シチリアに行きたい、、とモンタルチーノ

2008年6月14日~6月22日シチリアとモンタルチーノに行った旅行記です

2018年10月出発直前

2018-12-17 23:23:48 | 日記
ヘルシンキへの出発10日前の日曜日、ある資格試験を受験し、いつになく頭を使い過ぎたせいかひどい頭痛がしたので早めに寝ていたところ23時近くに突然電話。寝ぼけながら出てみると母からでした。父が自宅で倒れ病院に運ばれたと。今年の年明けから父は脳内出血や脳梗塞を繰り返し、手術しては元気に退院をしていたので、「じゃあ朝一番で病院行くね」と返事したところ、「今すぐきて、息してないみたい」。慌てて家を出て終電に飛び乗ります。
今度は入院長引くかなぁ、ヘルシンキ行くの難しいかなぁと電車に揺られながらぼんやり考えます。24時頃、実家の最寄り駅で姉と落ち合い病院へ。受付の方に入り口近くの部屋に案内してもらったところ、そこにいたのは泣きはらしたような眼の母ともう冷たくなった父でした。
直近の病気は脳梗塞、治療をした病院からリハビリ病院に転院したのですが、不整脈がありリハビリができないということで5日前に退院したばかり。家が大好きな父は退院に大喜び、母の料理を美味しい美味しいと食べ、庭をウロウロしていると聞いたばかりだったのに。
もちろん高齢だったので、お正月を迎える度、みんな一緒に新年お祝いできるのはあと何回ぐらいなんだろうとか、海外旅行に行く前には急に行けなくなることもあるだろうと考えてはいたのですが、、このタイミングはやっぱり急過ぎでした。悲しいっていうより、実感できないというか状況を受け入れられないって感じ。
しばらく呆然としていると、病院の方から警察がくるのでお話してくださいと。

ここからは、旅行でも観戦ブログじゃなく知っておくといいかも?ブログです(笑)長いです。

病院で亡くなればお医者さんに死亡診断書を書いてもらって完了?だとおもうんですが、家で亡くなると事情が違い警察の捜査がはいることになります。父はちょうど運ばれた病院で心臓検査を受け結果待ちをしていたので死因わかるんじゃないかなぁとも思ったんですが、当直の先生は「僕、内科医なんでわかりません」と死因不詳扱い。。ということで別室に移って母、姉、私3人で事情聴取的なものを受けます。刑事さんは2時間ドラマに登場しそうな渋い人情派、ますます現実感がなくなる^^;
一通り聴取されたあと今度は家を調べさせてくださいと。いわゆる家宅捜査です。父も一旦警察署向かうことになります。解剖についても聞かれたのですが希望しませんでした(TVドラマ知識だと本当はすべきだったのかもしれないけど。LEMON♪米津玄師が頭に流れた)警察の車で自宅まで送ってもらい、そのまま人情派の刑事さんとお話します。「驚かれますよね、、仕事なのですみません、私も父を自宅で亡くしたとき大変でした」とこれまたドラマのような感じ。やがて「通帳や保険書類を預からせてください」と。ただ警察は借用書?とかくれないんですね、驚愕。あとで預けた預けないがおきるのは嫌だなと思い念のため預けるものの写真を撮らせてもらいました。ちなみに私がスマホで撮ろうとしたら、すごくきれいに通帳とかを並べてくれてさすがプロ?だなぁと感心しました。
#ちなみにこの人たち本当に警察だよね、壮大な詐欺集団だったらどうしようと若干思ったことも告白しておきます。
やがて鑑識の方(たぶん)も合流し家中の写真を撮ります。すべて終えて「今後のことは明日(今日)できるだけ早く連絡します」という言葉を残し刑事さん達が帰ったのはもう3時過ぎ。
結局一度も泣くことはなくこの日は終わっちゃいました。

