日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

映画「教誨師」

2018-11-09 | 趣味・遊び
有楽町まで映画を見に行った。
有楽町の駅前の有楽町ビル
大昔、ここで仕事をしていた事があったが
周辺では一番新しいビルだったが
今では一番古くなっていた。

有楽町ビルの2階の奥、こんな所に映画館?迷いそうになってしまった。

かねてより見たいと思っていた「教誨師」

    

突然の訃報が取りざたされた名優、大杉連さん最後の主演作にして
最初のプロデュース作品にして、
特異なテーマと教誨師と死刑囚だけが対峙する一つの部屋の撮影
しかも、とても小さい画面

大きな劇場に若くはない人のパラパラの入り



 教誨師の経験の浅い牧師の佐伯保、彼は教誨師として月に2回拘置所を訪れ、
 一癖も二癖もある死刑囚と面会する。
 無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木(古舘寛治)。
 気のよいヤクザの組長、吉田(光石研)。
 年老いたホームレス、進藤(五頭岳夫)。
 よくしゃべる関西出身の中年女性、野口(烏丸せつこ)。
 面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川(小川登)。
 そして大量殺人者の若者、高宮(玉置玲央)
オフィシャルサイトより

一つの机に相対し目を見つめ合いながらの会話
始めの頃はぎこちない会話だったのが
ドンドン距離が縮み、思わず教誨師の封印してきた過去が浮かび上がる。

俳優たちの表情が全ての作品で
画面の小ささが気にならなくなるが、
ふとしたきっかけでどうしてこんなに小さい画面なのだろうと思う。

死刑囚に決まった作業は無く、服装も自由
明日に怯えながら、教誨師に心を開いて行く
気が付くと悲しい場面ではないはずなのに
奥底から涙がジワリと湧き出て来る。

対面してきた一人の死刑が実行される。

教誨師の役目は、心穏に死に逝くものを導く事
国が殺すのに、穏やかさを取り戻してどうなるのだろう??
病んでいる者は、病を治してから死にいたらせる。
これ以上の矛盾があっていい者だろうか??

自然死は病んでいるから死に至り
事故死は事故で甚大な体の損傷があったから死に至る。
元気にさせて、穏やかにさせて殺す
こんな不自然な行いがあっていいものだろうか??
死刑に対してはどうしても納得いかないところがある。


劇場の壁にあった

    

脚本・監督:佐向 大 Sako Dai はじめ出演者のサイン
2月に亡くなった大杉蓮さんのサインだけが無い。

教誨師オフィシャルサイト
是非ご覧下さい。

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