日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

原田マハ著「旅屋 おかえり」

2014-12-19 | 読書
昨日読み終えた一冊

原田マハ著「旅屋 おかえり」集英社文庫刊



何かとストレス過剰のこの頃
正月休みに読もうと買った。
楽しげなカバーイラストと
以前から気になっていた作者の名前「原田マハ」
硬派な分かりにくい小説家に違いない・・思い込んでいた。

正月前の一気読み(久し振り)
泣ける・泣ける・・

小学4年生のとき「子鹿のバンビ」を読み
何でこんなに涙が出るのだろうと思いつつ泣いた。
たぶんその次くらいに涙が出る。

売れずに三十路に入った元タレント
TVの旅番組を降ろされ、苦し紛れに「旅屋」を始める。
依頼者に代わって、希望の所に旅をする仕事

売れないタレント事務所の社長と元セクシーアイドルの事務方
バッグを電車に忘れた縁で華道の家元夫人の依頼を受け
桜の花見に出掛けるが、角館は雪!

ひなびた宿のイケメン主人に助けられ
晴れ女の本領発揮、角館の桜を映像に撮ることが出来た。

そんなこんなで、旅屋の仕事は順調に滑り出す。

私の好きなミステリーのような悪者は居ないし
悪意を持って貶める了見の狭い人もゼロ
善意の人々と天真爛漫な主人公「丘えりか」
冒険をしても前向きな姿勢と、曇り無き心根に天は味方をする。

何ともハッピーな物語二つ
二話とも最後は涙を流させる筋書き

落ち込んでいる人、仕事が上手く行かない人
意地悪されて傷ついている人・・
明るく立ち直らせてくれる本です。
コメント
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