
台風により倒木などの被害の出た瀬谷市民の森。
大きな枝なども落ちていない場所、写真の中央ちょっと左の小枝のあたりにもやっとした部分がある。

そこには地面からにょきにょきと出ているものがあった。高さは20cmぐらい。

マヤラン(ラン科)だ。ここでは8月の中頃にも咲いていたが一度消えたそうだ。
一つの茎の先に数個の花がつく。下の花はすでに終わっていた。

マヤランはシュンランの仲間だそうで、たしかに花の形が似ている。

ただシュンランと違って腐生植物(菌従属栄養植物)で、ところかまわず生育出来るわけでもない。
頼る菌は広葉樹の根につく菌らしいので、今までも何回か見たのもそういう場所だった。

三方に出ているのは萼片で、花の部分では側花弁2枚と唇弁に囲まれた蘂柱が見える。

これから伸びる若い茎。腐生植物ということは葉緑素を作らないので普通の葉はない。
茎にそって鱗片葉がついているのが見える。
どんな実がなるのだろうか。
生え方ですね。この場所に生育の環境が揃ったのかしら。
私は一度も会ったことありません。これくらいの時期が花期なのですね。
地味な色の花で気付き難そうですが、花に焦点当てればやはり
ランらしく印象的な花形ですね。実もご覧になれると良いですね。
このマヤランは今まで見た中でも一番の群生です。
花期がいつなのかよく分かりませんが、夏から初秋のあたりに咲くことが多いようです。
でも毎年場所も時期も変わるので、たまたま出会えたらラッキーという感じです。
もし実を見ることが出来たらまた記事にします。