日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

植物塗料の見本塗り

2006-03-08 | 仕事・建物
 植物塗料の見本塗りをした。

床のナラ材と床暖房用の栗の板
壁のシナ合板と枠材関連
いつもはリボスの「カルデット」で全体を塗装するところが
今回は床はお施主さんが塗装することになった。
桐の花から抽出した木童の「桐油」は現場では始めて使う。
リボスより割安だった。

見本塗料が送られてきたので事務所で試し塗りをした。
リボスのクリアーに比べると赤身が少ない。
香りはリボスはオレンジオイルだが
桐油は独特の懐かしい香りがする。
色をつけるなら「柿渋がいいでしょう」と
添えられていたので一緒に試した。
柿渋が木目に入って木目が目立ちすぎる。
その上柿渋は時間が経つに連れて赤黒くなることを
考えると使う気にはなれない。
柿渋駅は2ヶ月も経つと固まってしまうし・・
やはり床は桐油単身で行くことにした。

壁のシナベニヤは2色を使い分ける。
白系と薄赤系
薄赤はクリアーにチーク色を少しだけ混ぜて決り。
白系は難しい、ホワイトにチークを少しづつたらして、
赤みを付ける。
一気に入れてしまうと台なしになるので慎重を期す。
色の調合を決めた数日後、必要な塗料が現場に入ってきた。
今度は塗装屋さんが調合する。
ホワイトにチークを入れると、監督さんが「それでいいね」
塗装屋さんは「マダ足りない」
何回も繰り返した揚げ句ギブアップ
以前の調合は黒みが入り、今回は赤みが入っている。
「同じ缶なのに」

それで私が結論を出した。
自然塗料の白は新しいく取寄せた缶。
白の成分に「土壌顔料」と書いてある。
「土壌顔料」は缶ごとに多少違っていて
黒みが勝っているのやいないのや、
製造元でも細かい調整はできない。
自然塗料故の結果だと。

それで白をドバッと加えて一件落着。
結構スリリングな色見本造りだった。

リボス「カルデット」
木童「桐油」
コメント
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