日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

米澤穂信著「王とサーカス」

2022-01-27 | 読書
先日読んだ一冊
米澤穂信著「王とサーカス」
王とサーカス

読んですぐに直木賞の受賞に名前が出たので驚いた
多くの本を出している作家さんなので、「今更」があったが
ご本人はとても喜んでいる感じがしたので
素直に「おめでとう!」

米澤氏の本は4年も前に「満願」を読んでいたので
2冊目になる。

フリージャーナリストの太刀洗万智
新しい仕事に取り掛かる前にのんびりとネパールに旅した。
ギリギリ許せる範囲の小さなホテル「トーキョーロッジ」
アメリカの若者、日本の修行僧、現地の人
泊り客は多くはない。
外へ出た途端まとわりつくネパールの子供
物を売りつけ、案内を買って出て生計の足しにする
小賢しくって、役に立って、見過ごせない。

のんびりとしている中にクーデター(?)が起こる。
王族が殺され、人々が慌てふためき
のんびり旅行が一気に取材モードに、、

真相を探るために接触した軍人が殺されて、、

そんな実際に起こった政変を主題にした
ジャーナリストのことを揶揄し、諭す

ミステリー?
何なの?
と思って読み進めているうちに
生きるためにギリギリ知恵を絞っている
現地の人(子供)の姿に気づく。

かなり骨太の作品


(ただの挿絵)

受賞作が掲載されている(多分)
オール讀物の発売が待ち遠しい、、
コメント
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