皆目、見当がつかない廃棄物の物量

2013-11-04 09:56:06 | 日記

  皆目、見当がつかない廃棄物の物量  

 

福島県の地方紙、11月2日のトップに「ダンプ不足 渋滞懸念・汚染廃棄物3.500万トン」という記事が載る。

この物量がどのくらいか。それを想像するには、その物量を運搬するトラックで説明すればおおよそ見当がつくだろう。

10トンダンプ車で、1年間の稼働日数を250日。3年間で搬入するためには一日2往復。2.000台が必要。それも帰還困難区域の除せん廃棄物を除く2.750万トンである。「上記新聞記事より」。

これとて条件がある。各地区の「仮置き場から中間貯蔵施設」へという運搬である。ここは大事なところである。次に書きたい。

こう言っても、まだピンと来ないとするなら福島県伊達市の場合を引用してみよう。伊達市の場合は、住宅内敷地内埋設の方法を選択しなかった。2.200世帯の廃棄物(44万トン)を80箇所の仮置き場に収容している。(ブログ・9.14・海も悩むが、陸も) これを、仮に浜通り(避難地帯)の中間施設に搬入するとした場合、ダンプ50台、一日3往復、年間フル稼働で1年かかるとはじいている。とてつもない量である。

また、2.000台の車両の確保は可能かということである。ちなみに、県内の登録台数は2.300台といわれている。当然運転手の確保も同様である。近隣地区の応援を受けるとしても、長期間の持続は不可能だ。؀

さらに、県内市町村、至る所から搬出車が出入りする。街中をダンプ車が走る。交通渋滞、事故の多発。そして、廃棄物を積んだダンプからの被爆を、不安とした反発もすでに出でいる。「街中の道路を走らせない」など。

除せんは、これで終わりということはない。現に、道路、山林などの除せんは手づかず。

そして気になるのは、中間貯蔵施設が決まった、出来たとなったとき、「それゆけどんどん」ではないが、住民の過度な除せん要求と合いまって、汚染廃棄物のさらなる増加はしないかという危惧である。まさに出てくるだろう物量は、かいもく見当がつかないというのが事実である。

「器に収まっているうちは良いとしても、納まりきれなくなった『ところてん』をどうするの       か。濾すのか、途中で止めるのか」。汚染物を積んで中間貯蔵地に向けて走るだダンプが、途中で受け入れ不能の通知を受ける。「行けない・戻れない」。笑い話ではない。

あり得る話である。

また、想定されている除せん費の中に、この運搬費は見込まれているのだろうか。

費用も無尽蔵ではない。

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