シチリアに行きたい、、とモンタルチーノ

2008年6月14日~6月22日シチリアとモンタルチーノに行った旅行記です

2013年7月8日午前 レ・ボード・プロヴァンス

2013-08-18 10:27:17 | 旅行
この日の一番のお気に入りの写真、レ・ボード・プロヴァンス村の一枚です。時が止まってしまっているような美しい村でした。。


さて、今日は再びAEVA TOURを利用して名所を回ります。集合は朝9時に市庁舎前、私たちの他に2組のご夫婦と御一緒でした。今回のドライバーガイドは女性の方、いかにもフランス生活が長そうな雰囲気。マシンガントークでいろんな情報を教えてくれます。最初の訪問地はサン・レミ・ド・プロヴァンス。といっても残念ながら町中には行きません。ちょっと離れたアルピーユの山の麓にある名所を訪れます。オリーブの木の奥に見えるのがアルピーユ山脈です。


ここで、一番有名なのがサン・ポール・ド・モーゾール修道院。18世紀以降精神病院になっていて、失意のうちにアルルを去ったゴッホが自ら入院したそうです。この修道院の前で解散し、短めのフリータイム。ゴッホが歩いたであろう修道院の中の美しい回廊を見学したかったのですが、ちょっと時間が足りませんでした。。


入院中も絵を描いていたのでしょうか。ところどころにゴッホの書いた絵のパネルがおいてあります。


道路を渡るとなんとローマ遺跡、霊廊と凱旋門があります。一見新しく見えるので、レプリカかと思ったのですが、なんと1世紀ものそのものだそうです。両方ともかなりな大きさでそれぞれ美しい彫刻が施されています。


こちら側からみると、よりアルピーユ山脈の独特な輪郭がはっきりします。ゴッホはこの岩山をどんな想いでみていたのでしょう。


次の訪問地はレ・ボード・プロヴァンス。アルピーユ山脈の中心に位置するこの村はゴツゴツとした岩山の頂にあり、フランスの美しい村にも選ばれています。中世の栄えていた頃の象徴であった砦は1632年に破壊され、いまは廃墟となっています。
まず、村の入り口にあったガイドさんお薦めの老舗のお菓子屋さんに寄ります。試食のクッキーが美味しかったので、期待して名物菓子のカリソンを買ってみました。カリソンとはメロンシロップとアーモンド粉を練り込んで砂糖でコーティングされたもの。ちなみに帰国したあと食べてみたのですが、、うーん、日本人向きではないかも。。


静かな石畳の道を歩いて村を散策します。


ちょっとアンティークな鉄の看板がこの石造りの村に合って良い雰囲気。


途中可愛い雑貨屋さんがあって、ついつい引き込まれてしまい、


この素朴なドア飾りを買っちゃいました。白いハートの下に鈴と更に小さなハートがぶら下がっています。


岩山を利用して村がつくられているせいか、繁栄と滅ぼされるという歴史をもっているせいか、村全体にもどことなく廃墟感が漂います。それがなんともいえず魅力で、ちょっと歩いただけでこの村の虜になってしまいます。


入口や窓の上部がアーチ形になっている建物が多く、中世の趣き。


細い小径も魅力的。


しばらく歩くとサン・ヴァンス教会のある小さな広場にでます。


小さな屋根の鐘が可愛らしい素朴な教会。壁のでこぼこが月日の流れを感じさせます。糸杉と一緒の姿は絵ハガキものです。。


広場のテラスからは、フォンテーヌの谷を見下せます。ゴツゴツとした岩がちょっと怖いぐらいで何か圧倒されます。そんな景色を見守るかのように鉄の美しい十字架立っていました。


突き当りの岩山の裏に砦跡が広がります。塀に犬が寝てる!?と思ったらアート作品のようでした。しかも、よく見渡すと仲間が3,4匹、、アートは難しいです。。


こちらの建物も遠い昔からの様々な出来事を想像させます。歴史と岩石を感じさせ、それでいて美しく、しばし時が止まったような広場でした。


朽ちた感がなんともいえない水汲み場の跡地。村の中はほとんどはきれいに整備されているのですが、岩山や崩れた石壁を自然体に残して調和させてます。このあたりが不思議な惹きつけ力の源なのでしょうか。


青空に映える城壁。ラベンダーも似合います。


崩れた壁に囲まれた小さな広場でアート展が催されていました。


糸杉に岩山、石造りの家、アーチ状の門、それらすべてが1つの作品のようです。


本当にどこをとってもFIGAROカット。しかもどこか洗練されてます。


住人が300人しかいない村ですが、廃墟的美しさというこの村独特の魅力のため観光客がかなり訪れていました。そのため、素敵なレストランやお店も多く存在します。


洞穴のようなお菓子屋さん。入り口の上のぐるぐるキャンディーがキュート


この可愛い陶器屋さんに寄りたかったのですが時間切れでした。。この陶器製の玉子ケース、欲しかった!


本当はここに1泊してゆっくりと廃墟となった砦を散策したり、夕暮れや朝の表情を見たかったです。中世から時が止まってしまっているようなこの村は廃墟さと洗練さが混在する本当に素敵なところでした。。
コメント
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