーパーコンピューターを使い、
強力な手助けの元完ぺきなシステムを打ち破る。

もういいや・・
爪弾きされ第1戦から離れたた3人の底力と退職した辣腕刑事に
「私が法律」の凄腕看護師
そんなこんなが重なり・ほどけ、ドタバタと痛快に進む。
システムマチックになりすぎて、正義や・・(思いつかない)が置き忘れられ
長いものに巻かれろという世の中
これでもか・これでもかと悪漢達(?)が暴れまくる。

中には笑い過ぎて可笑しくなりそうな場面(1-P208)
では硬派のヤクザと一緒に笑いこける。

浅田次郎の人気故だろうか
各巻ごとに違う人達の解説付き
ミステリー作家・ライター・女性作家、皆ファンなのだろう。

気分が晴れず、うつうつとしている人
失恋した人
失業した人
塀の中のヤクザやさん(もう読んだことでしょう)

まだ読んでいない方
「気分が晴れますよ」

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