日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

今年の「還元焼成」窯焚

2008-11-01 | 趣味・遊び
黒姫の山荘で久々の本焼をした。
造りたいものを造り、たまったら焼く
2~3年に一度焼けられればいいほうだ。
電気だけで焼く「酸化焼成」と
今回のようにプロパンガスの炎を吹き込む「還元焼成」を順繰りにする。

着いてそうそうに釉掛けをし窯詰めをして準備万端。



窯焚を始めて早20年
最初のプロパンの残りが少なく心もとなかったが「半還元」を覚悟で始めた。
うっかり寝坊をしてしまいスイッチを入れたのは8時20分
順調に温度が上がり、順次窯の穴を塞いでいく。
午後6時、900度にあがったところで、プロパンの炎を差し込む(下)
暫くすると上の二つの穴から青い炎が勢い良くでる筈・・
夕食の時間を案配しながら急いで取り
二人で窯前に貼り付く



ところが、青い炎が赤くなり窯の穴からボ~~ボ~~と出だす。
窯主は「濡れぞうきんで押さえれば止まる」とばかり押し当てる
一瞬止まったものの他の穴からボ~~
また押さえると後ろからボ~~
モグラ叩きになってしまいとうとうあきらめる。

プロパンの投入を中止し
炎の出口を塞ぎ「還元」状態を密閉した。

それから1250度になるまで温度計とにらめっこ。
毎回繰り広げられる騒動
「1250度前で止めようよ」窯主で家主
「1250度をこえようよ」私。
間を取って1250度かっきりでスイッチoff

いつもなら13時間で終わる筈が
プロパンの事故で延々14時間、午後10時20分までかかった。
その日は半分心配・半分ホットして休み
翌日は小布施に遊び
翌々日3時70度以下になったところで窯open



割れもなく、釉薬の垂れ過ぎもなく「還元」を途中で止めなかったので
黒い釉薬を掛けた器は銀色に光り怪しげに仕上がった。
(携帯カメラなのでぼけて失礼)

クッキリ写真は注文中のカメラの到着後アップします。

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