日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

浅田次郎著「降霊会の夜」

2021-06-29 | 趣味・遊び

めっきり読書量が減っている今、読んだ一冊

浅田次郎著「降霊会の夜」朝日文庫2014年刊

OGPイメージ

降霊会の夜

初老の私は、しばしば同じ女と歩く夢を見る。嵐の夜に出会った梓は、夢の女と瓜二つだった。梓から死者と生者が語り合う「降霊会

honto

 

不気味なカバーに浮かぶいく人もの人

みんな初老の男の関わり合った人たち?

広い別荘に住む男
庭に入り込んだ女を助けてスープを振る舞う。
翌日には別荘地の女の案内で霊媒士(?)の家に行き
降霊会の輪に加わる。

記憶の奥にいた小学校の同級生や家族が現れ
死の経緯が明らかになる。

翌日には
いつまで経っても忘れることのできない女の周辺の人が現れ
思いがけない事実(?)が明かされる。

恵まれていた家庭で育った主人公
知らず知らずに傷付けていた人が居た。
その真相(?)が明かされ呆然とする。

その翌日降霊会のあった家は見つからず
依代となった人たちは生きているはずも疑われる現実。

全て夢幻の世界の物語(?)


ただの挿絵です

夢幻ではなかったのは
東京オリンピックの年はひどい渇水だったこと
私も出来始めていた
水洗トイレの水がなくて途方に暮れたことを思い出す。

物語は「おもかげ」に続く回顧で成り立つ
作者はいよいよ懐古の歳になったか?
読んだ朝日文庫の発行年は2014年
今の心境ではなかった。
(小説ができた当時の作者の心境とは限らないが)

「天子蒙塵」「兵練」をはじめ最新作が沢山
まだまだ楽しめそう、、

コメント
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