翌朝、3人とも不思議なぐらい普通に朝食を食べます。食事が喉を通らないなんてことはないんだなぁと。
さて何をやらなきゃいけないのか、早速ググってみます。やらなきゃいけないことがいっぱいあるようorz...母と姉は各種事務手続き得意としていないので(わからない~といって放棄)ここは自分だけが頼りです(笑)。とりあえず、葬儀社を探さなきゃと2社ほど連絡してみます。ところが両社とも警察から御遺体が返ってきてから詰めましょうとのこと。うーん、進まない。なにもすすまないままランチタイム。そしてなかなか連絡か来ない警察に電話してみると「あっ、ちょうど連絡しようとおもってたとこなんですよ、いつでもお迎えにきてください」^^;
とりあえず葬儀社は家族葬ができる新しい式場をもつ会社にきめます。ここからスムーズに進みはじめ、私たちが警察署に到着したころにはもう葬儀会社と警察はやりとりして父を引き取ってくれてました。。
さて、警察で最終手続きをします。「世の中には一人握りなんですが保険金詐欺みたい奴がいるんでほんとすみません」と昨晩の刑事さん。刑事さんも夜通しの勤務お疲れ様です。ちなみに預けた通帳を返すときには、返却書にサインさせられました。こっちはあるんだ(笑)
その後、葬儀社と打ち合わせ。もう一気にスケジュールを決めたかったんですが、今度は役所に火葬届(だったかな)受理されてからと葬儀の内容をつめただけでこの日は完了。
葬儀社からの帰り、母がぼそりと「ヘルシンキいつ行くんだっけ?お葬式、間に合うかしら。。」
さすがに私でもお葬式>>旅行(観戦)、しかもこのころにはほぼキャンセルする気だったんですが^^;
夕飯はデパートのお惣菜とワイン(笑)、寝不足だったためか3人ともお酒がまわりが早くすぐ寝ちゃうのでした。

翌日やっとスケジュールが決まります。が、火葬場やお坊さんの予定、お目当ての家族葬のお部屋の空き状況のアンドをとると、、、なんとお通夜は亡くなって1週間後の日曜日、お葬式は月曜日。。こんなに先になるとは思わなかったorz...
あまりにもお葬式が先になってしまったので、とりあえず姉と交替で母と一緒にいることにして、私は明日水曜日から金曜日は出社して仕事を片付けちゃいます。31日(水)から休む予定にしてたので結構やらなきゃいけないこととか会議をこの週に固めていたので一通り処理でき、結果オーライでした。っていうかこわいぐらい日常に戻っちゃう私。。あまりに早い出社にみんなにはぎょっとされましたが。
その間もそろそろ旅行キャンセルしなきゃなぁとは考えます。ホテルは前日キャンセルOK、飛行機はキャンセル代3万円、チケットは良席だからもしかして引き取り手あるかも、、ただいろいろ手続きするのがメンドクサク感じ、、ズルズルしてしまいます。

お通夜やお葬式は手続きや関係者対応に追われてしまい、じっくり想うことできたのは火葬のときでした。やっとここでいなくなったことの現実を突きつけられた気がします。大切な儀式なんだな。。


一連の行事も終わり家に戻って一息ついていると、姉と姪からお土産リクエスト「マリメッコと口紅!」。母も便乗してくる。ほぼ^^;キャンセルしなきゃと考えていたのに母や姉に「行ってくれば」というより「なぜ行かないの」的に云われ、、行かないとする仕事に行くのか!?仕事はしたくないなぁ、、なんかぎりぎりまで迷って、、結局行くことにしちゃいました。そもそも父もいろんな親戚づきあいより旅行を大事にしてたし、、遺伝かな。そして行くべしと最後の背中に一押ししてくれたスケ友のKさんにも感謝です。勿論、母と姉にも。

行くとを決めたら火曜日にもうひと頑張り!早急に実施しなければいけない区役所への届けや年金手続き、保険手続き等一気に片付けます。ちなみに区役所や年金センタの方々は予想以上に親切でした。お役所仕事じゃないんですね。
あっ、あえて職場には特に言わず(笑)やっぱり普通の人は行かない、というか、きっと行く気にならないんだろうなと思うので言えなかった^^;我ながら情が厚くないというか、、感受性に問題があるというか、、
ともあれ一通り事務手続きを終え、夕方自宅に戻り速攻荷造り。そこにヘルシンキは雪が降ったという情報が!慌ててセーターを追加パッキング。本当に私行っちゃいます。


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2 コメント

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こんなに大変なことになっていたなんて。。。 (マンマ♪)
2018-12-19 23:45:15
icchuさん、全く気がつかず、申し訳ありませんでした。ご愁傷さまです。いろいろ大変でしたね。
ご自宅で亡くなると警察が入り込んでまるで犯人扱いと聞いたことがあります。お父様がお亡くなりになって寂しいですね。お母様はいかがですか?

旅もお父様がお好きということで、icchuさんが旅をすることで供養になりますね。
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>こんなに大変なことになっていたなんて。。。 (icchu)
2018-12-23 12:25:35
優しいお言葉ありがとうございます。

いろいろな事務手続きは大変でした。。まだまだ残務が多く(笑)来年も頑張らねばです。

担当の刑事さんはとってもいい方だったので良かったですが、あれをビジネスライクにやられたら結構ダメージぐらいそうです。

母はいそがなくてもいいのに遺品を整理しすぎて腰を痛めちゃってます。。こちらも今後どうしようかと考え中です。人生いろいろありますね。。
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