
とちぎ蔵の街美術館の隣に「とちぎ山車会館」があった。
山車は曳山とも言われ日本各地で祭礼などの際に曳いたり担いだりされ街の中を進む。
京都に住んでいたので祇園祭を思い出す。

栃木市では2年に一度「とちぎ秋まつり」が行われて、昼にも夜にも多くの山車が蔵の街を練り歩く。
残念ながら今年は既に11月9~11日に行われたそうだ。

とちぎ秋まつりは神社の祭りではなくて、舟運で栄えた栃木の町の商人たちの心意気で続けられてきたものだ。
街のそれぞれの町内が歴史上の人物の人形や獅子頭などを乗せた山車を持っている。13台あるそうだ。
この山車会館には三国志の劉備、関羽、張飛という3台の山車が保管展示されている。

展示場では紹介と解説の映画を観ることが出来る。
これは神武天皇、仁徳天皇に桃太郎だ。

大変賑わっている様子がよく分かる。いつか観に来たいものだ。

仁徳天皇や弁慶や諌鼓鳥(かんこどり)の山車が練り歩くスクリーンが開いて中から劉備玄徳の山車が出てきた。
スクリーンの両袖には関羽と張飛が展示されているので三人揃って立派なものだ。

別室には中学生たちが学校祭で作った精巧な模型が陳列されていた。なかなかの出来のものだった。

これは静御前の山車に乗る人形のようだ。駅前のからくり時計に出ている山車だ。
静御前の山車は江戸時代には江戸の山王祭で曳かれていたものだそうだ。


栃木県には2度泊行ったことがありますが(うち一度は一夜の宿のみ)、
おーちゃんがご紹介下さっている辺りは全く見ていません。
風情豊かな蔵の街の雰囲気が良いですねぇ。山車の立派さにも
感嘆しました。さぞ盛大なお祭りだろうと想像されます。
からくり人形もそんな様子をよく表していて楽しいですね。
路傍の石は小学生の時途中までで終わっていたような気がしますが、
いつしか内容も忘れてしまっていました。山本有三は栃木の生まれだったのですね。
栃木県は会社の工場もあった関係で何回も行っていますが、
東北本線から少し離れた栃木市は初めてでした。
その昔は賑わった宿場町、商人の街だったようです。
立派な山車が残されていることで一層理解出来ました。
路傍の石は新聞や雑誌で連載されたものの実は未完なのだそうです。
子供の頃に読んだのはどこまでだったのか判然としません。
山本有三が栃木出身と言うことも初めて知りました。