一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

【webラジオ昔話】 むかしむかしのものがたり 第43話「ハーメルンの笛吹き」

2012-05-14 01:43:29 | webラジオ昔話むかしむかしのものがたり
石田彰さんと氷上恭子さんがたったお二人だけで、昔話をwebラジオで語ってくれます。

むかしむかしのものがたり 第43話「ハーメルンの笛吹き」
http://radiotomo.typepad.jp/old/2012/05/43-7c2e.html
↑ここからクリックして入って、緑の矢印のとこをポちっと押すと昔話を聴くことができます。
配信は過去2回までとなっていますので、お気を付けください。


一陽は、とっても気が重かったハーメルンの笛吹きでしたが、

冒頭の恭子さんの「きた~♪待ってました~」って、嬉しそうに可愛く言っているのを聞いて、とたんにふにゃ~~っ^^
って、ほだされてすっかり楽しみになってしまいました~ ←たんじゅんなのです
 
女のコが楽しそうにしてたり、喜んでくれてたりしてると、可愛いーーって思ってテンションあがるの~
なんでだろうね~不思議効果だ~

石田さんもおんなじように思ったのかな~?だったら嬉しいなー



そしてお話は、ほんと良かったです^^
めっちゃ嫌がってたわたしが、いってます!

まあ。何がイヤかって西洋のものっていうのは、ダイレクトすぎて。。これってとくに、もう史実だし。
犯罪というか、黒い歴史の匂いがするし、怖いのです。
クリスマスだったから記事に書かなかったけど、幸福の王子も悲惨な史実がそのままのようなものだし、でも幸福の王子は、オスカー・ワイルドがほんの少しだけ、救いを描いてくれてましたからね~


今回も語りは恭子さん。もうずっと恭子さんなのかな~?
そして、石田さんの笛吹きは妖しくて、少し魅了もされてしまいそうな笛吹き男になっていました^^すばらしー

そしてところどころに入る、不安な旋律のピアノ曲が一層よかったですし。
足音もじゃりっじゃりっ。
効果音に想像力をかきたてられました。


そして一陽にとっては、やっぱり今回のお話ほんとうに怖かったですね~




重要文化財 春日鹿曼荼羅図 陽明文庫蔵 鎌倉時代(13世紀)
くわしくは、→ 京都国立博物館 陽明文庫の名宝展

さて、ハーメルンの事件がおこっていた頃、日本ではこんな絵が描かれていたことになります^^
日本では鎌倉仏教期、截金も仏像彫刻にバンバン施されていたころですね?^^


その頃西洋の文化や文様はどうなんだろう。
今回はせっかく年代もはっきりしていることなので、少し西洋のことも勉強してみたいな~と思います。

大きくはビザンティンの時代ですが、その大きな中でさらにちょうどロマネスクからゴシックに移り変わっている時期のようです。
手元にある資料では、もっぱら教会の装飾ばかりですが、
偶像崇拝が禁止されていくので、動植物の文様が装飾化されていきます。
建築も小さな教会から大聖堂へとかわります。ステンドグラスなどの優品が目につきますね。

ゴシック様式教会のステンドグラス







1300年頃にハーメルンのマルクト教会に設置されていたステンドグラスには、このハーメルンの事件を装飾されていたものが見られたようです。
このステンドグラスは1660年に破壊されているようですが、残された文献より、色鮮やかな衣装を纏った笛吹き男と、白い着物姿の子供たちを特徴としたステンドグラスが、現在は復元されているみたいですね。

このステンドグラスには以下に記す説明文が添えられていたそうです。

1284年、聖ヨハネとパウロの記念日
6月の26日
色とりどりの衣装で着飾った笛吹き男に
130人のハーメルン生まれの子供らが誘い出され
コッペンの近くの処刑の場所でいなくなった (日本語訳)

一部wiki参照


偶像崇拝(キリスト教定義内で)を禁止されていた時代に、このような装飾はよほどの意味を持つものだろうと思ってしまいます。
上の参照画像のように、動植物か、或は聖者のモチーフになるのが普通に考えられますし。


何か切ないまでに、魂の鎮魂を祈ったか。
聖者として、掲げたかったか。

というように思いましたが。
私としては後者は弱いかな?と思います。
何せ、ハーメルンでのこの工芸品(ステンドグラスの装飾)の成立ちには、哀しいものを感じるからです。


普通に考えたら、黒死病・死の舞踏の装飾なんだろうけれど、ただ60年くらいは時代がずれているみたいなんですよね?
微妙です。
それにネズミの事柄は後付のお話のようなので、時代が下って黒死病と関連付けられていったようにも思います。





次回配信は、5月25日(金)第44話「アリとキリギリス」だそうです。

そして、むかしむかしのものがたりのCDが6月28日に発売~~
「桃太郎」と「さるかに合戦」2話収録。絵本感覚のブックレット付き。
イラストは萩岩睦美先生だそうです。
懐かしいです^^
銀曜日のおとぎばなし とか 砂糖菓子のお話とか 大好きでした^^

で、順次発売予定らしいです♪わーい。やっと私が購入できそうな楽しみがふえました~
やはり昔話って語って受け継がれるものだから。
こういうことが、とっても嬉しいです♪
詳しくのっていた記事を発見。石田彰さんコメント付き。
http://otomen.jp/archives/2012/05/12145554.php


RADIO TOMO!
感想・リクエストページ→ http://www.radiotomo.com/mailform/mukashi2.html

むかしむかしのものがたり


着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
体調に気をつけて!! (吉良親父)
2012-05-14 07:52:09
 元気そうで安心しました。 来週から
夏日みたいですね、体調に気をつけてく
ださいね。
返信する
Unknown (一陽)
2012-05-17 13:15:08
いつもお気にかけて頂いてありがとうございます^^
私は相変わらずのらりくらり、ボツボツと元気でやっています。

吉良さま方こそ
どうぞお体大事にして、いつまでもお元気でいて下さいね。
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